二章 彼の者の死を越えて!
咲が!咲がぁー!
あっついなぁー…もう直ぐ夏休みだからっと言って、今日は暑すぎやしないか?ってか!何でうちの学校クーラー有るのにつけないんだ?
「ヘンドリック…」
あー…ヤバイ…くらくらしてきた…
「ヘンドリック…ハァハァコーちゃん…ハァハァ、もお…」
うん?今…咲が呼ばなかったか?俺は後ろの席の咲を振り返り見てみた!ヤバ!咲が机にヘタり込んで息を荒くして倒れてる!
「先生ー!大変です!咲が倒れてます。」
「何ぃー!またかっ!近藤!お前達幼馴染みなんだろ?その服装何とかさせろ!こー度々倒れられたら授業が進まん!」
「先生、そんな事より咲を保健室に連れて行ってきます!」
「おっと、済まん!連れてってやってくれ!」
「先生了解です。咲、おぶってやるから背中に乗れ!」
こーちゃん…ダメ…体動かない
「こー…から…うごか…」
「あー…動かないかっ…仕方ないな…じっとしてろよ?」
…こー…なに…?
「ほーらよっと!」
えっ!ちょっ!これって…
「こーく〜ん…流石にそれは、見逃せないかなぁ〜!彼女である私より先に別の人をお姫様抱っこするだなんて…」
「ちょっ!今は、緊急事態だから!まったく!」
「でーもー!」
「はーいそこ!近藤は病人を、さっさっと運ぶ!田中は、席に付く!」
「ぶー!」
「さー、続き始めるぞぉー!」
ん、じゃあ行きますかね!
「ごめん、柏木さんドア開けてくれないかな?手ぇー塞がってるからさ!」
「えっ?あっ!うん!今、開けるね!」
良いなぁー…私も、お姫様抱っこされてみたいなぁー…近藤君に…お姫様抱っこ…キャッ!
「ありがとう!柏木さん!んっじゃあ行ってくるよ!…柏木さん?」
聞こえてないみたいだ…柏木さんって、話ししているっとたまに、トリップして戻って来ない時あるよねぇー!まぁー…急ごう!
「んっ…」
あれ?なんか…揺れてる?…それに…何だか暖かくて…癒やされる…この…匂いも…
「うー…ん」
「咲?起きたか?」
「こー…ちゃん?」
「おう!もう直ぐ保健室に着くからな!じっとしてろよ?」
「じっと…?」
えっ?私!コーちゃんにお姫様抱っこされてるぅー!!えっ?えっ?
「こっ、こら!暴れるな!落とすだろ!」
「あっ!…ごめんなさい…」
「まったく!ほら、着いだぞ!立てるか?」
コーちゃんは、そう言い私を優しく廊下に足を着けさせてくれた。
「コンコン!十条先生ー!居ますかぁー?…居ない…みたいだな…取り敢えず入ろう!」
「うん…」
「しつれーしまーす…うーん…ベッド1つ使われてるな…」
嫌な予感がするんだが…取り敢えず咲を休ませよう!
「咲、そっちのベッド使わせてもらおう!」
「うん…はぁー…」
ダルイ…体に力が入らない…
「えーと…保健室の冷蔵庫に…スポーツドリンクが…おっ!あったあった!ほら、咲!これ飲んで少し寝な!」
「うん…ありがとう…」
うーん…あの隣のベッドのカーテンレールに掛かっている黒のダッフルコート…まさか…
あれは!あの、ダッフルコートはっ!!