3話 3月1日 ②
今日から毎日、朝7時に投稿する予定です
昼休みになると、隣のクラスから、弁当を持った天川がやって来た。どうやら、あかねとお昼ご飯を食べたいみたいだ。
「ねぇ、あかねさん、よかったら一緒にお昼ご飯食べない?」
「ごめんなさい、お友だちと食べるから、一緒に食べられません」
「そうですか、.....あの、よかったら混ざって食べてもいいですか?」
「うーん、私は良いけど、他の人達は良いのかわからないな」
そこへ、小林や佐藤、中村などが来て
「私は良いよ」「「俺も良いぞ」「俺も構わないぜ」「私も」・・・
「だってさ」
「ありがとうございます」「あかねさんのこと知れる」
「ん?、なにか言った?」
「なんでもないよ〜」(聞かれてないくてよかった)
◇
その頃、自席でお昼の準備をしていると、佐藤が来て
「おい、陰キャ、席が足りないからその椅子貸せよ」
「え.....」
断ろうとすると、佐藤が耳元で
「断ったらどうなるか、わかってるよな、どんな目にあっても知らないぞ」
「あ......はい、貸します」
「お前はどこかでひっそりと食っとけ」
と言われ、弁当箱を持って屋上に向かった。屋上には誰もおらず、一人で食べているとマネージャーの絢音さんから電話がかかってきた。
「もしもし、悠斗くん、今大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
「えっと、要件はね、あなたが芸能界に復帰したじゃん」
「はい」
「それで、社長があなたに曲を作ってもらってそれを君の復帰祝の新曲を発表したいってさ」「無理だったら私から社長に言うとけど、できる?」
「ええ、できますよ、そのかわり、こっちで全部やっていいですか?」
「う〜ん、問題はないと思うけど社長には言っとくね」
「わかりました、期限はいつぐらいですか?」
「3ヶ月後でも大丈夫?」
「わかりました、けど、早く終わったら早く連絡しますね」
「了解、要件はこれだけだから、またね」
「はい、お疲れ様でした」
電話が終わり時間を確認するとあと10分ほどで次の授業が始まるので、急いで食べて教室に戻るのであった。
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