File1 (1)
「それで今回はどんな夢だったんですか?」
「ああ、殴り殺される夢だったな、体に古そうな痣もたくさんあったから普段から虐待でも受けていたんだろう」
「それは大変ですね、、すぐにでも助けに行かないと!」
「とはいっても手がかりは虐待を受けていた女の子っていう情報しかないんだぞ」
そう、この夢を見ることで絶対に助けることが出来るのかといったらそんなことは全くない。この力、いまでは殺人予知夢(ユウ命名)という名前がつけられているがそんな万能なものではない。
殺される人間の名前もどこにいるのかも直接は分からないし、いつ殺されるのかもわからない。分かるのはどうやって殺されるかだけだ。
「ちゃんと思い出してください!もっといろいろあったでしょ、他にもいろいろ!」
「そんなこといわれてもなあ」
たしか、年齢はユウと同じくらいの18歳くらいの女の子で、家は結構裕福そうかな家具もしっかりしてたし、シャンデリアまであった。
「あっそうだ白衣を着てた。」
「それだ!なんでそんな大事なこと言わないの!」
「だって今思い出したし、、。」
そうなると医療関係者もしくは科学者ってところか。
「じゃあとにかく町に行って探しに行きましょう!」
「そうだな、とにかく探してみるか。」
「うーーなかなか見つかりませんね、、」
かれこれ半日探し続けて、全然手がかりなしだ。
「そりゃあ簡単に見つかるなら俺一人で探してたさ」
「どうしてそんなこというんですか!それでも一緒に探しましょうよ!」
「見つからないからちゃんと一緒に探してるだろうが」
「そうですけど、、」
まあ一回休憩を挟まないとこっちもやってられないし、甘いものでも買ってくるか。
「ユウ、ちょっとここで待っててくれ。甘いものでも買ってくる。」
「えーーひとりで行っちゃうんですか?」
「お前歩き疲れてさっきから腰痛いばっかりいってただろうが、ここで休んどけ」
「、、、わかりました」
ユウには、好きなパイ生地のお菓子でも買ってきてあげよう。機嫌もすぐ良くなるだろうし、疲れもマシになるだろう。
「ん、、あれは?」
一瞬、路地裏からちらっと見えた白い布。嫌な予感が頭をよぎる。この力を自覚してからこういう嫌な予感はよく当たるような気がする。
「待って、、!」
「きゃっ」
白衣を着てる、それにつかんだ腕には痣がある。
「君か、、、」
眼鏡をかけた小柄な女の子。おそらくこの子が夢に出てきた女の子だろう。
「やめて!離して!私にはやらなきゃいけないことがあるの!」
「いっかい黙って」
「むぐっ、、、」
「静かにして、俺は君を助けに来た。」
女の子は鋭い目つきでこっちを睨んでいる。まあ当然だろう、こんなことして疑わない方がおかしいからな。
「遅いです!どこに行ってたんですか!」
まあそりゃあ、女の子を連れて一旦家に帰ってたからな、人目につかないように帰ってたら2時間くらい待たせてしまった。
「悪いな、ちょっと用事ができた帰るぞ。」
「えっ!?甘いもの買ってきてくれるんじゃなかったんですか!?」
あ、、すっかり忘れてた。まあ後で買ってきてあげよう。
「で、なんで家に帰ってきたら女の子が寝てるんですか、浮気ですか、そうですか。私のことを町に置き去りにして、自分は女の子とイチャイチャ楽しんでたんですね、、へーー」
「そんな訳あるか、この子だよ殺人予知夢でみた女の子は」
「見つかったんですか!?なんで最初からそういってくれなかったんですか!」
「言う前にユウが勘違いして勝手に文句つけたからだろ」
「そうでした。てへっ」
一回殴った方がいいのだろうか。
「、、んん」
そんなことを考えてたらすやすや寝てた女の子が起き出してきた。
「お帰りなさい、レイさん」
「ただいま、アイラ」
「いつの間にそんな仲良くなってるんですか、、、」
「ここに匿う前にある程度の説明をしたら、信用してくれたんだ」
「なんて言って説明したの?」
「お前はこのままだともうすぐ死ぬって」
「ストレートすぎでは!?」
「いいんです。自分でもそうなるだろうなとは思っていましたし、あの家にいるよりはこっちにいさしてもらった方が安全なのは確かなので」
「君はなにか行動を起こそうとしてたんだろ。それがおそらくお父さんに見つかって殺されることになる」
「はい、、、私は父の事を告発しようとしていたんです」
初めましての人ははじめまして!ねこやまれいんです!今回もよんでくださってありがとうございます!頑張って2日続けて書きました笑
初心者なので誤字脱字等たくさんあると思いますが、暖かく見守っていただければ幸いです。報告していただければ直しますのでもし何かあれば言ってください!!お待ちしてます!!
この作者は褒められて伸びるタイプなのでたくさん褒めてください笑
最後まで続けるモチベーションになります!