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世界のOSは銃ゲー用のOSに変更されました  作者: error place
Game Start…
5/13

新世界での初めての来訪(テキかミカタか)

「だっ…誰?」


ケイジは思わず呟いた…

あまりにも突然すぎたからだ…

女の子もケイジを見て、言葉を漏らした…


「あ…やだ…」


そう言い、何かを握っている右手をケイジの方に向ける…

その手に握られていたのは、拳銃(ハンドガン)だった…


「何それ?エアーガンか何か?」


ケイジは余裕を見せた…

しかし相手は違った…


「あぁぁ!!」


叫び声をあげながら、拳銃(ハンドガン)を発射する…

パンッ!

乾いた音が響く…


しかし放たれた弾はケイジに命中せず、近くの木に当たった…

そして、女の子は発砲した反動で顔を歪ませる…


「はぁっ!!?」


ケイジは驚愕した…

同い年であろう女の子の手に握られているのが、本物の拳銃(ハンドガン)であるなんて…

しかもその銃口は、間違いなくケイジを向いている…


「嘘だろ…」


「あっ…外しちゃった…」


女の子は、弾を外した事により恐怖が少しずつだが生まれてきていた…


「お前…」


「あっ…ごめ…ごめんなさい!」


ケイジはやり返しをしたかったのだが、まずそれ以前のことだった…


ケイジは“銃を持っていない”のだった


「これヤバくね……お?」


考え事をしていたケイジの視界に、光るものが見えた…

それは女の子の立っている位置より少し右…

右上斜め前だったのだ…


「…?…もしかして…あれって…」


「えっ?」


何も気づいていない女の子が反応するより速く、ケイジは悟り、そして動いた…

ケイジは、女の子めがけてダッシュした


「ええっ!?」


咄嗟の事で、女の子は反応できなかった…

ケイジは女の子にこう叫んだ…


「危ない!!“狙われてるぞ!!”」


「へ!?」


女の子が反応したときには、すでにケイジは女の子を腕で抱くようにして、そのまま女の子の右後ろにあった木に身を隠した…


「やめて!殺さないで!」


女の子は必死に抵抗する…


「大丈夫だから!動くな!」


大声で女の子に呼び掛ける…

すると暫くして、観念したように抵抗をやめた…


「はぁ…はぁ…殺す前に私を弄ぶ気ですか…?」


「何もしないから動かないで…」


女の子は目に涙を溜めながら、しかしその涙を流さないように我慢しながら聞いた


「これから何をする気ですか?…私の体を解剖でもする気ですか?」


「そんなことしないよ…俺どんな変態狂人だよ…」


「じゃあどうして、私を木に押さえつけてるんですか?」


仕方なく分かりやすいように、ケイジは説明を始めた


「さっき君の後ろで、太陽の光が何かに反射したんだよ」


「何か…?」


「うん…多分あれは“スコープ”だと思う…」


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