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異セ界の狐  作者: ままま
第一章 異セ界の狐
2/6

勇者、異セ界を知る

「わ、わわわ、私の名前はわわわぅ~!」


「姫様頑張って!もう少しです!」


「(何がなんだかわからない。)」



理解出来ねェ……、と勇者はその日数回目の疑問を思う。勇者はいつも通り学校へ行こうと家を出発すると、何故かドボンッ、とまるで池に落ちるような感覚に飲み込まれ、気付いたらここにいたというワケのワカラナイ状態であった。

夢か幻か、例に頬を引っ張っても痛覚は寝ぼけていないみたいだ。というか、もし夢だとしたら自分は一体どういう精神構造をしているのか非常に気になるところだ。



「わわわ、わわ、ええええ『エルリア・センペレイオー・ククルケル・ミドルアーク』といいますのでひゅ!ひゃッ!?」


「あぁ、どうもッス。」



あ、可愛い、と思うがまず服装が奇抜である。どこかの漫画の登場人物、先程隣にいる騎士甲冑を着込んだ女性が仰るとおりまさしく"お姫様"っぽい。白を基調とし、金と桃色のアクセントでごちゃごちゃしており、現実には存在せぬ地面にまで伸びようかという金色のツインテール、まじパネェ、と勇者が愚痴るのも無理は無い。

というか名前らしき物を長いが一息で言い切るということに驚きだった。顔を真っ赤にして一体何をやっているのだろうか、今のところ勇者には当然理解の出来ないことであった。そもそも、今一番勇者が気にしていることは、このツインテールのお姫様の名前より、控える頭に翼っぽいのが映えていてどうみても人間じゃない青色ポニーテールの騎士の正体より…、



「(まずここはどこなんでせうか。)」


「ゴホン、私の名前は『クリスティアーネ・D・ヘカティ』です"勇者"殿、"勇者"殿のお名前をお聞きしても?」


「"勇者"ってなんだよ夢なら覚めてくれヨー。」


「わわ!どうなさったのですか"勇者"様!?」



ここは楽しむべきか、それともやはり夢だから早く覚めるべきか、勇者勇者連呼されても当然わからない"勇者"だが…、とりあえず聞こう、と思い立った"勇者"は立ち上がることにした。

一向に覚める気配が無い夢だが、もしかしたら、という可能性も否めない。厨二病の季節は終わったんだけどなー、と勇者は思うものの、彼の小さな脳味噌が生み出す"結果"はどうみても"ソレ"であった。



「あー、俺の名前は『大和武ヤマト・タケル』っていうんだけど。」


「ヤマトタッケル?変わったお名前ですね。どこの部族ですか?」



騎士がクスクス笑いながら返す。騎士には悪意は微塵も無いようだが、自分の名前を笑われるとは思いもしなかった、と勇者は思う。

逆に"名前がおかしい"と言われることで自分が今までいた場所とは違うということが大いにわかるものだ。

ただ、何故"日本語"が通じるのかサッパリ不明だが、勇者は召喚された不思議パワーでなんとかなるもんだなぁ、としみじみと思った。

そう思いながら勇者は己の名前がタケルで性がヤマトであることを仄めかすと、名前を笑うという行為をしでしかたために王女からの折檻を喰らっている騎士が猛烈な勢いで謝ってくる。



「このど阿呆!」


「あ!?ももも、もーーうッ!し訳ございませんでしたーー!」



あぁ、これがいつも通りなんだなぁと勇者は感じ取る。



「あー、ちょっと聞きたいことがあるんだ……ですけど、いいですか?」


「まぁ!?勇者様がワタクシに敬語ですとぅ!?ええ、なんでもお聞きになって下さいましぃ!!」



テンション高ぇなこのツインテ、と思いながらも勇者は続ける。



「ここどこ?」


「……み、ミドルアークですけど勇者様?もしかしてワタクシの名前聞いてませんでしたか?」


「いや、そういうことじゃなくて……あのさ、」


「はい。」



――俺ミドルアークなんて国知らないんだけど。



「ふぇ?」


「ハハハ、ご冗談を。」



勇者は騎士の乾いた笑いに若干苛立ちを覚える、が真実なものは真実であり信じてもらわないと困る。なんせ彼が先程までいた国の名前は"日本"であり現実であったからだ。

そもそも一般市民であった勇者が王女っぽい人と交流出来る機会があるはずもなく何より、頭部に翼のような突起が生えており、スカート状に広がる鎧からウネウネしている尻尾っぽいものを持つ"人間"はいない。

その騎士の格好はまさしく騎士、本物の鉄で構成された甲冑を着込む人間なんざ、決してとは言えないがいるはずがない。

ようするに勇者サイドの現実としてはありえない状況であるのだ。



「ニホン?どこの国ですか?クリスティ知ってますか?」


「いえ、一応教養も嗜んだ身ですが…そのような国は。」


「……じゃどこから来たのですか、ってそのニホンとやら?でしたね。」


「あ、あぁ。ちなみに俺の国では翼を頭から生やした人はいないし――」



勇者は騎士の頭部をジロジロ見ながら続ける。



「ミドルアークなんて国も"無い"し、そもそも俺ただの一般市民」


「ミドルアークを知らないド田舎から……の可能性は無いですね」


「こんな服装見たことありませんね、真っ黒ってどういう趣味か疑いたくなりますけど生地は上等、すぎますねコレは。しかし亜人を見たこと無いとは…これまた奇怪な。」


「さらっとひどいこと言ったね君ぃ!?正装の一つですから拒否権なんて無いんですー!!ていうか亜人とか、それなんてエ……異世界?」



「異世界?」「異世界?」



なんだコイツラ、と何度目かの疑問を勇者は思った。考えれば考えるほど自分の立場が不明な勇者(仮)から見れば、そういうフィクションが溢れている現実出身のこともあり、その答えに辿り着くのは容易なことであっただろう。

ただし、それは勇者に限った話で目の前の金ツインテール王女と青ポニーテール騎士は例外なのは言うまでもない。

王女と騎士の台詞が見事に被ったことに若干怯みながらも勇者は「そう」と答えながら、たどたどしく説明を始めた。







「――魔法が無い、ですか。」


「ついでに私のような亜人、獣人もいない、と。まぁそれは変なモガッ!?」


「あはははー、申し訳ないのです勇者様。このアホ騎士はまた、オホホホ。」



日本という国、政治の仕組みから簡単に始まり――勇者がただの学生なため知識は偏っているが――己がどういう存在なのか、説明はしたものの勇者は信じてもらえるとは思っていなかった。

なんせ『異世界アナザー・ワールド』だ、さすがにそういう概念はこの世界にもあったようだが、その異世界とは神々や精霊、はたまた最上位悪魔といった高位存在がウジャウジャしている世界だという。まさしくファンタジーだぜ、と勇者は頬もとをヒクヒクさせながら呟いた。

しかしその次には勇者は驚くことなる。



「信じるのです。」


「信じますよ。」


「あぁ、ハイ…。」



これだ、この何でも勇者様なら!っていう空気に勇者は驚くことしか出来なかった。さすがにコレはねーだろぃ、と思うがそれを王女達に言ったところで理解も出来ないだろう。



「これなんてテンプレ?」


「テンプラ?」


「北東の一部の郷土料理にそれらしいものがあったかと。」


「あるのかよ……あぁ、なんでもないッス……あのさ。」


「なんでもお答えするのです勇者様!」



一番肝心な所とはここがどこなのかだが、一番重要な所はそうじゃない。勇者がそれを聞こうとすると犬のごとく――どこぞの誰かのように尻尾があればブンブン振り回しているだろう――構える王女。



「俺を還すことって―」


「無理ですね。」



少しは戸惑えよ、と勇者が頭を抱える。速攻でお答えされるという非常事態だ、というか王女に聞いて騎士から答えが返ってくるとかどうよ、と勇者は思う。

無論、王女はそんな騎士にプンプン怒っているが身長の関係で軽く遊ばれているという。

召喚されて二人に感じたのが、見事な主従、という言葉だったが今見ると仲の良い姉妹にしか見えない。



「……そう、か。いや予想はしてたんだけどさ、ハハハ」


「でも、還す方法があるかもしれないのです。」


「(あぁ、これまた…)」



勇者とは一体なんなのか、王女の話はそこから始まった。




『勇者システム』




その起源は5000年前まで遡る。当時世界はテンプレのごとく闇に包まれて"いたという"。あらゆる地域に適応し生きている生き物、その中でも特に人々に敵対する者達を魔物と言い、それらを統括していたのが魔王だと言われている。

5000年前、魔物率いる魔王を倒すべく世界各地の歴戦の戦士達、そして皆の希望を集め召喚された勇者。

単行本にすると20巻分程度の冒険を経て、彼らは魔王と戦いそして勝った。魔王への道の中において"超絶的に強い"魔王を倒す力を持つ武具『神具ファンタズム』を手に入れた勇者達はなんとか魔王を討伐。そして勇者はどこかへ消えていったらしい。



「その勇者はどこに…?」


「そこがポイント、なのです!定説には初代勇者は故郷へ帰った、と言われているのです。もしかしたら勇者様……タケル様も同じように。」


「なるほど、勇者ね。」



それ以後、国々は復活する"かもしれない"魔王に対する策として、皮肉なことだが団結し、勇者システムを作り出したのである。



「なんで500年に一度なの?」


「んー、お父様の話によると希望が集まりきるのが500年だと…。」


「胡散臭モガッ!?」


「クリスティは黙っているのです!」



なるほど、この騎士は余計なことを自然に言うタイプか、と勇者は理解した。しかしそれでも、この王女は騎士を側に置いている。かなりの信頼関係を気付いているのだろうと勇者は思った。

魔王が存在したことを忘れないように、500年に一度勇者を呼ぶことでいつまでも国家間の連携を保てるようにするという話だそうだ。勇者はここで疑問を覚える、じゃ勇者である自分は何をすればいいのか、と。



「各地の巡礼をするのです。」


「世界各地の巡礼地……簡単に言うと聖域や神殿ですね。そこを周り巡ることで勇者の力が各地の魔力溜まりを刺激、そして流れがよくなるとかならないとか。」


「……世界各地?」



そうなのです、とさっきからDEATHデス言っている王女だが、勇者は話の一部を思い出す。ここはいわゆる剣と魔法の世界である、剣と魔法を振るう相手、魔物が存在するのだ。先程から一般人をアピールしている勇者にとって、無茶Don't sayであるのは言うまでもない。

魔力溜まりとかよくわからないことは放っておく、どうせ自分は巡るだけだし、と勇者はそれらに関してはひとまず置いておき、危険性について尋ねた。



「まぁ突然勇者として放り投げたら死にますね、108回ぐらい。」


「なん……だとッ…!?」


「そこで!かつての勇者様と同じように"お供"がついてくるのです!どのお供も最高級で各地の国家、自治区の支援付き!冒険者達から見ればギルドに逆立ちしながらでも頼みたくなるほどの大サービスなのです!」


「ギルド…?」



さっきから聞いてばかりで申し訳ない、そんな表情の勇者に気付いてか王女は微笑みながら答えた。

冒険者、それは勇者よりも歴史が古い存在である。各地のモンスターの討伐を主旨とするハンターや、素材を集めるために冒険するトレーダーなど色々分類されるが総じて"冒険する者"であるのはわかるだろう。

しかし勿論命を落とす危険がある。だからこそ設立されたのが『冒険者統轄機関ギルド』だ。

管理する、とは烏滸がましいものだが個人情報を押さえることで本人の実力にあったクエストや、各地のギルドの支部にて冒険者達の支援を行うことが出来る。

その結果として冒険者の死亡率は未だに高いとはいえ下がったのである。



「なんというか、予想通りだな。」


「さすがなのです勇者様!」


「いやぁ、突然わけのわからないことを言うかと思ったら以外とやりモガッ!?」


「ハハハ……おぉ、すげぇ。」



後に騎士が控える形で城の中を歩いていたのだが、勇者がフト目に入ったのはただの光景だった。都市国家ミドルアークの中心に位置し、それなりに高く築かれている城からの光景とはまさしく絶景だろう。思わず声が漏れた勇者に微笑みながら王女は言う。



「我が祖国ミドルアークなのです、城を中心に円状に気付かれた鉄壁を誇る城壁の中にスッポリと街が入っているのですよ。」


「なんというか、……すごい。」



己の語彙の少なさに若干呆れながらも勇者はその光景に息を飲んだ。見渡す限りがファンタジー全開な建物である。空を飛ぶドラゴンっぽい――ただの翼付きトカゲ程度であろうが――ものから、見える大通りには馬車は勿論のこと、人間とは思えないような格好をしているものやら象ほど大きい生き物が荷物を運んでいる。



「城を中心にして街を十字に切る形に作られた人々の行動範囲の中心とも言える大通りなのです、一番大きいのは正面に見える南ですね、特に名称は無いですが北とか南とかで十分伝わるのです!」


「昔は姫様も東の屋台通モガッ!?」


「にゃぁー!?黙るのです!」



その言葉にあーすごい庶民的ですねー、とつい淡々と答えてしまった勇者である。きっと遊ぶときは北の飴屋でな!とかで十分なのだろう。騎士の言葉は聞こえなかったことにした。そこは果物屋とかにしとけよ!とか絶対に思ったりもしない。



「ところでさ。」


「はいなんでしょう!」


「今どこに向かっているの?」


「お供達と顔を合わせるのです!……異世界云々はどうしましょ。」


「こっちが聞きてぇーよ姫様。」



姫様と呼ぶなんてとんでもない、と王女は言う。しかし相手は間違いなく敬意を払うべき存在であるため、一市民としての勇者には酷な話であろう。言い合ったりして数分後にようやく名前で呼ぶことにしたのだが…



「まぁ異世界云々は……記憶喪失とかどうでしょうか?タケル様。」


「あ、あぁじゃそれで行こう。名前だけなんとか覚えていた的な、それでいいよねエルリア様……エルリア。」


「はいなのです!」


「さすがです姫様、無茶なことばかモガッ!?」



そして相変わらず騎士はうざかった。うざい騎士を見てお供と会うということを思い出した勇者は、これからどうしようかなぁ、と思うのであった。

それはともかく、王女についていくように歩くと勇者は広場みたいな場所に出る。



「あの人達がお供、か…。」



広場に立っている二人の人影。おかしいなぁ、と目を擦った。なんせ二人とも人間じゃないっぽいからだ。特に片方は顕著にそれが顕れている。耳が長いのはエルフとかその辺りだろうと勇者は思うものの、肌が暗蒼色だ。すげぇ、と思いながら自分の頬を抓る。

もう片方は黒白い、格好が真っ白で黒かった。というか隣にいる王女よりも"姫"っぽい白いドレスに黒く長い髪の毛、目がウサギのように真っ赤である。

若干違和感を覚えた勇者だが、その正体はわからない。特に気にする必要もないだろうとお供とやらに再び目を向けた。



「(すっげー美女、さすが異世界。)」


「そして私とクリスティも一緒なのです!合計4人のお供ですよ!」


「姫様は役に立たなモガッ!?」



まずそこからおかしい、とあまりの出来事に勇者は口に出すことは出来なかった。お供として選ばれているのだから目の前の二人の女性はそれなりに強いのであろう。そして騎士であるクリスティアーネも言う必要は無い。

王女がついてくるなんて聞いてない、なにそれこわい、と勇者が王女の参加をそれとなく断ろうとしたのだが、まぁ勇者も男である。上目涙目で頼まれたら断る奴なんてどこぞの歩く変態兵器しかいない。




――そして何より




「(なんて男1人に対して女4人なのだろうか、創作ならまだしもこれは現実……俺に女性と愉快に過ごせるようスキルがあるとでも……否ッッ!)」


「暗器使い…………ジーニアス。」



あぁはい、心の中で呟く。彼女の名前はジーニアスっていうのかー、と勇者は心で呟く。暗蒼色の肌にエルフっぽい耳に腰辺りで一纏めにされた銀色の髪、スラッとした体型である。胸は美乳タイプだな、と勇者の無駄スキルが発動したのはどうでもいよい。



「魔導師、マニラ・インレテスよ。ふぅん、よかったわ勇者がおっさんじゃなくて、クスクス。」



黒く真っ白な女性も続いた。オッサンて…そりゃ絶対に嫌だな、と勇者も魔女に同感した。黒く艶のある髪の毛だが、真っ白なドレスに赤い眼とは、最高の組み合わせだな、と勇者は思った、絶対に口には出さないが。あと胸は"無い"。もう背中との区別すらできない可能性があるかもしれない。ついでに言うのなら魔女も人間ではないだろう、背中には小さな悪魔っぽい翼が生えていた。



「あ、あぁ俺の名前はタケルといいます。コンゴトモヨロシクオネガイシマス。」










旅が始まろうとする。来訪せし勇者、金髪ツインテ王女、青髪ポニテ騎士、灰色の暗殺者、白き魔女。


「へっくし!あー誰か可愛い俺様の噂でもしてるのかなぁ、ヘヘッ、モテる男の娘(子)は辛いぜよ。」


そして、今だ誰も見ぬ異セ界の狐の物語。




『狐ガ仲間ニナリタソウニコッチヲミテマス』

幻想世界ワールド

勇者が訪れた世界を指す。この世界での幻想とは褒め言葉の最上級を表す。簡単に言うと、超良い世界、という意味。剣と魔法と勇者、でも魔王がもういない。考えつく亜人とか獣人とか大抵揃っているかもしれない。広かったり狭かったり、そもそも異世界という不思議な世界である。異セ界との関連は不明。 


2010 11/15 魔女の名前の語呂が悪いので勝手ながら変更しました。

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