第142話:とくべちゅじゅぎょーには、とくべちゅなこたえでちょ? の、ひ!
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――ありがとござましゅ!
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――おねがいちましゅ!
さて、大地の祝福は、やりしゅぎた! ってことで、計画の練り直しになったよ。
まさかね~、競い合っちゃった理由が、ソラちゃんにいいところを見せたい! ってことなんてね~。
あの領地、半分以上が山と森になっちゃったよ。
――ソラしゃん!
ん? どしたの?
――ぬけだしゅの、かんがえて!
え~?
今は授業中で、左にはアリアちゃん、右にはアヤネちゃんが座り、ソラちゃんはジェノさんに抱かれて座っている状態。
これでどうやって抜け出せと?
――むぅぅぅ!
「おちっこ!」
「「「……」」」
ソラちゃん! 小さくても女の子なんだから、そんな言葉出しちゃダメだよ!
それにね。
「さっき行ったばかりですが、お茶を飲み過ぎましたか?」
「あ~、ジェノさん。漏らしちゃう前に連れて行ってください」
「はい。行きましょうか」
と、リンバーグさんの許可を得て、トイレに行くことになったよ。ジェノさんに抱かれたままだけどね!
アヤネちゃんもしっかりと付いてきてるよ。監視体制はバッチリだね!
――ちっぱいか~。
最初からこうなることは分かってましたが?
「むっふっふ~、むっふっふ~」
ソラちゃんが怪しげな鼻歌を歌いながら、あるところに向かっているよ。
――あやちくないもん!
いや~、それは十分怪しいから。わたしね、ムフフ~って聞くの、嫌な思いでしかないんだよね……。
――かなちいこと、あったの?
うん。悲しいかな、感情さんが暴走してね。
――ソラしゃん、くろうちてたんだね。
現在進行形ですが?
――だいじょぶ! あたちのは、たのちい、むふふだかりゃ!
そうですか……。
「ちゅいた~! ばあちゃ! あしょびきたよ!」
遊びじゃありません! 特別授業ですよ!
「ソラちゃん、いらっしゃい」
特別授業のために用意された部屋に入ると、ばあちゃが笑顔で迎えてくれた。
すぐに駆け出して、ばあちゃの脚に抱きつく。
「あらあら、甘えん坊さんね」
「いっぱいあまえりゅ!」
抱きかかえられて、嬉しそうにばあちゃの頬に頭をすりすり。
「ソラちゃんの髪は白銀に輝いて綺麗ね」
「でへへ~」
毎日ジェノさんに入念に丁寧に洗われてますからね。全身を洗われているときなんて、ジェノさんの息遣いがハアハア聞こえますからね。
……わたしの……ソラちゃんの貞操が心配です。
さてさて、そんな心配は横に置いておいて、ばあちゃの膝の上に座り、今日の授業の始まりです。
「柵の中に羊さんが5匹いました。そこへ外から友達にしてほしい羊さんが3匹やってきました。いいよ、中に入っておいで。さて~、柵の中には何匹の羊さんになったでしょう?」
「はち~」
「はい、正解。偉いわね~」
「でへへ~」
うん。足し算の計算は早くなったね。指で数えてた頃が懐かしいよ。
「8匹になった羊さん。今度は2匹の羊さんが旅に出ちゃいました。残りは何匹?」
「しゃびちくなっちゃうから、ちゅれもどしゅ!」
な、なるほど? 旅にすら出させないのか。て、それは答えじゃないよ?
「正解! いなくなっちゃうと寂しいものね」
「みんなでいけばいいの!」
なるほど!? みんなで旅に出れば寂しくないよね! ……いやいやいや! 正解じゃないでしょ!
ばあちゃ、ソラちゃんの魅了魔法にかかってませんか?
……甘やかしはよくないと思うんですよ。
「ねえ、グランゾ。ソラちゃんの知能なんだけど、ちょっと成長してないように思うの」
「うん? 俺の因子で肉体的な成長も止まってるから、脳の成長も止まってるんじゃないかの?」
「……グランゾ、あなたって寿命は?」
「俺も神だから、そんな概念はないの」
「「……」」
「ソラちゃん、このままでも可愛いから」
「問題ないの!」