表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
44/48

10.ミレイ側妃side

 おかしい。

 一年近く経っても私は「正妃」になれてない。

 なんで?夜会やパーティーに参加しても最近は無視される事が多いし……。これって新手の虐め?


 おかしいのはそれだけじゃない。


 (ヒロイン)を散々虐めるはずだった公爵令嬢(悪役令嬢)が婚約破棄後にさっさと退場(領地行き)しちゃったのも妙だった。()()()だと、もっとこう……色々あるはずなのに! 悪役令嬢がいなくなるなんて予想外よ!なんで?意味が分かんない。

 

 それに、あの女。

 帝国貴族なんてゲームに出てこなかった。

 何者なのよ!?

 これじゃあゲームのシナリオが滅茶苦茶よ!

 

 どこでバクったんだろう?

 やっぱり悪役令嬢(マデリーン)の嫌がらせがなかったせい?

 だから『新しい悪役令嬢(ブランシュ)』が登場したってこと!?

 

 でも、そう考えたら辻褄があう。

 だって現に「ブランシュ」なんていう女がやって来た。

 悪役令嬢(マデリーン)と同じ『公爵令嬢』って言うのも気になるし。うん、間違いない。アレが『代わりの悪役令嬢』なんだって。


 なのに……いつの間にかマデリーンが再登場してくるし。本当に訳わかんない。ああもう! こんな事ならもっとちゃんとシナリオの裏設定を確認しておくべきだった!!


 折角、好きな()()()()()()()()に生まれ変わったっていうのに!!

 今更後悔しても仕方がない。

 とにかく今は、この逆境を乗り越えるしかないんだもの。


 大丈夫よ。だって私はヒロインだもの。

 覚醒したのが王太子と出会った時だった。まさに乙女ゲーム開始の瞬間にね。そこからはトントン拍子だったのに。

 

 

 私は(ヒーロー)を攻略した時を思い出していた。









 

「愛している。結婚しようミレイ」


「嬉しい!」


 城のバルコニーでのプロポーズ。

 この場面が私のお気に入りの場面でもあった。


 王太子に抱きしめられながら、早くも次のシーンを思い描いていた。プロポーズの後は盛大な結婚式のシーン。民衆に盛大に祝われて幸せなお妃様になる場面。ああ!今から楽しみ!やっぱりハッピーエンドの締めくくりは結婚式よね!!


 期待を膨らませたラストシーン。

 そうして始まる第二部への始まり。


 私はワクワクが止まらなかった。

 なのに……これは何?なんなの?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ふふっ、げ、ん、じ、つ、ですっ‼
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ