王子は姫に憧れを抱いているようでした
遅れて申し訳ありませんでした┏○┓
「父上、お呼びでしょうか」
僕は父に呼ばれ私室にいた。
彼はいつも厳しそうな顔を緩ませ、どことなく機嫌が良さそうだった。
「驚け、我が国にゼラニウムの愛姫が来る。お前と同じ学園に通う予定だ」
「あの姫君がですか!?」
父から聞いていた銀色の姫君。国が国ゆえ会えることはないと思っていたが、まさか実際にお目にかかる機会が来ようとは。
喜色に溢れた僕とは対照的に父は悲痛な顔になった。
「だが、おそらく姫君はゼラニウムの貴族襲撃の調査に来られるのだろう」
「教会派…ですか」
「憶測でものを言うでない息子よ。まだどの者がどの国が仕掛けたことかわからないのだから」
そうは言っても父は誰がやったかわかっている様だった。
あのバカどもならやる。今まで生き残っているのはひとえに教会への支援ゆえ。
以前の教皇も碌でなしだったが、今のはそれ以上だ。上手く貴族どもに隠れてやっているようだがこっちには筒抜けだ。
それでも宗教とは厄介なもので民衆の目もある以上、手出しが出来ないのが現状である。
「…老害どもが」
「人前では言うなよ」
思わず本音が漏れ、チッと舌打ちすると父はため息を吐きはしたが否定はしなかった。
「それより、お前に姫君のエスコートを命ずる。失礼のないように」
「御意に!」
ささくれていた気分が高揚する。
僕があの憧れの姫をエスコートできるなんて夢のようだ。
彼女はこの国を信用しない。それをわかっていても僕の気持ちは抑えられなかった。
誰かわかりますよね…
次は感動(?)のご対面です!