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ゴーストタウンへの帰還

懐かしの限界集落に帰ってきた。


はずだ。


はずだよね?


目の前に広がるのは既に見慣れたゴーストタウンだ。

ひとっこひとりいない。


思わず街の名前を確かめる。

カストール。

間違いない。

あの限界集落の街だ。


街の中をさまよい、人を捜す。しかし誰もいなかった。


いや、街の中のどこに人がいなくても良い。

せめて神殿だけは!

とダッシュで向かった神殿ももぬけの殻だった。


俺はひとりだった。


間違いようもなくひとりだった。


いつまでもディスプレイの前で呆然としていても始まらないのでネット検索してみた。

しかしなんの情報も無い。


このご時世にネットでオンラインゲームの情報が全く手に入らないなんて有り得る?

しかし古い情報ばかりでカストールに関する情報はまるで得られなかった。


考えられるのはふたつだろうか。


その1。ついに俺が最後のプレイヤーになった。

その2。あの限界集落の連中が嫌がらせのために俺が旅立つと同時に別の街に集団移転した。


なんだろう。既に3ヶ月間、全く他プレイヤーとの交流が無かったので、1すらも有り得る気がしてきた。


リアルでも病院の先生くらいとしかまともに話をしていなかったので、期待していた分、すごく寂しくなった。


そうか。期待していたのか、俺は。

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