52話 『到達者』 〜 命名者:より正確にいえば神をころし、ついでに悪魔もころしそうな魔神神殺者のはーくんだよ? 〜
今更言うのもなんですが、サブタイトルは飾りなんですよ? まあ基本的に本編に出たワードなんですが……。
説明しよう!(挨拶) はーくんだよ!(結論)
アラスジ
・青分の取り過ぎはなんかヤバイらしい。
・はーくんの体の秘密を知っているぞ?
・聖者ちゃんは聖者だった。
うーん、チリも積もれば埋立地と言うし、『眷属』の力がひとところに集めるとかつての『始祖』にせまる『超眷属人』──もとい『真祖』になるとわかった。結果まで『始祖』の焼き増しだったけどね。
それにしても覚醒位階で聖者と呼ばれるくらいの奇跡的な恩恵なんだよね……。
──となると到達位階はどうなるんだろう……覚醒位階で負傷疾病疲労を治療せたんだよね……? というか覚醒位階ってけっこうすごくないかな? シーぽんの話きいてると、当時覚醒位階のシーぽんでもわりとなんでもあり感があるんだよね……。
うーん、覚醒位階で聖者なら、到達位階ならなんて呼ばれるんだろ? 神か悪魔か、それとも……?
神にも悪魔にもなれそうな魔神(封印)のはーくんでした。
「まとめると覚醒位階となった『始祖』の『生』となった力の残滓、破砕となった『生』の欠片達、『青』の身を蝕む呪い、どこからか提げてきた龍気法」
「これらが主だった原因であり──え? 到達位階の事が気になって話に集中できない? もうっ!」
「んー……とりあえず到達位階っていうと『生者』になるわけだけど 」
「当時のワタシは生まれたばかりだったし、その上『生』に対しての確執なんて持ってなかったから情報はあまり持ってないよ?」
「……うん、わかった。『生者』はとにかく死なせない」
「どんな事も彼女が関わると死者が出なくなる、それはいい事なのかはわからない」
「彼女はとにかく死ねば終わりだと、生きていればそれでいいと本気で信じていた、生きている事が幸せな事だと狂信していた」
「だから死を願う人の事は理解できないし、理解しない、あまつさえ狂っているとすら思っていた」
「だから彼女は生を脅かすものは許さない、だが決して殺さない──いや、殺してはくれない」
「そんな人物がいたら、二度と悪いことをしないようにと、ひたすらに暴力を振るう」
「改心したと確信するまで、なんどでもなんどでも」
「彼女が普通の女だったら、その途中で死に至っていただろう……いや、十でも廿でも、あるいはそれ以上死んでいなければおかしかった」
「だが、彼女は『始祖』の『生』で、しかも生まれながらの『到達者』だった」
「そんな彼女が生きることを願う限り、どれほどの暴虐を受けよう、どれほどの殺戮をされようと決して死ぬ事は許されない」
「その身が朽ちようと、その魂が砕けようと、その心が折れるまで虐殺は終わらない」
「結果、犯人を含め一人の死者もなく事件を終わらせるのだ。その全身を真っ赤に染めて」
「もちろん、彼女が駆けつけるまでに死者は出ていたのだが……死んいたとしても、死後間もなければ決して彼女の救いからは逃れられない……」
「彼女は思うわけだ、みんな生きていてよかった、と……殺され続けた犯人や生き返った被害者やそれを見ていた人々がどう思っているかは知る由はない」
「そんな『生者』だが、彼女はかなりの肉食だ……無論食事のことである」
「殺生を嫌いそうな彼女が肉を食うことをよしとするのか? それとも人間以外の動物──家畜の死は当然と思っているのか?」
「答えは簡単だった──決して殺さずに肉を取ればいいのだ」
「彼女は肉が欲しい時は、まず生きたまま家畜の首を落とし、そしてその首から下の身体が彼女によってまた生やされるのだ……それで足りないようならまた首を落として身体が生やされる」
「さらに舌が必要なら引き抜かれ、頭を含めた全身が必要なら殺して、その魂から全身を新生させた」
「物理法則も何もあったものじゃないね」
「まあ、今の例は控えめだったけど『到達者』というものはその分野において、それこそ本当に神のごとき力を振るえるんだよ」
「納得したかな? ──うん、頭おかしいんじゃないかと思うけどね……うん、到達位階は覚醒位階と違って、その概念に精神を蝕まれるなんてないはずで、むしろその精神支配を振り切る事で、ある意味解脱するわけだから……」
「……え? 生まれつき『到達者』だった事の弊害かも? 精神が定まらない状態で到達位階の『概念』を得た事で『死』の様に生まれながらに知識と精神を備えていたのかも? なるほど!」
シーぽん納得!




