27話 異能 〜 命名者:またかたすかしだった……ムシャクシャしたので命名した、なんでもよかった、いまでは落ち着いている。 〜
関係ありませんが、デカという10倍を示す単位があるようです。
10分の1のデシと合わせて、そういう日本語に聞こえてしまいますね。
刑事と弟子!
はざっす、はーくんだよ!
実はちょいワル疑惑が出てきたはーくんだよ? おぬしもワルよのう?
『宿敵』ちゃんと『怨敵』ちゃんが妹だったなんて……この青のはーくんの眼を持ってしても見抜けなかった!
ちなみにどっちもDよ? でも、二人の身長は20センチ以上の差があるからだいぶ印象が違うんだよねぇ……。
(忘れないうちに)あらすじ
・はーくん、実は呪われて別側面ってた。
・はーくん、地味にTS疑惑。
・はーくん、概念を得ながら複数所持によりボッシュート。
うん……TS(女→男)とか誰も得しないからやめよう。
童顔で女顔の自分の平凡顔を考えると悲しくなるはーくんでした……。
「あ、そういえば、『生』についての補足があった」
「ワタシが『紅』を『怨敵』と呼ぶ理由の一つ」
「実際のところ、『怨敵』が持つ『生』の性能により『魔王』による人格の上書きは防がれていた」
「これはどういう事かというと、『怨敵』が持つ『生』の由来による性質にある」
「その『生』の『始祖』である『到達者』は生まれつき到達位階であり、それは試練もなく、『死』を取り込むこともなかった」
「だからなのか、彼女及び『眷属』達の『生』は強い光の属性を持っていた」
「ついでに、その陰たる『死』の闇の属性はより深いものとなっていた」
「故にこそ『怨敵』が持つ『生』は強い光の属性を持ち、闇の属性──呪いへの強い抵抗力を持っていた」
「だからこそ、始まりの段階で『宿敵』を呪いで仕留めきれず、飽和量に達するまでの事態が動かなかったのだが」
「それに『魔王』の人格の上書きとは、『魔王』そのものが人格を持つわけでなく、宿主の人格を基とした洗脳に近いものである」
「尤も『邪神』まで行くとさすがに完全に人格を持ってしまうのだが」
「ついでに言うと、邪神と同化した『幼児』には『魔王』による人格の上書きと同等の悪影響が見られたはずなのだが……」
「これはどう考えても水掛論にしかならない為、流す」
「結局のところ、そこまでの危機でなかった(無害とはいってない)にもかかわらず『幼児』に呪いを擦り付けた事への逆恨みの様なものだ」
「ちなみに余談だけど、『到達者』由来の『生』は光が強すぎ、そして『死』の闇が深すぎる為、通常の方法では到達位階にはなれなくなっている。『到達者』同様に自力で到達位階に達しろと言う者だから、実質不可能──いや、『聖者』は惜しいところまで行ったか」
「まあ、それはそれとして」
「さっき『幼児』には複数の『概念』の様なモノがある、って言ったね」
「確かに『生』や寄『生』(注釈:『怨敵』から寄生した『生』の略称)の変質した『概念』やワタシが判別できない『概念』があった」
「しかし、『概念』のようでそうでないものもある」
「『生』の欠片」
「砕けた到達位階の『生』は、複数の欠片となり『幼児』の魂魄へと入っていった」
「そも『概念』は最初、小さな力の欠片であり、位階上がって行くごとに欠片は大きな結晶に育っていく」
「さっき話した資格位階はなんなのか? それも砕けた『生』の欠片である」
「複数のある欠片の内、到達位階の『生』の心核であった、その特別な欠片だけが再び『生』へと育つのだ」
「ならそれ以外の『生』の欠片とは無意味なモノなのか」
「大部分では間違ってはいない」
「基本的に概念は魂魄同様に砕けるようなものではないが、砕けたとして意味があるモノではないし、資格位階以下ではその心核の欠片とて無意味となり、その力は失われてしまう──覚醒位階以上となって心核が資格位階となる」
「もちろん例外がある、到達位階へ達した概念だ」
「到達位階の概念の欠片は心核以外にも意味のある欠片を生み出す」
「その欠片は能力の素へとなる、概念ではない能力だ」
「尤もこれによって生じた能力──うん、異能だね」
「異能も概念と同じ様に魂魄を占有し、一人一つしか所有する事ができない」
「つまるところ、異能は概念とも、他の異能とも競合して、互いに阻害しあってしまう……能力の複数所持者が無能と化してしまうのは風情がないよね……」
「ところで『宿敵』が生まれた周回から発生しだした事件を覚えているだろうか」
「おさらいも兼ねてに説明するね──その周回から凶暴化する動物が発生しだし、また超能力者が目立つ様になった」
「それらはその周回だけで起きたことではなく、それ以降の周回でも起きていた」
「いや、それどころか周回を重ねる毎に数が増えていった」
「その超能力者は今週回に至っては5人に1人の割合で存在する様になった」
「まあ、その超能力者にもバラツキがあり、その多くが無能力者? 不能力者? ──いや、ちがうな非能力者? うん、非能力者」
「超能力者の多くが、非能力者に毛が生えた程度の低能力者ばかり……悪し様に言えば水増ししていたんだ」
「同時に凶暴化する動物の数が増え、いつからか人間までが凶暴化するようになっていた」
「ワタシにとっては正に対岸の火であったが、暇つぶしとしてちょうどよかったので、あのバケモノオオカミの再来までは超能力者と凶暴化の調査をしていた」
「調査の結果、この二つは同じ何かによって起きている事がわかった……なんとなく原因は一つではなく、複数の可能性があると感じたが、それ以上の進展はなかったのだが……」
「ここにきて、その原因の正体に近づくとは思いもしなかった」
「まあ、ここまで言えばもうわかりきっているか……」
「原因は到達位階の『概念』の欠片だ……それも『生』でも『死』でもない別口の概念だった」
「つまり、この世界にはワタシ達以外の『概念』が存在る」
今回も素という、また紛らわしい字がありました。
もと→本・元・基・因・素
と5種類あり、どれでも同じようではありますが、微妙なニュアンスが違いそうで、使い間違いが怖いですね。
以下メモ
元
ことのおこり。はじめ。
本・基
根幹。基礎。土台。⇔末。
因・元
原因。理由。
素・元
原料。材料。
元
もとで。もとね。元金。原価。
……なんだろう、元が万能すぎる。




