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夜の世界はただ一つの部屋

作者: 黒丸鴉

夜だからなのか 空気がとても重く感じる

夜だからなのか 世界がとても狭く感じる

そう まるで 世界がこの一部屋しか存在しないかのように

この一部屋の小さな光が 世界でたった一つの太陽で

あとは闇しか残らない


僕はこの一部屋で 世界の全てのこの一部屋で

闇を感じ 光を思う


ちっぽけな太陽が照らすこの部屋に 入り込んでくる闇を感じ 涙が自然に頬をつたう

泣く理由など思いつかないのに 泣くことが自然に思える

そんな僕を光りがてらし 闇が抱く


たった一つのこの部屋で たった一つのこの世界で

僕は闇を感じ 光を思う


いつか 広い世界を照らす 大きな太陽が登るのを待ち望み

太陽が照らすことで生まれる 大きな世界を待ち焦がれる

でも もう太陽が昇ることはないようにも感じ

でも もう太陽が昇っているようにも感じ


結局この世界には このちっぽけな太陽と この小さな一部屋しかないような気もしてくる


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