第179話:うわがきって、な~に? の、ひ!
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それを記念して? この話数はソラちゃんで進行します!
突然現れたジェノさんに吹き飛ばされたローストビーフ。
勝手に外へ飛び出していったソラちゃんは、ジェノさんに抱かれながら怒られて大泣き。
泣きながらギルドへ戻ってくると、泣いているソラちゃんを見た冒険者さん達が、わっと押し寄せて来た。
「おお! 可哀想に……。猪のモンスターは怖かっただろ……」
しゅごくおっきくて、かっこよかったけど、こわくなかったよ?
ジェノしゃんのほうがこわいち!
「ここに居たら怖くないからね。ジェノ様が倒してくれたんだろ?」
ジェノしゃんがたおちたのは、ろすびーふ? ていう、てんちだったけど?
「あたちも、がんばったから、ほ~しゅ~! おかち!」
「そうかぁ、頑張ったか~。じゃあ、これを食べてくれ」
あたまをなでてくれながら、ちほんけーきっていう、ふわふわあまいものをくれた!
おかちー! たべる~! もぐもぐ。
「おいち~! ありがとござましゅ!」
ぺこって、あたましゃげたら、みんな、びくん! ってなって、たおれちゃった。
かいふくちてあげないと!
「『えりあひーる!』」
ぴょん! て、じゃんぷちてから、まほ~つかったら、たおれてたひとたちのはなから、まっかなちがふきだしちゃった!
どちてか、じゅ~しょうかちちゃった!
――ソラちゃん、あの人たちはね、ソラちゃんがジャンプした時にスカートが捲れてたから、ダメージを受けちゃったんだよ。
かいふくちたのに、けがちちゃったの?
――体じゃなくて、心にね。だからね、魔法を使う時はジャンプしちゃダメだよ?
あい!
いろいろあったけど、おうちにかえることになった。
ぎるどをでるとき、おとこのひとからは、あたまをなでなでしゃれて、おんなのひとからは、ぎゅってだいてもらったよ。
ジェノしゃんにだかれたとき、ジェノしゃんのほっぺと、あたちのほっぺをぺたんとくっちゅけて、しゅりしゅりしゃれちゃった。
「上書きです!」
うわがきって、どいう、いみなんだろね?
おうちにかえってから、パパときょうあったことをおはなちちた。
「ほう? 歴史の~。人族の過去に、そんなに勉強するほど出来事なんてあったかの?」
「興味がなかったので、私はしりませんね」
パパとジェノしゃんがはなちてるあいだに、パパにだかれてるあたちは、ほっぺをパパのふくにしゅりしゅりちてる。
「ソラリスや、どうして今日はそんなに体を擦り付けてくるんじゃ?」
「うわがきちてるの!」
「は? 上書き?」
パパも、いみはちらないみたい?
「グランゾ様! ソラ様が上書きをするって……相手は誰ですか?! まさか、トレンティー様!」
「あいつとはそんな関係じゃないわい!」
なんか、いいあいをはじめちゃった。
「そもそも、どうしてソラリスがそんなことを知ってるんじゃ?」
「ギルドで男共がソラ様の頭を撫でたので、その後に私が抱きながらソラ様を堪能……私で上書きしましたので、その時のことを覚えたのかと」
「……。ジェノの趣味嗜好に細かく言うことは避けるが、ほどほどにな? いつかソラリスに近寄っただけで、その者の存在が消されそうで怖いぞ」
「ふふふ……」
ジェノしゃんのわらいは、ちょっとこわかったでしゅ!
そちて、おふろでしゅごくていねいにからだじゅうをあらわれて、ねるまでにいっぱいぎゅってちてもらって、きょうはねまちた!
――あれ? 今日って、わたしあまりしゃべってなくない?
たまには、いいでちょ!
――あ、はい。
おやしゅみ、ソラしゃん。
――おやすみ、ソラちゃん。
平仮名が多いね……うん、こうなるって知ってた。
――でへへ~。
……幼女だからね、仕方ないね。