↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/335

59.5-8 セモリナ村 〜 命名者:なんだこいつら? オレが握手会でもしてるとおもってるのか? 〜

◯頽(くずお)れる

×崩(くず)れ落(お)ちる

 ヤフー! はーくんだよ?


 実はランタンにつかった発光体(ひかりもの)、特殊(スペシャル)な『黒曜鋼』とよんでるモノだけど、これはじつは試作品でまだ実験段階のものだからちゃんとした名前をつけてないんだ。うん、すくなくとも『太陽炭』の熱の完全光変換してほしいし、なんなら熱の貯蔵、熱の光変換時に生じる無駄(ロス)をもっと減らしたいものだねー。でもたぶんこれは原料の『黒曜炭』の時点で手を入れないといけないしねー、なやましいよねー?


 んー、なんでまだ実験段階のなのかというと、この光変換の特性はつい先日見つけたばかりで最低限の検証がすんだばかりなんだよね。そのあとにおもいつきでランタン(コレ)をでっち上げたんだけど。こんなこともあろうかと。


 そもそものこの特殊『黒曜鋼』は『黒曜炭』の炎獄(サウナ)への利用の際(さい)に、急遽(きゅーきょ)検証(けんしょー)して発見したもので、もともと『黒曜鋼』の研究で出た失敗作だったモノが日の目をみたものだ。


 これを研究して、完成の最低ラインで必須事項を完全光変換に定める。

 一つ上の推奨事項は冷光変換といったところか。

 冷光とは光を発するさいに熱(ロス)を出さないモノをさし、有名どころの例として蛍の光がある。あ、冷凍光線じゃないよ?

 おそらく完全光変換が完成しても光による発熱はあると仮定している。

 これはたいていの光が熱をともなっているからで、例をあげると白熱電球なんかがわかりやすいんじゃないかね? 名前のとおり光ってる電球にさわると熱でアッチッチだし。他にも蛍光灯もしばらくつけてると熱くなる、白熱電球ほどじゃないけど。蛍の光なんて名前なのにちょっと名前負けだよね? 光のあかるさは上だけど。

 あ、そういえばエジソンの白熱電球に使われてる発光部(フィラメント)は竹炭(日本製!)をつかってたんだっけ? それと同じように『太陽炭』に電気をとおしたら光るのかな? うん、要研究!

 ……あれ? 白熱電球は電球の中を真空とか燃えない(アルゴン)ガスを充填状態にしたりして発光部(フィラメント)に電気を流して光らせるんだよね? それって真空状態が重要なのかな? はて、『太陽炭』は真空状態でもふつうに燃えててあかるさもかわらなかったような?

 ……電気! そう、電気をとおしたら結果はちがうのかも! うん、電気抵抗がどうたらなかんじで熱くなって光るというし、なんならシャー芯(シャープペンシルの芯)でも光るし! 真空にするのは燃えつきるのを防ぐためだったよね! たぶん。



 ほかの研究事項として『太陽炭』の熱以外の吸収や『太陽炭』の熱を吸収しても、熱の増幅や光変換のない本当に吸収するだけの素材の開発かな?

 このランタン、発光部以外はふつうの『黒曜鋼』だから熱の増幅放出して熱いんだよ! 隣接した特殊『黒曜鋼』にいくらか吸収されてるとはいっても限度はあるんだよ? え? なんで全部分特殊『黒曜鋼』にしないのか? そうしたら全方位に発光してまぶしくて、目が! 目がー! ってなるからだよ!


 あ、冷光の研究とは別に光の熱変換を強める研究もしようかな! これ研究したら魔神ロボの熱光線ができるんじゃないかな!? かな!? 鉄鋼プレートからファイヤーとかバーンと出したいよね!

 え? 『黒曜炭』とかふつうの『黒曜鋼』は熱を発するからそれでいいんじゃないのか? それじゃダメだよ! だって『黒曜炭』とかふつうの『黒曜鋼』も光らないんだよ!? 光をともなわずに熱だけを出してるんだよ! あれ、それはそれでけっこーすごい? じゃなくて、光を出してそれで敵を焼くのがロマンじゃないか! あ、でも『太陽炭』系の光はわりと殺傷能力が低いから武器にはむかないかな? いや、ひるませるくらいはできるし! なによりカッコイイ! だからこの研究は必要なんだとおもいます!


 あー! それとそれとこの際(さい)、黒炭(くろすみ)の研究もしてみようかな? いちおう世界樹だからと、上等なモノに仕上げたほうがいいかな? と遠慮(えんりょ)した結果、カンタンなほうの黒炭を飛越(スルー)して、白炭の開発に成功しちゃったんだよね!

 でもさ、黒炭をつくることによる経験値をオレは手にしていない、基礎をとばしたかんじなのがちょっと気になる! それにたしか黒炭のほうが鍛冶(かじ)にむいてるとかきいたこともあるし、うん。ゼッタイやろう!

 その経験値はきっと白炭の『太陽炭』や『黒曜炭』をつくる上で役にたつとおもうんだ。

 あはっ! やることが多くてホントこまっちゃうなっ!



あらすじ

・徘徊(ゾンビごっこ)する子供エルフたち。

・収納(しま)っちゃわれる子供エルフたちと少女エルフたち。大人エルフさんは『無間』いきだべー。

・炎獄(サウナ)に焼かれても目が死んでる子供エルフたちと少女エルフたち。ザンネンだけど今度は、オレとキス地獄につきあってもらう!



 ち、血が足りない……!

 オレは他所の子供エルフたちにキスをして血を飲ませる。

 例によって『龍気法(ドラゴンブレス)』で生成した龍気をオレの血液にとかし、それに魔力やら気力やらもついでにまぜて『活性化龍血』を精製し子供エルフにのませるわけだけど……おもったより数が多かったので本気(マジ)でいかないとダメだと『龍気法(ドラゴンブレス)』から『神龍法(トリニティブレス)』に切り替えた。


 オレは子供エルフを抱きしめ(ハグし)て唇を奪い(キスして)互いの舌を絡(から)ませあい唾液と『活性化龍血』をまぜ合わせるようにしてゆっくりと咽喉(のど)に流しこむようにして飲みこませる。一滴のこらず飲ませて唇をはなし、腕をほどく。子供エルフが頽(くずお)れるがそっと抱きとめて頭を打たないよう後頭部を手をさしいれて床によこたえる。


 以上を一連の動作(ワンセット)として人数分くりかえす。

 うん、予想よりはるかに多かった。ここ──セモリナ村の子供エルフの数に比べ、どう少なく見積もっても十倍はいた。


 途中、休憩がてら世界樹炎獄(サウナ)『深淵』に入り血液の回復と収納を促進しつつ世界樹(ユグドラ)コーヒーを飲(グビ)る。──至高ッ!


 そうやってやっとのこと子供エルフたちへの供血をおえると、今度は少女エルフが……あっはっは! 子供エルフに比べてずいぶんと数が少ないじゃないか! ──勝ったな!


 少女エルフたちへのいかがわしい行為をしてるうちに、なぜ『活性化龍血』なのかを答えようとおもう。

 オレの血は、まるで食われてしまえというような呪い(『素材』『食材』『獲物』『供物』『触媒』および『悪霊の憑代』『悪鬼の供物』『妖魔の贄物』など)と、血中にとけこんだ『生』の破片(カケラ)、それに『生』の『始祖(オリジナル)』にして『到達者(レベル5)』だったこと、などという複合的な理由によって飲んだら『すごいこと』になるかんじにしあがっている。

 しかし、実際にそんなオレの血を飲むとどうなるのか?


 死ぬ。


 正確にいえば高確率で死んでしまう。

 これはオレの心核まで達した呪いによるもの──この段階までいくと単に呪われているというよりも、呪いそのものと同化しているといっていい──と、それと『生』の破片(カケラ)による拒絶反応、あとはオレの気持ち! などによる。


 まず呪いに耐えきれずふつうに死に、体内に入れた『生』の欠片(カケラ)に肉体(カラダ)を壊されて死に、イヤがるオレの気持ちに負けて精神(ココロ)を折られて精神的に死ぬ。


 それらを耐え抜いた精鋭は見事試練を超えて力を手に入れ、あとオレの眷属になってしまう。


 ちなみに生き残ったヤツらには、オレが面白がって血を提供させていただいた。だからオレの気持ち試練は発生してないかもしれない。気持ち的にはむしろ応援すらしていたね?


 そんな感じで生の血は危ないので『活性化龍血』にする。龍気法には浄化作用があるために血中のわるい呪いは解呪される。

 それと口付け(キス)して互いの唾液をまぜるのは『生』の欠片(カケラ)に認証登録して拒絶反応を働かないようにし、かつ『生』の欠片(カケラ)を対象に対応させたり、単純に吸収効率を上げる、などの効果があったりする。


 説明おわり!


 そんな説明をしているうちに少女エルフたちへの供血もおわり、なんとかなったな……と思っていたが、そうは問屋が卸さなかった。


 オレの前にはセモリナ村の子供エルフたち(一部擬態(ロリババア)も)が行列をつくり期待した目でみており、先頭の擬態子供エルフがほおを膨らませで『ズルイのじゃズルイのじゃ他所の子ばかりズルイのじょー!』と喚(わめ)いていた。

 あまりにうるさいので、唇を奪って(キスで)だまらせた。

 そう、それは新たなる決戦の火蓋だったともしらずに……。


 アッハッハ!(ヤケクソ) 他所の子供エルフに比べたら十分の一以下しかいないじゃないか! まったく負ける気がしないよ!


 オレたちのたたかいはこれからだ!

 エルフの村の名前が決まりました! セモリナ村です。

ちなみにセモリナ村の村長の家族構成。


村長:グラム・セモリナ

妻:フローラ・セモリナ

長女:クランベリー・セモリナ

次女:フランボワーズ・セモリナ

妹:プラム・セモリナ

母:ブラン・セモリナ

伯母(ロリババア):ビアンカ・セモリナ

客分:ハル・ナカハラ


初代村長:デュラム・セモリナ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。