森の中を歩く僕の夢の話
瞼の裏がちくちくして、それで僕は目が覚めたんだ。
それは最悪の目ざめだった。
だってさっきまで眠っていたとは思えないほどに僕の心臓はどくどく言っているし、体中の毛が逆立っていたんだもの。
この森にやってきて以来、僕はまともに眠れたことがなかった。
「どうしたら、上手に眠れるんだろう。お母さんのお腹にくっついて眠るときのような、暖かい気分で眠りたいよ。」
誰に言うでもなく、僕は呟いた。ああ、さっぱりいい気分じゃない。
今晩も、あんな嫌な夢を見ながら眠るのだろうか。
僕の気分とは対照的に、太陽はきらきら輝いている。いっそこの光が僕に沁みこんで、この嫌な気分を打ちのめしてくれたらいいのに。
1.ヘビくんの話
僕はどうにも心がざわざわして、どうしたらゆっくり眠れるんだろうとずっと考えていた。
なかなか答えは見つけられなくて、僕はへビくんに尋ねてみようと思ったのだ。
ヘビくんの穴まで歩いていると、太陽がさっきよりもきらきらと輝いている。
いっそどしゃぶりにでもなってくれればいいのに。そうすれば、僕のこの悲しみも、少しは溶けていってくれるんじゃないか。
ヘビくんの住んでいる穴にたどり着いて、僕は声をかけた。
「おうい。ヘビくん」
二回声をかけると、中からこそこそと音がした。
「なんだい・・・」
少し怒っているように見えたけれど、これは眠っていたときに起こされたときのヘビくんだ。
「ごめんね。起こしてしまったかい。ちょっと教えて欲しいことがあるんだ」
「なんだい」
体をくねくねさせながら、ヘビくんは言った。
「あのね、この森に来て以来、ずっと嫌な夢を見るんだ。」
「ずっとだよ。この森にきてずっとなんだ。」
ヘビくんは一度大きなあくびをして、穴の中からゆっくり出てくる。
そして、話の先を促すように、少し丸まって僕に顔を向けた。
「どうしたらいいかわからないんだ。どうしたら幸せにゆっくり眠れるんだろう?夜が怖くて仕様がなくなるんだ・・・」
「いっそのこと、眠れなくなってしまえばいいのに。そうしたら、ずっと夜が続くかもしれないよ。嫌な夢だって見なくてすむかもしれない。」
そう言うと、ヘビくんは大きく息をついた。
「きみが寝てもこのままずっと起きていても、太陽は勝手に昇るよ。彼は月や夜やニワトリのために、はやく街を照らさないといけないんだから、そんなこと気にしちゃいられないのさ。だから僕は寝ることを提案するよ。もしかしたら地球の反対側に行けるかもしれないんだぜ。」
それを聞いて、僕は少し考えた。そうか、太陽は僕のためではなく月や夜やニワトリのために昇ったり沈んだりを繰り返しているのか。
「今日もう一回眠ってごらんよ。君のどんな夢を見るかなんて、きっと神様だってわからないよ。」
だから僕は、もう一度眠ることにしたのさ・・・
次の太陽が昇った後、僕はまたヘビくんのところにいた。
「きみの言う通り眠ることにしたんだ・・・。そしてら僕のしっぽが歌い出す前にすっかり眠ってしまったよ。だけど地球の反対側には行けなかった・・・代わりに僕の宇宙が千切りみたいにばらばらになってしまったんだ。」
「それって悪い夢なのかい?」
「僕の宇宙がなくなってしまったんだ!どうして喜べるんだ。きみのをくれるっていうんなら別だけど。」
「おっと、宇宙移植は犯罪だぜ。」
「だってもう僕の宇宙はキャベツみたいにペラペラなんだよ。このままだとしなしなになってとても修復なんてできない。」
「こんなことになるから、眠るのはいやだったんだ。」
下を向くと、ヘビくんは言った。
「ひとつの結果からすぐに否定してしますのはよくないな。僕だって卵の食べ方には何回も失敗したものさ。はじめはとんがったほうに少し穴を開けて食べてたんだ。でもあいつ、コロコロ転がっていうことを聞かないし、カラは刺さるしひどいものさ。だから次は全部バラバラにして食べたのさ。」
「だけど、ばらばらにしているうちに、別のものが食べたくなっちゃってさ。これはよくない。別のもとを食べたあとにさあ卵を食べようとしても、こんなにばらばらで放っておいたら、空気がいたずらしてだめにしてしまうからね。彼らは好奇心旺盛だから。」
「僕は本当に考えたよ。どうしたら一番おいしく卵を食べられるかをね。うねうね歩いては止まり、歩いては止まり。そう当てもなく歩いていると、カワセミに出会ったのさ。そこで僕は尋ねてみることにしたんだ。」
「尋ねるって、彼女は卵なんか食べないだろう。」
「卵の食べ方を聞くからそんな疑問がわくのさ。僕はごはんのおいしい食べ方を聞くだけさ。この森にはいろんな生き物がいるからね。」
「『あたしはそのまま飲み込むわ』こう言ったんだよ、彼女は。これがもっともおいしい食べ方なんだと」
「だから試してみたってわけさ。もちろん勇気がいったけど、勇気なんて心臓の奥からちょっとばかし引き出してやればいい。使い終わったらまた毛布にでも包んでおけばまた育つものさ。とにかく僕は試してみたんだよ。」
「で、どうだったんだい?」
「きみも僕と食事をしたことがあるだろう。あれが答えさ。僕の膨らんだお腹を珍しそうに撫でていたじゃないか。」
「つまりさ。結論を出すには早すぎるということ。まだ太陽は昇ったばかり。時間はたっぷりあるんだから。それから夢というものは、君の見えない心臓の裏側を反映していることもあるんだ。君はすこし記憶を整理する必要があるね。」
「きみの話は少し難しいね」
僕がそう言うと、そうかもね、と言ってヘビくんは行ってしまった。ロシアの妖精ならいい方法を知っているかもだぜ、と言って。
ロシアはどこにあるのか聞こうとすると、もううねうねするしっぽの先しか見えなかった。追いかけようかとも思ったけど、やめておいた。坂道は無事下れただろうか。
2.風の話
ばらばらになったままの宇宙を持て余しながら、僕はいっとき寝転んで空ばかり見ていた。宇宙の修理には魚の鱗がいいとか、イカの墨が効くとかいろいろ思い出してみたけれど、僕は一番の方法を知っている。だから少しの間、放っておくことにした。
それよりも、僕の夢の方が問題だった。
「甘い蜜を飲んで眠るのはどうだろう?朝露に溶かして。」
それから僕は、風の吹く方向に向かって歩いた。
太陽が大きくてきらきら輝いてて、森の中はみんな太陽に向かって背伸びしているようだった。
鳥たちが三角形で僕のうえを飛んで行った。
上を見上げていると、通り際に風が言った。
「僕たちは眠らないよ。」
「眠らないの?」
僕たちの話を聞いていたのだろうか。いや、きっといろんな風にのって知ったんだろう。
「眠らないさ。眠るってことを、生まれるときに僕たちはもらわなかったからね。」
僕は瞬きして彼らが生まれるところを想像した。
「生まれる前だって、きみたちみたいに、お母さんのお腹の中ですやすや眠ったりしないのさ。」
風たちは山の一番上に座っている大きな木の葉っぱから、朝露がすべり落ちるときに生まれる。
だから僕は、雨が降っている日は夜明けが待ち遠しくてたまらない。ああ、今度は誰が風を生むのだろう。
そんなことを思い出していたら、風は僕の周りを三周して空に昇っていった。
「こんなことしてられない!僕は行かなきゃ!あったかくなったら、南の方からまた会いにくるよ。そのときは続きを教えてね。君が覚えていたらの話だけど。」
僕はしっぽを振って、きっと覚えてるよと答えた。風に聞こえたかはわからない。大勢の風たちが、一斉に空へ駆けていく。そして冷たい空気の塊を、ぽとんと落としていった。
彼らは冷たい空気をまとって、彼らは暖かい南へと大移動するのだ。南の方には暖かい空気がたくさんあるらしい。たくさん拾って、そしてまた戻ってくるのだ。
風たちがいってしまって、僕はもう少し冷たい空気が集まったら、雪にできるのになぁと考えながら、また歩き出した。
やがて冷たい空気は太陽が沈むころ、地面にしっとりと染みこんでいた。
オレンジから薄い青へ、森の中の色が変わっていく。
僕は誰にも会わなかった。
3.月の話
すっかり暗くなってしまって、僕の目はまんまるになった。
いつの間にか顔を出した月が左側に暗闇をかぶっている。
僕は君のその姿が一番好きだ。
「わたしに会うと涙が出るでしょう?」
月が言った。
「たまにね。」
「たまに?」
月は続けた。
「わたしはみんなの心の奥にしまわれてある小さなトゲや隠してしまった傷を引き出すのが上手なの。それらをさっぱり洗い流してあげるの。そのためには涙が必要なのよ。放っておくと取り返しがつかなくなるから。心に根が生えてしまうまえに。」
「そのときって、とっても苦しいんだよね。」
「苦しい?当たり前よ。ねこが毛玉を吐き出すのとはわけが違うもの。」
でも、と言って、彼女は悲しそうにすこし揺れた。雲を手繰り寄せようとするのをしっぽを振って止めた。
「わたしはそのトゲや傷のかけらを出してあげるだけ。出してあげることしかできないの。」
僕は何も言えず、次の言葉を待った。
「トゲが刺さって、そのトゲが取れたら、あなたならどうする?」
「僕はいつもトゲが取れたところは舐めているよ。」
「そう。わたしにはそれができないの。薬草たちのように、治してあげることも、舐めて癒してあげることもできないの。」
「そうしてわたしは少し泣くのよ。」
僕は少し昔を思い出して言った。
「大丈夫だよ。君がトゲを抜いてくれたおかげで、僕たちは薬草たちのことや舐めることを知るんだもの。」
彼女はすこし笑ったようだった。
「薬草は植物だけじゃないってこともね。だから、君が泣くことはないんだよ。」
彼女はまた少し揺れたのだ。笑っているのか泣いているのか、僕にはわからなかった。
「ありがとう。でも、もうすこしこのまま、わたしを悲しませておいて。みんなのトゲを取り除くには、悲しい心が必要だから・・・。」
僕はなんだか悪いことをしたような気持ちになった。
だからおやすみとごめんねを言ったのだった。
彼女は今度は笑っていた。
僕はすっかり寒くなった空気を感じながら、眠ることを考えはじめた。
そして僕はちょうどいい木と木の間を見つけたのだ。
今日はここで眠ろうかな、と僕は呟いた。眠るのはやっぱり怖かったけど、月と話したことがぐるぐる心の周りを歩いている。
このままむずむずした気持ちでいるのはいやだったから、なるべく楽しいことを考えるようにして、ぎゅっと瞼を閉じたのだった。
どうしてこんなにむずむずするんだろう?
僕にはトゲなんてないはずなのに・・・。
むずむずしたまま眠ったからか、今日の夢は一段と最悪だった。
太陽が昇ってくれてよかった。瞼にきらきら光が当たって、僕を悲しい世界から救ってくれたのだ。
4.蝶の話
「あなた、まだ悩んでいたのね!」
一匹の蝶々が、僕の周りを一周して言った。
「あなた、昨日からずっと同じ顔をしているわよ!」
「ひょっとして、僕のあとをついてきたの?」
「勘違いしてもらっては困るわ!私の行く方向にあなたがどんどん歩いていくんだもの!」
「だから私、昨日からずっとあなたのそんな顔見てるのよ!その雨が降り注ぐ真っ黒な海みたいな顔!」
僕は想像した。暗い海に、ぽつぽつ輪っかができていく。
そして雨粒は沈んでいくんだ。ゆらゆら海のなかへ。途中で溶けてしまうのもあるけど、そうじゃないのもある。雨粒が海の底まで届いたとき、深海の生き物たちは雨が降ってきたことを知るのだ。
そうして深海に降りていった雨粒は、どうなるのだろう。
溶けてなくなる?真珠の素になる?小さな魚の寝床になる?
今度ウツボに聞いてみようと考えていると、蝶々がわざと僕に鱗粉をかけた。
「わたしがいま話しているのよ!」
僕は二回くしゃみをして謝った。
誰かといるときに感じるひとりは僕も嫌いだ。まるで別世界にまっさかさまに落とされたようになるんだもの。
そうなってしまったら、向こう側に戻ろうとしても無駄なのだ。魚が陸では息ができないように、僕が深海で生きていけないように。こっちには来れないよって言われているようだ。
僕は蝶々に向き直って尋ねた。
「きみは嫌な夢を見たことはあるかい?」
少し機嫌を悪くしていた蝶々は、二回転して言った。
「あるわよ、それがどうしたの?」
「眠るのが怖くならない?僕はとんでもなく怖いんだ。眠るたびに、今度嫌な夢を見たらどうしようと思うと・・・」
「わたしは、いい夢を見たときのほうが不安になるわ。」
「だって、夢でいくら素敵な花の蜜を吸えたとしても、目が覚めて嵐だったら、花はしおれてしまうもの。それに羽も濡れてしまうし・・・それなら目を覚まさなければよかったって思ってしまうわ。」
「夢の世界が心地よくって、かえってこなかった子も知ってるもの。」
きっともう私のことも忘れてしまっているわ。
蝶々はそうつぶやいたんだけど、僕に言ったのかそれとも彼女の心に言ったのかわからなかった。
僕はそんなことないよ、言おうとしたが、ぐっと飲み込んだ。だって僕はその子を知らないもの。
「だから、いい夢は好きじゃない。現実に幻滅してしまうから。」
きっと彼女は嫌な夢よりも嫌なことがあったのだ。
僕は少しの間、ひらひら動く羽を見ていた。
「わたしはいい夢を見ると、いなくなってしまった子を思い出すの。いつも、思い出すの。」
「だからいい夢は嫌いよ。」
蝶々はそばにあった小さな枝にとまった。
「じゃあさよなら。あなたのおかげでまた思い出しちゃったわ。」
いい夢ってもしかして、そのいなくなった子に会える夢なのかもしれない。
僕はさよならを言って歩き出した。
もう彼女はついてこない。
悪いことをしてしまったな、と地面を見ながら歩いた。
彼女は忘れたかったのだろうか?
でも、たとえ夢でも、会えるのはとてもうれしいことのように思えるんだけれど・・・彼女は違うのかな。
忘れるということは、簡単なようで難しい。忘れたと思っていても、実は心の裏に隠しているだけなのだ。
そのとき、僕の心の裏で何かが動くのを感じた。
隠してしまった思い出?
月が言っていたトゲだろうか・・・。
だけど、思い出すことはできなかったのだった。
それが何かわからないうちに、僕は眠ってしまった。
蝶々の涙のような鱗粉が、僕の心に降っている。
涙の軌跡は心に残るのだ。
それがずっと心に刻まれていくのか、すぐに溶けてなくなるのか。それは誰にもわからないのだ。
5.僕の話
翌日、僕は冷たい風に起こされた。
空は灰色で、太陽もまったく見えない。
灰色の空が、怪物みたいにうなっている。
雨が落ちる準備をしているようだ。しっとりとした空気の中で、僕は少し考えた。
それは、僕はどうしてこんな夢を見るのかってこと。嫌な夢を見ない方法ばかりを追いかけていたけれど。
月と話したときに、涙がでなかったってことは、僕はそのトゲをどこかに隠してしまっているんだろうか。
忘れたと思っていても、きっと僕の心にはきっとあるのかな。
じゃあ、何を?
そして僕はヘビ君の言葉を思い出したのだ。
「君はすこし記憶を整理する必要があるね」
僕の記憶・・・。目を閉じて、時間をさかのぼってみる。
僕はどうしてこの森にきたんだろう。
ヘビくんとの出会い。蝶々の涙。月の夜の涼しさ。そして・・・。
見つけた引き出しから、そっと記憶が零れ落ちる。
「ああ、見つけてしまった・・・。」
雨が一粒、僕の頬に落ちてきた。それが引き金となり、記憶が大きな波のように押し寄せる。
僕はそれを舐めとることもできず、じっと動けなくなってしまった。
雨も上がり、すっかり夜になった空には、今日は星ひとつ見えなかった。
月はどこかで泣いているんだろうけど、雲に隠れてしまって、彼女の顔も見えない。
すっかり濡れてしまった体が、だんだん冷えていく。
だけど、寒さなんてどうでもよかった。
僕はお母さんのことを思い出していた。
引き出しはもう壊れてしまったようで、もう元に戻すことはできない。
はじめに思い出したのは、目を閉じて動かなくなってしまったお母さんの顔だった。
この森にやってきたとき、怪我をしていたお母さんは、すぐに動かなくなってしまったのだ。
この森の外で、灰色の地面を歩いているときに、大きな怪物が唸りながらお母さんに突進していって、僕の目の前で、お母さんは宙を飛んだ。僕は何が起こったのかわからなくて、ただ固い地面の上で泣いていた。
怪物はそのまま走り去ってしまった
そしてお母さんは、後ろ足を引きずりながら、僕と近くにあったこの森に逃げ込んだのだった。
そのままじっと動かなくなってしまったお母さんの顔や足を、僕はずっと舐めていたんだ。
そして動かなくなったお母さんのそばで泣いている僕を、みんなが助けてくれたんだ・・・。
その時から、夢がきらいになったんだ・・・。
「だいじょうぶかい」
気が付くとヘビくんが隣にいる。ひとつの言葉を吐き出すのが、こんなに苦しいことだなんて思わなかった。
毛玉を吐き出すときよりも、ずっとお腹に力がいる。
それでも必死で言葉を吐き出した。
「僕は決して、お母さんを忘れたいわけじゃないんだ。」
「うん。」
「でも、隠してしまわないと、僕の心はどうにかなってしまいそうだったんだよ。ばらばらに切り刻まれて、きっとみんなはそんなこと知らずに踏みつけていくんだ。」
「僕はそんなことしないよ。」
ヘビくんの赤い舌だけが目に入った。
「お母さんのことも忘れたくない。どうして幸せな記憶だけ、残しておけないんだろう・・・。」
「どうしてだろうね・・・」
きっとヘビくんはいくつか考えたんだろうけど、言葉にはしなかった。
僕はそれがとてもありがたかった。
僕はわんわん泣いた。
ヘビくんは何も言わずに、ずっと僕にくっついていてくれた。
普段は冷たいヘビくんの肌は、今はとても暖かかった。まるでお母さんのおなかの中みたいだ。
僕はずっと泣いていた。
ヘビくんの体温が、お母さんのおなかの中みたいに僕を包んでいてくれた。
考えつくままに書いたものです。
つたない文章、内容ですが・・・読んでくださったかたがいらっしゃいましたら感謝申し上げます。。