4話 3月1日 ③
教室に戻ると、天川はもう教室に居らず、クラスの人達は次の授業の準備をしていた。
その後の授業も何事もなく終わり、放課後になった。放課後になると、また、天川が来た。またあかねに用があるようだ。
「ね、あかねさん、よかったら、駅まで一緒に行きませんか?」
「ごめんなさい、今日は駅の近くの書店に行くから、一緒に行けません」
「じゃぁ、駅の近くの書店まで一緒に行くとかだめですか?」
「え、ええっと」「ごめんなさい、さくらと一緒に行くと予定だから無理です」
「え〜、そこに俺を入れてもだめ?」
「無理なの、ごめんなさい」
「わかりませた、けど今度一緒に帰りましょう〜〜〜」
「わかりました、今度一緒に帰りましょ」(嫌なんだけどな〜)
と言い、教室を出ていった。
実は、俺も書店に用があるので彼女たちより一足先に書店に向かった。
書店に着き最近ハマっている、本の次巻を買い、出入り口に向かおうとすると、あかねと中村さんがこっちを歩いているのが見えた。俺はそのまま彼女らの横をそのまま通っていった。俺はそのまま駅に向かって歩き出そうとすると、天川が書店に向かってきているのが見えた。天川は書店に入らず、外で立ち止まっていた。それを見た俺は仮定に過ぎないが、おそらくあかねを尾行しているのだろう。一応、俺はあかねにLINEをした。送るとすぐに既読がつきメールが来た。どうやら、書店の出入り口で待っててほしいようだ。俺はそのまま書店の出入り口で待った。
◇
一方その頃、あかねはさくらに悠斗とのLINEの内容を見せた。それを見たさくらは驚いた。あかねたちは急いで参考書を買い書店を出た。
◇
あかねたちが書店から出ると彼女たちは俺の方に向かって来てあかねが言った。
「ねぇ、悠斗、お願いがあるんだけどいい?」
「いいけど」
「あのね、駅まで私達と一緒に行ってくれない?」
「いいよ」
「ありがと」
話を終えると俺達はそのまま駅に向かおうとすると、天川がこっちに来て、言った。
「ねぇ、あかねさん、なんでそんなやつといるんだよ、そんなやつといるんだったら、俺と一緒に駅まで行こうよ」
「え、...いいけど、なんで天川さんがここにいるの?」
「そ、そそれは....僕もここの書店に用があったからだよ。」
「ふ〜ん、そのわりには天川さんのこと、店内で見なかったな〜」
「そ、それは、あけんさんが来る前に店内にいたんだよ」
「ふーん、そうなんだ」(嘘つきだぁ)
そこへ中村さんが俺に
「あのー、一ノ瀬はどうするの?」
「そちらにあわせますよ」
すると、あかねが
「じゃぁ四人で駅まで行きましょう〜」
と言い、駅まで四人で向かった。
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