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9話 龍気法 〜 女神:ハルさんの寝顔が気持ちよさそうだったので、ついつられてお昼寝しました。 〜

女神さま:趣味は寝ることの創世特化型の女神。


白い部屋:快適な気温と湿度となっており、そのフカモフの床に寝転ぶだけで睡魔が襲い来るだろう。お好みで雲のふわふわクッションをどうぞ。

 やあ、寝る前の記憶がなくてちょっと困惑してるはーくんだよ?

 なんか激しなダンスパーティーだったから途中で寝落ちしたんじゃないかな。

 あ、オレは揺られていただけだよ?

 まったく、不幸(ハードラック)(ダンス)っちゃったよ!


「マスター……」


 相変わらずヴィオラに抱かれているよ? ちなみに今のは寝言だよ。


「もう食べられない……? いいえ、まだ食べられます! もっと自分の可能性を見せるのです、マスター!」


 え、寝言?

 うん、寝言だよ?

 寝言だよね?

 いや、寝言だね。


 だってオレに満腹はない。

 オレは生まれてから一度だって満腹()たされたことがない。

 満腹を知りたい。

 そういえば、このカラダになってから空腹が消えてるね。


 仮死昏睡状態の上、まだ生まれ切っていないからかな。

 天丼どうしようかな?

 まあ今はいいや。



 閑話休題(天丼開始)



 やあ、抱き枕のはーくんだよ?

 まあ、なんということだろう、ヴィオラも横になっていたよ?

 横向きで寝そべり、オレと対面に抱き合って寝ている。つまりはーくんがおっぱいに埋まる感じだよ。おぼれる、おぼれる! 窒息しちゃうよ?

 ところで胎息という技ってを知ってるかな? そういうことだよ?


 心眼でとなりをみるとあおむけの女神さまが無防備な寝顔を晒していた。かわいいかわいい。あとGカップおっぱいの重力への反逆がすごい、感動した!


 反対の方にはシーぽん、うつ伏せで寝ている。黒いマントが全身を隠していて一瞬何かわからなかった。

 おそろしく黒い布……オレでなきゃ見逃しちゃうね。


 うん身動き取れないけど、やわらかくてあったかいよ?

 寝ても寝ても眠いけど……これはなんていうか、寝不足の時の眠気じゃなくて、どちらかというと寝すぎた時特有の眠気に近いのかな?

 油断すると時間がどんどん飛んでいくという怠惰な贅沢を味わう羽目になるよ。

 眠いけど起きねば。グンナイ──ぐぅ。


 グンナイ(おやすみ)じゃなかった、ゲットアップだよゲダップ!


 にゅるりん、と自分でもどうかと思うような動きで高速から抜け出す。

 ああ──ぬくもりが──オレのぬくもりが消えてゆく────

 未練タラタラのはーくんでした。


 オレが抜け出したヴィオラの両手がバタバタしてこわい、探し物ははーくんですか?


 さて抜け出したけど、どうしよう。

 はーくんのつくった天丼、たべりゅ?(精一杯のあざとさ)


 あ、そうだ。

 スキルの練習しよう。

 ええやん、異世界っぽいやん。(かーさん口調のまねっこ)

 やってやる、やってやるよ!(モブ並みのかけ声)


 ……さて、スキルってどう使うの、っと?



豊穣先生:

 まずは使いたいスキルを意識して、スキル名を口に出してみましょう。慣れて感覚が掴めると口に出さずにスキルを使えるでしょう。



 ありがとう豊穣先生──って、どっちだろう?



豊穣(おっぱい)先生:

 その胸は実際豊穣だった。



 はいおっぱいせんせー、スキルとして使うには微妙なのしかありません。

 直感とか心眼とかはやたらたくさんあるけど、今普通に使ってるしね?



そんな宿主に朗報です:

 所得可能なスキルが存在します、習得しますか?



 え、今まで自動で習得してなかったかな? 仕様変わったの?



 仕様変更というより仕様拡張?:

 技能(スキル)蒐集(コレクション)のちょっとした応用により取得の管理ができるようになりました。

 その時点での重要性の低いスキルは習得保留されます。



 そうなんだ。じゃあせっかくだから、習得します。




>『コモンスキル:呼吸』を習得しました。

>『スキル:肺呼吸』を習得しました。

>『スキル:呼吸法』を習得しました。

>『コモンスキル:気力』を習得しました。

>『スキル:気力知覚』を習得しました。

>『スキル:気力感知』を習得しました。

>『スキル:気力干渉』を習得しました。

>『スキル:気力操作』を習得しました。

>『スキル:気力回復』を習得しました。

>『スキル:気功』を習得しました。

>『スキル:錬気』を習得しました。

>『スキル:操気』を習得しました。

>『コモンスキル:魔力』を習得しました。

>『スキル:魔力知覚』を習得しました。

>『スキル:魔力感知』を習得しました。

>『スキル:魔力干渉』を習得しました。

>『スキル:魔力操作』を習得しました。

>『スキル:魔力回復』を習得しました。

>『コモンスキル:魔素』を習得しました。

>『スキル:魔素知覚』を習得しました。

>『スキル:魔素干渉』を習得しました。

>『スキル:魔素吸引』を習得しました。

>『スキル:魔素吸収』を習得しました。

>『コモンスキル:吸収』を習得しました。

>『スキル:魔素吸収』を習得しました。

>『スキル:精気吸収』を習得しました。

>『コモンスキル:変換』を習得しました。

>『スキル:精気変換』を習得しました。

>『コモンスキル:仙術』を習得しました。

>『スキル:行気』を習得しました。

>『スキル:胎息』を習得しました。

>『スキル:房中術』を習得しました。



>コモンスキル:思考の熟練度が一定に達しました、スキル:思考に進化することが可能です。

>技能(スキル)蒐集(コレクション)により、自動習得します。



>『スキル:思考』を習得しました



 補足:

 カテゴリ名と同名のスキルは他カテゴリの同スキルより高性能です。

 しかし、それゆえに多くの場合は習得が困難のようです。

 本来同名のスキルは重複習得しないため、直感や心眼のように統合習得はできません。

 今回の思考に至っては、コモンスキルの進化です。コモンスキルは宿主の保有するユニークスキルにより習得しているので、論外です。

 洞察は取得制限解放の効果により習得できたようです。




 うわぁ……なんかたくさんスキルが取れた。

 まあ、ここにきて寝てばかりでろくに動いてないから、そういうスキルばかりでも仕方ないよね……。


 この使えとばかりに取得したスキル達(これら)を試してみるかな。


 ん……? なんか勝手に身体が動かされてるような感じがすこしするかな?

 でも──へぇ、こうやって動かすのか。


 一通りスキルを使ったら、スキルを止め素の状態で反復する。

 感覚の再現は得意なオレにとって、この作業はたやすいものだ。

 うまく再現できたら、またスキルを使って動かす。オレはそれを満足いくまで繰り返す。

 単純作業はいいよね。なにかさとりでも開けるそうな感じが好きだ。



閑話(蛇足)



 オレは全体的にひじょうに燃費のわるい体質だった。

 今でこそ原因が呪いによるものだったとわかり、それもなおったように思うけど、この体質にはひじょうに苦労した。

 食べても食べてもお腹はすいてるし、身体には力が入らないし、という具合。魔力も気力もうまく使えなかった。


 しかし、自分以外が使う場合だととても効率の高いようだった。

 この体質がエネルギーの自己利用を大きく阻害する、代わりに他者に使われたり、あるいは食べられたりする時、なにかの素材や触媒にする時の効果を大きく増幅するようなのだ。


 どうにかできないかと試行錯誤した。思いつく限り総当たりした。


 結果、魔力と気力を相互利用させ反応増幅させる、セルフ房中術とでもいうような技術がいいようだった。

 それは、互いを触媒としているためかひじょうに効率的にエネルギーを産出した。オレはその生産エネルギーを身体に回して運用している、これによって多少腹ペコキャラだが普通の域の腹持ちになり、身体のキレもマシになった。


 呪いのバグをついた様な感じだが、そもそもこの呪いは魔力の存在を想定していなかったのかもしれない。オレの故郷的には魔力を持つのは突然変異の人間の希少種だけだから。


 そうやってマンガからアイデアを抽出した技術に味をしめたオレはさらなる挑戦を試みるのだった。

 以下がその開発技術である。

 余談だがどんなにすごい技術でも持ち主がヘッポコだと大して強くならないことを知った。



 地龍法(ドレイクハウリング)

 魔力と気力を相互反応させ増幅して練り上げる。

 オレは太極図を回転させるイメージで行なっている。

 魔力は心臓、気力は丹田で主に生成される。そんなイメージ。

 ちなみにあえて龍気法に名前を寄せているが、本来は龍気法とは別枠の技術。上位の龍気法の基礎技術であるためこのような名前をつけ、出力されるエネルギーを龍気法の龍気に近づけた(擬似龍気)。旧名セルフ房中術。

 行うと精気を肥大化させる副作用がある、ようするにムラムラしてくる。オレはセルフで精気の吸収と変換が行えるので、ノーリスクでより効率的にエネルギー生産が行える。オレは低出力で常に地龍法を行ない、エネルギーを生産している。



 龍気法(ドラゴンブレス)

 行気により取り込んだ魔素を魔力・気力のどちらかと相互反応させ増幅して練り上げる。生成されたエネルギーを龍気と呼んでいる。この龍気は空気中に存在するとしばらくして魔素に分解される。

 これも太極図を回転させるイメージで行なっている。

 行うと精神が世界と同化するため、気を強く持たねば廃人となるらしい。オレが行うと全くそういう気配がないためまゆつば物だと思っている。つまるところノーリスクであるため、魔力・気力の二つともを低出力ではあるが常に回してエレルギーを生産している。



 天龍法ユニティブレス

 地龍法と龍気法2種を合わせて行う。

 オレはなんとなくしっくりこないのであまり用いない。

 太極図のイメージでは回せない。なんとかく収まりがわるい。

 最近は全体を見直し、その結果発見した三枚羽の風車のイメージで回す。



 神龍法(トリニティブレス)

 天龍法の独自発展系。

 オレの必殺技。

 天龍法の基礎をそれぞれ正三角形・真円・雪印(六花)でイメージして作り、重ね合わせた車輪形を回転させて行う。

 ローリスクで超高出力かつ高い安定性を持って行えるのでオレの重宝している。

はーくんは自覚ないけどわりと天才肌です。

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