一章 やっぱ、悪いのは俺だよな?!
何故…ハァー…
はぁ~~~何故こう成った?
「クッ!太陽光が!我を我を蝕んで行くぅ〜!ヘンドリックよ!早く光耐性付与の術を!ウッ!」
何故…何故!
「あー…咲?1限が始まるから早く数学の教科書出しな」
「早く、早く!光耐性の術をぉ〜!」
「咲…いい加減にしないと…おじさんおばさん達にチクるぞ?」
「えーと…数学…数学っと!」
ったく!本当…何故そう成った!…いや…分っているが…俺が作った薄い本のせいなのは分っているが!幼馴染みの佐藤咲の中二病の原因が俺が中二病時代に書いた自叙伝が原因んなんて…認識したくないんだぁーーーーー!!
そう…そうなのである。あの、夏の祭典○○○サイトで行われている年2回の大きな祭典!である!中3の夏…俺は、そこで!真の姿に成り即売したのだ!だが…1部も売れなく…全てを持って自宅に帰還した所大量に持った自叙伝を両親に見つかり怒られ…脱中二病したのである!…しかし…しかしだ!厳重に封印しておいた自叙伝が咲に発見され読まれていたのだ!しかも…何故か架空の俺!ヘンドリックの相棒のヴァンパイヤの真祖であるヴァルクライ・ルーベルス(ヴァンパイアの真祖なのに太陽光に弱い設定)の事がいたく気に入った様で勝手に想像を膨らませ設定しコスプレをし学校に登校するまでに成ってしまったのだ!
「キーンコーンカーンコーン!ふぅー!やっと昼だ!咲!飯にしようぜ!」
「ヘンドリックよ!」
「ヘンドリックちゃうし!今度、ヘンドリック言ったら…」
「ゴクリ…言ったら?」
「昼飯奢ってやらん!」
「コーちゃんごめんなさい!今月も厳しいの!だから!だから〜!」
「ふっ!見苦しいぞ!我が宿敵ヴァルクライ・ルーベルスよ!そこの、ヘンドリック共々討伐してくれようー!」
来たよ…もう一人の中二病幼馴染みが!勿論原因は…俺なのだが…彼女は、山田陽子…又の名を…ヴァンパイアハンター、マキシミリアン・ホーエンハイム!(此処、日輪高等学校の生徒会長である!)ってか!こんな、コスプレ中二病を何故生徒会長にしたのだろうか?うちの学校おかしくないか?
「そう言うマキシミリアンこそ、何しにここに?」
「うっ、それは…」
じー…
多分咲っと同じく、俺に昼飯をたかりに来たのであろう!
「こ〜くん!お昼行こ?」
「菜々!」
彼女は、田中菜々。俺の3人目の幼馴染みである!あっ、一応俺の彼女である!
「「菜々!ヘンドリックは渡しはしない!あれ?コーちゃん居ない?!」」
「オーイ!食堂行くぞ!」
「は〜い!」
「「あっ!待ってよ〜!コーちゃん!ななぁ〜!」」
ふふふ、こ〜くんは私のよ!