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 絶望覚醒したジャラテクをどうすればよいのか、多世界宇宙のみんなが考えた。ジャラテクは多世界宇宙の脅威だ。少年に何を与えれば、暴食爪を収めるのかを考えた。

「どけ」

 『財宝わきいずる泉』をジャラテク一人に与えようとした。ジャラテクはそれを無視した。

「どけ」

 ジャラテクは食性宇宙の神との戦いへ。


 食性宇宙の神はいった。

「無数の富の集まるこの宇宙の何が不満だ。このわしに神殺しが来るなど考えておらん。わしは宇宙の外から来るものにしか備えてはおらんわ」

 ジャラテクは時空を無限に圧縮して斬る『無限の極み』で神に一撃を加えた。神には効かない。ジャラテクは、無限を二重に圧縮した『二重の一撃』で一撃を加えた。ジャラテクは生まれ育った宇宙の神を殺した。


 神を殺したと思ったら、平凡な創造神の系譜に名を連ねるものたちいっせいに姿を現した。

「神を殺しただけか。神を殺すなら、新世界を創造する準備もしておけ。なさけないやつだ。その程度の神殺しか」

 平凡な創造神たちの声が聞こえた。

 絶望していたジャラテクは、さらにつづく試練に心が灰になるようだった。

「我々、すべてが最高の創造神を探し、守っている」

 ジャラテクは、ひょっとしたらあるかもしれない自分のつくった宇宙を夢見て、願いごとでつくられた宇宙へ宇宙ワープした。


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