第148話:ソラちゃんくおりて~? の、ひ!
「で? ソラちゃんは向こうの世界ではナディアで、この世界ではアデルで。本来あるべきはアデルとして勇者に目覚めるはずで、それが向こうの世界ではソラちゃんに入っちゃって今まで生きてたと?」
「あい! トレンテーしゃんのゆ~と~りでしゅ!」
しぇちゅめいが、むじゅかちいね!
「あの……」
と、ここでボッチだったアデルが挙手をして発言の許可を求めてきた。
あたちは、しょれにうなじゅいて、こたえた。
「俺はソラちゃんの記憶を共有してたから、その説明で大まかには間違いないはずだ」
「じゅっと? うまれたときから?」
「いや……少し前、ソラちゃんの自我が目覚めたときかな? 記憶が流れ込んできて、それがまだ残ってる」
あたちには、アデルのきおくはないけど……。ああ、ソラちゃんとして、アデルから、わかれちゃったからかな?
……ありぇ? あたちのきおくがあるってことは、あたちのといれとか、おふろのきおくもあるってこと?
「アデル、アデル!」
てまねきちて、しゃがみこむようにおねがいしゅると、しゅなおにしゃがんできたかりゃ、みみもとでしゃしゃやいてやった。
「えっち」
「ちょ! 幼い子の裸でエッチも何もないでしょ!」
「むふふ~。あたちって、ナディアのおしゃないころのしゅがただよ?」
「は? いや……面影はあるけど……眉とか目とか、そのまんま成長したら確かにナディアだけど」
「私がどうかしたのですか?」
おっと、こえがたかしゅぎて、きこえちゃったみたいだね。
ちょうどいいね。すうききょうのむしゅこ、なんて、ちらないおとこにナディアをとられるより、あたちだったアデルとくっちゅけちゃおう。
「むふふ~。あにょね、アデルは、ナディアがしゅきなんだって!」
「――ちょっと!?」
「え……あ……」
あわてるアデルと、かおまっかなナディア。
ナディアは、まちがいなきゅ、アデルのことがしゅきだね。
しょして! しゃっきまでアデルだったあたちには、アデルがナディアのことがしゅきだってことくらい、わかってるんだよ!
「ねえ、ソラちゃん? どうして人族の色恋の話になってるの? グランゾのもとに行かなくていいの?」
「「「あ」」」
ばをかきみだしゅのは、ソラちゃんくおりて~。
て、なんか、しこうまで、ソラちゃんになってきちゃってりゅ! しゃっきから、ようじことばだち!
しゅ~ちゅ~! あたち、もどってこ~い!
わたしは、大丈夫。うん……大丈夫だね。
これはあれだね。単独人格だと、外見年齢に精神年齢が引っ張られるっていう現象?
多重人格のときは、幼児枠はソラちゃんだったしね。
「じゃあ、グランゾのところに行きましょうか」
「あい! パパのとこ、いく!」
「「「パパ!?」」」
あ。やっちゃった。グランゾがパパになってるってのは、まだしぇちゅめいちてなかったね!
しょちて……ようじことばにもどってるち~!