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『ユメウチさん、大丈夫でしょうか...』
ないないコンビの機体を支えながら飛行している中、しばらく続いていた沈黙を破り空がつぶやく。
「ユメウチ隊長なら大丈夫だろ、きっと...」
再びの沈黙、レーダーに目を落とすが周辺にアイヴィーの反応はなかった。
このあたりのアイヴィーはすべてコロニーへ取りついているのだろう。
目標としている別のコロニーまでは残り半分といったところか。
視線をメインディスプレイに戻し周囲を見渡す、殺風景な荒野が延々と広がっている。
「ん?なんだ今のは」
そんな荒野の中、一瞬キラッと光るものが見えた。
再度注視するとやはり何度か光が瞬いている。
「1時の方向に何かいる、空、そっちでも確認できるか?」
そう伝えると空は『え~っと...』といい少し黙る。
『見えました、光り方に規則はなさそうなので光信号ではなさそうですね』
『私たちの機体でも確認できましたぁ...』
『わずかではありますが重力子反応がありますぅ...』
重力子反応、つまりアイヴィーかマキナのどちらかがいるということなのだろう。
「警戒しつつあの場所に向かおう、俺が先行するから空は援護を」
『わかりました』
そう言い機体の進路を少し修正し発光点に向かう。
敵か、味方か、味方ならば助けなければと思いながら進んでいったがそこにあったのは思ってもいないものだった。
「なんだこれは?門?」
そこにあったのは半壊している門だった。
『この門、何なんですかね?』
空も知らないらしい。
『ですがこの門から重力子反応が検出されていますぅ』
『おそらくまだ生きている何らかの施設かとぉ...』
改めて見ると門の上には不規則に点灯する石のようなものがある、これが先ほど見えた光の正体だろう。
「誰かいないかと思ったが人はいなさそうだな...この場の地点登録だけ行って別のコロニーへ向かおう」
『そうですねぇ』
『まずは安全の確保が優先ですぅ』
そうないないコンビが言うと彼女らの機体を支えながら、空の機体が先行して飛び立つ。
それに続き俺も飛び立とうとした時だった。
『―――』
「ん?」
後ろから声を掛けられたような気がし振り返る、しかし誰もおらずそこには門のような施設があるだけだった。
「空、何か言ったか?」
正面を向きながら空に問う。
だがその言葉は空を切っていた。
目の前に広がるのはただの荒野、そしてそこにマキナは1機もいなかった。
「...え、空?ないないコンビ?」
俺は空達が向かったであろう方向へ自分の足で走り探していた、マキナからは一度もおりていないはずなのに。
「どういうことだ、何が起きてる」
困惑した状況を整理するために一度歩みを止める。
再度辺りを見渡すが見えるのは荒野と門だけだった。
-どうやら俺は失敗したらしい-
「何にだ!」
自分の心情が勝手にしゃべりだす。
-この世界を作ることに-
「ふざけたことを言うな!神にでもなったつもりか!」
自分の信心情と会話するというのも不思議なものだ。
-ある意味では神というのも間違いないだろう-
「だったらこの状況をどうにかして見せろ!」
-今からは無理だ-
「なぜ!」
話してわかる、こいつは、俺はあきらめたのだろう。
-手遅れなんだよ-
-だから世界を1から作り直す-
「どういうことだ、何を言ってる!」
自分のことだからわかっているはずだ、なのに問いただす。
-また1からやり直そう、時間はまだあるはずだから-
そう聞えると自分の意識が遠のいていった。
ふと気が付くと俺、成田夕は見知らぬ土地に立っていた。
前話でも記載しましたが、本作は当話にて一応の完結となります。
数多くの小説の中から本作を見つけ、お読みいただいた皆様には、このような形での完結となってしまい大変申し訳ありません。
現在、本作をベースにストーリー、設定を練り直したものを執筆中です。
そちらにつきましては5月ごろを目途に、なろうで投降を開始させていただこうと考えております。
またお目に掛った際は是非ともお読みいただけると幸いです。
では短い内容ではありましたが、これにて完結とさせていただきます。
お読みいただきありがとうございました。




