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~プロローグ~

 痛い、痛い、痛い、

全身が痛い

嫌だ、、やめて、、、どうして、、

「もうやめてよ、、、お父さん。」


「う、、、」

眩しい、どうやら朝の日差しで目が覚めたようだ。

俺には、最近よく見る夢がある。いや、最近見させられるようになってしまったと言うべきか。

こんなもの見なくていいなら見たくない、そんな夢だ。

「はぁ、、どうして俺がこんな夢を見ないといけないんだ」

それは誰かが誰かに殺される夢だ。

それも殺される側の意識に入り込んでいるような感覚になるから本当に最悪な夢だ。


「お目覚めですか?レイさん」

「ああ目覚めたよユウ、最悪な目覚めだったけどな」

「じゃあまた見たんですね」

「そうだよ、、」

「それじゃあ今日のお仕事は人助けですねっ」

「なんでそんな嬉しそうなんだ、、」

「だってレイさんとデートにいって人助けも出来るなんて一石二鳥じゃないですか!」

「さいですか、、」

この子を連れて、俺は今日人助けに行くらしい。


 その前に、少し俺の話をしよう。俺は転生者だ。本当にどこかの漫画のような話だが、これが実際に起こってしまった。とはいえ前世ではただの大学生だったし、たまたま横断歩道を渡っているときにたまたま信号無視した車が突っ込んできて死んでしまった。そのあと、目が覚めたら女神様の前にいた。

まあこれくらいなら漫画でいくらでもありそうな話だが。

「初めまして、この世界の女神のジラと言います。あなた様は先ほど現実世界で死んでしまったためこの世界に転生することが決まりました。」

「は、、いやなんでですか。」

「何でと言われても、そういうお達しが来たとしか私もいえないんですけど、、」

もしやこれはあなたは勇者に選ばれましたとかいうやつか!まじか!漫画で読んで一回やってみたいと思ってた!まさか体験できる日が来るなんて、、!

「分かりました。じゃあ言われた通り転生します。」

「あら、随分と状況把握が早い子なのね、感心だわ」

「それで俺はどうしたらいいんですか。勇者になって魔物でも倒しに行けばいいんですか、この国を救ってくればいいんですか。なら強いスキルとかたくさんもらってもいいですか、あと、装備も」

「なんでちょっと嬉しそうなの、、でも残念だけどそんなものないわよ?」

「生身で魔物と戦えって言うんですか!無理じゃないですか!さすがに!!漫画とかでも生身で倒すなんて聞いたことないですよ!」

「別に魔物と戦えなんて一言も言ってないのだけど、、、」

「じゃあ人間ですか!闇落ちした王国を倒す勇者として駆り出されるんですか!」

「ちがうわよ!さっきから何言ってるの!そんなものいないわよ!」

「あれ、それならなんで転生させられるんです?」

「人の話を最後まで聞きなさい、まあ私は女神だけど、純粋にこの世界に人が足りないの。だからこうやって亡くなった人を転生させて人を増やしてるの」

なんだよ、、、勇者じゃないのか、残念だ。

「はあ、、なるほど。じゃあ自由に生きていいってことですか?」

「そうよ」

「分かりました。ならせっかくもらった命ですし楽しむとします。」

「そうね、そうした方がいいわ。そこの扉をくぐれば転生完了よ」

「そうですか、では行ってきます。」

扉をくぐる前にジラがたくさんの人を助けてあげてねと言っていたのは気になったが、、


ここまではよかったのだ。

扉をくぐって出てきたのは幸いにも村の近くでその村の人に家を貸してくれた。なんでも最近は突然人が出てくることが多くて、王都からそういう人に対しては良くしてあげなさいと言われているらしい。どうやら俺みたいにこの世界に転生してきた人は他にも大勢いるようだ。

「なあ、そういえばお前さん名前はなんていうんだ?」

そうか、名前か、考えてなかったな。せっかくならかっこいい名前にしとこうかな

「レイと言います。」

「おお!レイっていうのか。俺はジン、この村の守りの衛兵をしてるんだ。よろしくな!」

 初めにあった人が良さそうな人で助かった。

「この家を使ってくれ。なにかあったら呼んでな!」

「ありがとう。助かった。」

「いいってことよ!」

 

普通に良い家を貸してくれた。中には家具や食器がきちんと配置されており、誰かが住んでいてもおかしくない家だった。

「こんな良い家を貸してくれるなんてほんとにいい村だなあ。しばらくはここでゆっくりさせてもらおう」

と思ったがそんな日は何日も続かなかった。

異変はその日の夜に起きた。自分が誰かに殺される夢を見たのだ。もっとも殺されたの人は俺の姿をしていなかったが。次の日も、その次の日も。

「なんでだ、、どうしてこんな夢ばっかりみるんだ。」

ある日、また同じように殺された夢を見ていたのだが自分の姿に見覚えがあった。この村で見かけたことのある子供の姿をしていたのだ。

「見たことのある子の夢を見るなんて最悪だ。」

そう思って夕方、村に出るとその子を見かけることはなかった。村に来て以降毎日外で遊んでいたのをみていたのに、、、。

 少しの不安が頭をよぎった。いつもその子と4人一緒に遊んでいた子達に聞いてみることにした。

「ねえねえ、いつも一緒に遊んでた元気な男の子はどうしたの?」

「え、、?男の子?そんな子知らないよ?」

「え!?いつも一緒にいたじゃん!」

「お兄さん何言ってるの?いつもこの3人だったよ?」

心臓が止まるかと思った。

その日はかえって、少し考えてみることにした。

そこからしばらくは殺される夢は見なくなった。

「やっぱり見間違えだったのか?」

そう思い始めてきた矢先、今度はジンさんが殺される夢を見てしまった。


そしてその二日後、ジンさんは姿を消した。

村の人たちにジンさんについて聞いて回ったが誰もそんな人は知らないと言っていた。昨日までジンさんと話していたにもかかわらずだ。

「絶対におかしい、そんなわけがない。」

そしてわかってしまったこの恐ろしい真相を

この夢で死んだ人間はこの世界でも殺されることになる、そして殺された人間のことをこの世界の人間はすべて忘れることを。

「こんなことあっていいのか、、」

寂しそうな女神の瞳が頭に浮かんだ。


はじめまして!ねこやまれいんです!前にも恋愛小説を書いていたのでそれをしっていたらお久しぶりです!最近推理小説にはまり、でもハーレムにさせたいな、どうしよっかなって思ってたらこうなりました!前の作品ちゃんと完結させろよって感じですが、、。ほんと続けて書ける人って凄いと思います!ではではまた次の話で会いましょう!

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