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閑話3 過去語り2 〜 地の文:彼がキス好きになった訳 〜

過去話の続き、膝枕の人の話。

 あ、おきたです? そんな感じの声が上からひびいてきた。なんなのだろう上は何かがじゃましてみてないな、頭の下に何かがしいてある、やわらかくてあたたかいな……なんだろう。


 あれ、わからないです? また声がひびく。何がいるんだろう。かおがみえないんでよくわからねえです、おきるです! なんて声のあとにカラダの下に何かがさしこまれて、オレのカラダをおこした。一体なんだよとおもってると、やっぱりおきてるです、なんでへんじしないです? と声がし、そちらを見るとオレは凍りついた。


 びっくりしたあんまりキレーな顔がそこにあったんだから。それに緑の髪なんてはじめて見た(正確にいえば緑がかった金髪)、ついこーふんして「グリーン! グリーン!」と髪を指差してしまった。


 すると彼女が自分を指さして、わたしですか? と首をかしげた。オレはうなずいて「グリーン!」とくり返した。こーふんして何をしているのか自分でもよくわかってなかったが。すると彼女がニッコリと笑って、わたしのなまえはいまからグリューネです! といっている。


 うんまああいかわらず言葉はわからないが、グリューネじゃなくてグリーンなのに、と思ってると、ここにちぎりをかわすです! とか言いながらオレの顔にそのキレーな顔が近づいて、チューをした。


 びっくりして顔をはなそうとしたら両手がのびてきてオレの頭をおさえた。口にベロが入ってきて口の中をなめまわされる、ツバや空気が吸われる、息苦しくなってきたから、彼女のかたやせなかをたたくが聞いてくれない、もっと息苦しくなったので苦しまぎれにオレも彼女から空気とかツバを吸いかえした、少しらくになった気がしたけど彼女はおどろいたように目を開いて、さらに吸うのを強くした、気が遠くなりかけるのをがまんして、必死に吸いかえした、しばらくは息苦しくて気が遠くなってたけど、コツがつかめだしたららくになった。それがだんだん楽しくなってきたから夢中になってたんだけど、急に口がはなれた。少しさびしいきもちになった。


「ここに誓いはなったです──ってやりすぎたです! 幼子の魔力がおいしすぎてあやうく吸い殺すところ──っていやこの幼子が吸い返してなかったらほんとに死んでたです! 幼子スゴイです、魔力が循環してたです! スゴイです!」なんて声がわかる。うん、なぜかちゃんと意味が理解できる。なんで?「うわ、幼子スゴイ人生送ってるです。よく生きてるです」とかいってる。「幼子じゃないよハルだよ!」と言い返す、ちゃんと発音できてる気がする。「はいはい、わたしグリューネと契約したハルです」けいやく? けいやくってなんだろ? って首をかしげてると「え? なんで首かしげてるです? ん、まさか言葉通じてなかったです? 契約したい、ってそっちから持ちかけたです! 名前くれたです! え? まさか間違いです?」なんかよくわからないけど友達になったってことかな?「わ、友達とかはじめてだ、よろしく!」「なんかしゃくぜんとしねーです! けどよろしくです!」


 それがオレとこの大きな妖精グリューネとの出会いだった。

み、短い!

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