かんゆう祭 二日目
かんゆう祭鳥居の建っている校門では、バグパイプ部が生徒の登校を演奏で出迎えている。文化祭二日目、昨日程の晴天ではないものの、スコットランドの楽器の音色を聴こうと太陽が雲の間から顔をのぞかせていた。一日目は学生のみだったが、この日は外部からの入場者も受け入れている。
「ねぇ、今日親来る?うちは来るんだけど、どうしよう」
「うちは来るよ〜」
「私の所も来るわね」
お互いの親が会うかも知れない事に対する少しの気持ちの高ぶり、自分の学校生活を覗き見られる気恥ずかしさ、家族の中の自分と友達の中の自分、どちらでいようかという戸惑いが渦を巻いている。その結果が橘の「どうしよう」の一言に集約されていた。C組内も似たような会話が時折聞こえてくる。親が来るのは親の勝手なのだからどうしようもないが、少しでもこの複雑怪奇な感情を共有したいのだろう。
「まあ新聞部のせいで色々見て回らなきゃいけないから、少し話したら私達で先にどこか行きましょう。母親が三人集えば話は尽きないでしょ」
日頃の鬱憤の蓄積なのか、はたまた鋭い観察眼の賜物なのか、確かに井戸端会議で会話が途切れたのを見た記憶が無い。井戸から石油が湧く勢いだ。その迫力を思い出した橘と鍋島は津田の案に同意した。
今日は大道寺が行けと言っていた料理研究部に顔を出さなければいけない。津田によると資料に色々書かれているらしいが、二人にはまだ明かしていない。あえて二人の素の反応を料理研に見せたいとの事だった。
二日目はチラシ投げ祭りも無く、廊下は昨日とは比べ物にならない程落ち着いていた。
「あ、薫〜!」
聞き慣れた声のする方を見てみると、咲百合が手を振っていた。他に同年代と思われる二人も居る。鍋島・津田の母だ。娘二人と背格好が似ているからすぐ見分けがつく。娘よりもふくよかな鍋島母に至っては、顔つきも我が子に遺伝したのがはっきり分かる。その後ろでは父親軍団が頭をペコペコして挨拶代わりに名刺交換をしている。津田は目鼻立ちは父親似、髪質は母譲りだ。三人娘は簡単に挨拶を済ませた。
「薫!面白い吹奏楽あるって言ってたでしょ!ラッパみたいなの吹いたり太鼓鳴らしたり!それ見たいんだけど、いつやるの?」
身振り手振りで表現をする。
「やだもう橘さん、見た目も若いからそのまま入部しちゃえば〜?」
「そんな事言ったら鍋島さんもまだ全然イケるわよ。娘さんも可愛いし〜お人形さんみたいよ。うちのあかねなんてひねくれちゃっても〜」
そのうち小学生の頃の話まで蒸し返されそうだ。たまったもんじゃない。父親達は最近不況で業績がとか、お互い頑張りましょうとか言っている。コイツらは無害だ。
「ほらお母さん、しおりにちゃんと書いてあるから。ここ!メフテル部!昼!分かった?私達用事あるからもう行くね!」
「あらホントだ。最近近くの字が読みにくくなっちゃって!」
「分かる〜」
「もうやんなっちゃうわ〜!」
「分かる〜」
もういたたまれない、二人三脚の如き息のあった足並みでその場を立ち去る。料理研に向かう途中で三人は軽く家族について話した。橘・津田父はサラリーマンで、鍋島父は自営業、そして津田家は共働き。鍋島の弟は絶賛反抗期で、今日ここには来ていないとの事だった。
「ここね。活動自体は家庭科室だけど、本部はこっちみたい」
新聞部の数室となりだ、ずっと目を付けられていたのだろう。
「すいません、活尾部長はいらっしゃいますか?」
料理研の弱みが余程のものなのか、はたまた早く新聞部の下僕から卒業したいのか、いつになく強気な態度で津田が攻める。
「はい、僕だけど何か用かな?活動は家庭科室で他の部員がしてるから、そっちに行った方が……」
髪をきっちりと七三に分け、切れ長の目をした部長が現れた。
「二年F組の件で新聞部の代わりに色々聞きに来ました」
活尾鰯部長を含めた料理研の人間が一斉にこちらに視線を向けた。部長が少し下を向き額に手をあて、
「……分かった。こっちに来て」
と青ざめた顔をしながら奥の席へ座るよう促す。
「一応説明してもらっても良いかな」
「では順を追って。まず二年F組帰宅部に、みそ汁販売憲章違反と知りながら隠し味を毎年提供していますね。そしてF組は毎年優勝している」
その現場とみられる写真には、透明な袋に入った粉末の受け渡しの瞬間が写っていた。
「ああ、その通りだ」
「……ゴメン待って。この重たい空気でこんな事言うの申し訳ないんだけど……何一つ分からない!意味が!!」
橘が両手を横に伸ばして話を制止した。
「それはこの部長さんが良く知ってるわ」
崖に追いつめられた犯人のように活尾が懺悔し始めた。
「そうだね、まず二年帰宅部は文化祭に一番青春を懸けている部と言ってもいい。勿論正式な部ではないから入部届けも何も無い。彼らは毎年かんゆう祭でみそ汁の売り上げをクラス対抗で競っているんだ。それでその販売方法を独自に定めたものが通称『みそ汁販売憲章』と呼ばれている。その中には『如何なる場合に於いても、他の部活動の協力・助言を享受する事を禁ず』とある」
橘が脳細胞をフル活用させ、この荒唐無稽な話を理解しようと努める。そして一つの信じ難い結論を導きだした。
「えっ!じゃあ二年生で帰宅部だったら強制的にみそ汁作らされるわけ!?」
「私もそれ思った〜!嫌〜!」
活尾が左手を少し挙げ、まだ話したいという素振りをする。
「嫌なら個別に辞退も出来る。ただ帰宅部の目標はみそ汁の売り上げで利益を得る事だ。何と売り上げ一位になれば全クラスの利益を総取りできる。それがそのまま彼らの懐に入るのさ。だから皆必死で美味いみそ汁を作るんだ。D、E、F組は理系クラスだけど、わざわざこの為にF組になるのを期待して理系を選択する人間も居るくらいだよ」
商魂逞しくもあり、浅はかでもあるが今の問題はそこでは無い。どうやらみそ汁販売憲章によると、その競争に料理研が介入しているのがマズいらしい。
「でもそれだけじゃないわよね、部長さん」
さらに日付が去年の写真を出す。そこには二年F組の生徒と思われる人物から金銭を受け取っている、当時二年生の活尾が写っていた。無論料理研の行いは本来であれば断罪されるべきなのだが、一年越しに恐喝する新聞部の執念も恐ろしい。
「え〜っ、これってもしかして……」
「そう、料理研は隠し味を提供する代わりに、F組が得た全クラス分の利益の一部を受け取っているの」
「うわっ、ずぶずぶじゃん。最悪」
「……越後屋、お主も悪よのう。いえいえ、お代官様ほどでは、グヒヒヒヒ」
鍋島が目を細めて口角を上げ、悪代官のときは右手で、越後屋の時は左手で口を隠しながら渾身の一人時代劇に興じる。
「あの、僕は料理研入ってからこの事を知って……でもずっと前からこうだったから、僕には何も出来なくて……それにやっぱり自分達で作ったみそ汁スパイスを……美味しいって飲んでくれる人が居るのは嬉じぐっでぇ……」
嗚咽し始める部長を目の前にしてさすがの三人もたじろぐ。
「あ、いや、こっちも最悪とか言ってごめんなさい!」
「そうそう、私達も新聞部に恐喝されてこういうのやってるだけなんで〜」
「実はここからが本題なんです。私としてはこういうのの橋渡し役はしたくないんですけど……はあ。単刀直入に申しますと、料理研が受け取っている金銭の一部を新聞部へ横流しすれば、この件については口外しないとの事です。それと七不思議用の記事を書くから、二年F組にみそ汁の秘密を捏造して欲しいと。私達も新聞部に脅されてここに居るので、この事を誰かに言うつもりはありません」
橘と鍋島が目を夜のフクロウのように見開き、口をあんぐりと開けている。流石に信じられないといった面持ちだ。あの部活は最早反社会的勢力と言っても過言ではない。果たして奴らはどれだけの倶楽部からこうやって金を巻き上げているのだろうか。想像するだけでも背筋が凍る。
「もう越後屋と悪代官がコンビニで偽札持ってレジ待ちしてるんですけど。ずぶずぶどころの話じゃないじゃん」
「悪役はワンペアで十分だよぉ」
散々な言われようだが料理研に選択肢は無い。未だに部長も袖で顔を隠しながら鼻をすすっている。
「ううっ、分かりまじだ……あとはこぢらで大道寺と話じまず……記事にづいでも……えぐっ……僕からF組に言っでおぎまず……ゔぉえ」
これ以上ここに居座っても部長の泣き言を聞かされるだけだ。最低限の任務は果たしたので、橘の「……あの、お大事に」の言葉だけを残して三人は外へ出た。
「いやー、新聞部えげつない」
「そうね、一番関わりたくない部と関わってしまったわ。あなた達に新鮮な、もとい二つの部を吊るし上げるような反応を期待して何も言わなかったけど、少し活尾部長には申し訳なかったわね」
次のネタ探しの為に歩きながら会話する。
「だよねぇ、あの部長も嘘泣きまでして早く終わらせたがってたもんね〜」
橘と津田が立ち止まった。
「え!あの部長泣いてないの?」
「また女の勘てやつかしら?」
「ううん。勘もなにも見てたから分かるよ。涙も流してないし。第一活尾部長はあのくらいじゃ泣かない。これは女の勘」
その頃の料理研究部室内。
「ううっ、ゔぉえっ」
「部長……活尾部長。三人は出て行きました。もう戻って来ないと思います」
「ほんどに?」
「はい」
フッと息を吐き、髪をかき上げる。
「上手くいったな。新聞部に金を少し取られるのは腹立たしいがコレの正体を知られるよりマシだ」
活尾が部室奥に行き、金庫のダイヤルに手をかけた。
「さすがにそれは心配し過ぎでは?それにこのスパイスはただのイタズラかもしれませんし……」
ガチャリと開錠を知らせる音がした。中には大量の小瓶が入っており、その一つを活尾が取り出して眺める。底が六角形の瓶の中にはターメリックほど黄色くなく、シナモンほど茶色くもない粉末が詰められていて、どこかのメーカーの商品なのか「入れて混ぜるだけで美味しいみそ汁スパイス!」のシールが貼られていた。奇妙なのが、オレンジ色のプラスチックの蓋の脇に印刷されている製造年月日で、2080年11月10日とある。
「僕も最初はそう思った。でもこの裏に書いてある原材料にはよく分からないものが入ってるし、いくら似たスパイスを作ってもこれには到底及ばないんだ。初代部員が持って来たと言われるこのスパイスの真実を他の誰にも知られてはいけない、これは料理研だけの秘密だ。一昔前のアホOBが私欲でF組に横流ししなければこんな事にはならなかったのに。最後の一瓶は絶対に誰にも渡さないぞ。無論F組にもだ……へくしっ!誰かが僕の噂でもしてんのかな」
鍋島が料理研の部室の方を見つめていた。
「優花、料理研の隣に変な部活あったから入るよ!」
「はいは〜い」
タランチュラを模したと思われる木の看板に、昆虫食研究部と黒の絵の具で器用に書いてある。外に居てもけたたましい虫の鳴き声が聞こえて来る。
「料理研の隣がこれってどうなの?風評被害とか平気なの?あと占いは同好会で昆虫食は部って……」
「ちなみにここの隣は食虫植物研よ。逆にこれ以上無い並びとも言えるわね。共存関係なんじゃない?……そうね、綾小路さんには頑張って欲しいわね、それしか言えないわ」
中は土臭いし虫の鳴き声が凄い。それに稼働中のオーブンが数台あるせいで蒸し暑い。
「あ、みんないらっしゃい!これ食う?」
同級生の孤龍鶴亀が皿に乗ったせんべいをいきなり差し出す。白に近い薄茶色をしていた。
「あ、ありがと〜」
「あっちょっ、優花!」
橘が急いで止めようとしたが遅かった。鍋島はボリボリとせんべいをかじっている。
「美味し〜い。これえびせん?」
「アンタね……ここ何部よ?」
鍋島の反応を聞いた褐色の青年、孤龍が嬉しそうに割って入る。
「でしょ?!これ、この部お手製のコオロギせんべいなんだよ!ローストしてから砕粉するんだけど、少し粗めにしてコオロギの形が残るようにしてるんだ!」
チーンと出来上がりを知らせるオーブンの音が聞こえ、部員が中から天板を取り出した。そこにはクッキングシートの上に几帳面に並べられた黒光りしたコオロギ達が、香ばしい匂いをさせている。そしてせんべいに練り込まれた、エビに見えたそれは、よく見るとコオロギの逞しい後脚だったり、羽の一部なのであった。鍋島が橘、津田を順に見つめる。その直後、彼女の目から生気が失われ卒倒した。
程なくして鍋島の意識は無事回復したが、コオロギだらけの部室内での情報収集は困難という事で、外のベンチで引き続き孤龍から聞き取りをする運びとなった。橘は鍋島を下敷きで仰ぎながら看病している。木々の葉の間から射す柔らかな日差しが四人を照らす。
「綾小路さんの占い凄いね。つうか優花大丈夫?」
「うん、だいぶ良くなった。ありがと〜」
彼女は現在静養の為にアイマスクをつけているのだが、所謂面白アイマスクで、長いまつ毛と白目が劇画調のタッチで描かれており、今にも「恐ろしい子」と呟きそうである。本人は「良くなった」と言っているが、これのせいで正直本当なのか分からない。
「ほんとごめんね!ちゃんと説明してから出せば良かったよ……」
孤龍の太い眉毛の眉尻が申し訳なさそうに下がる。
「でも美味しかったよ〜。もう食べないけど……」
「味は良いのね、ふむ」
「えっあかね食べるの?」
「食べないわよ。でも、まあ色々考えてるわ」
津田が不敵な笑みを浮かべた。
「そう言えばなんで孤龍君はこの部活に入ろうと思ったの?」
「俺小学生の時昆虫博士だったんだよ。大体友達が虫捕まえたら、名前聞きに俺の所まで持って来てたね。クラスに一人くらいそういうの居ただろ?ははっ。最初は種類とか名前、習性が分かれば満足してたんだけどね。ファーブル昆虫記だったかな、虫食ってんの。衝撃だった。やっぱり興味があるんなら食わなきゃなって思って今に至る、みたいな」
「あなたが人に興味が無くて良かったわ」
「ふふっ、でたあかねジョーク」
橘は鍋島と同じくブラック津田のファンである。孤龍はこれは参ったなといった感じで自分の後頭部をぼりぼり掻いた。
「それで何か面白い噂無いかしら?あなたのさっきの話は興味深かったけど、出来れば部活とかこの高校についてでお願い」
「知らないなぁ。俺は毎日楽しく虫食ってるだけなんだ。でも昆虫食って毒に当たって死んだ部員とか居たら面白いな、なんつって」
「悪くないわ、噂なんだし」
「ホント?!じゃあ部長に聞いてくるよ。記事にしてもらえんの?」
孤龍の目が輝く。人に興味が無いのはそれはそれで問題があるのかも知れない。
「記事を書くのは悪の組織・新聞部だから彼ら次第ね。もし今から昆虫食研の部室行くなら私もついて行くわ。ちょっと聞きたい事もあるし。薫は優花の面倒みてもらって良いかしら」
橘が下敷きを持ってない方の手でグーサインを作る。
「よし決定!じゃあ行こう!」
孤龍が大手を振って部室へ向かう。その後ろ姿はまるで虫取りに行く小学生のようだ。網とカゴを持っていないのが惜しい。白目のアイマスクを外し、ゆっくり背もたれから体を起こす鍋島。
「うおっ、優花もう平気なの?」
「うん、お腹すいた」
さっき調理済みの虫を食ってぶっ倒れた人間の言葉には思えないが、本人が大丈夫ならもう良いのだろう。橘はこれ以上何も言わなかった。
「あ、優花〜!」
聞き覚えのある声だ。出所はふくよかな鍋島夫人である。一緒に他二人の母も居る。
「ねえねえ、二年生のみそ汁凄く美味しかったのよ〜。皆で飲みに行ったら?あとお母さん、『鬼平半か丁か』の再放送録画し忘れちゃったから、メフテル部?の演奏聞いたら帰るわ」
小走りで向かって来てそう言った。そうか、娘からたまに出る時代劇風の言葉遣いは母が原因か。
「あれ、お父さん達は〜?」
「駄菓子売ってる所で心奪われてたわよ〜。だからお父さん達置いて来ちゃった!いつになっても子供ね〜」
ひさしやガシャポンをしげしげ眺める中年子供達の姿が目に浮かぶ。
「あそこのたこせん美味しいよ〜」
「あらそうなの?食べれば良かったわ!」
スーパーの試食コーナーだろうか。橘は鍋島家の日常会話に耳を傾けていた。こういうのは理由も無く聞いてしまう。後学になるわけでも、人生の教訓が見つかるわけでもない。しかし本人達にとって何の変哲も無い会話でも、他人にとっては少しだけ日常と違った何かを感じ取れる。自分とは違う場所、違う匂い、違う空気、違う考え。少し外国に行った気分だ。ふくよかな鍋島夫人が元の場所へ戻ると同時に、津田が戻って来た。
「部長は嘘の噂を快諾してくれたわ。ま、これで無事一人の存在しない部員が毒殺されるわけね。ネガティヴな話だけど部長曰く、気骨のある部員が欲しいからこのくらいの噂で怯まない人材の方が好都合なんですって」
「つうかあの部活に入ろうと思う時点で相当だと思うけどね」
「お腹すいた〜」
津田が一瞬鍋島を見たが、先刻の橘と同じ考えに至ったのか特に何も言わなかった。
「優花のお母さんがみそ汁美味しいって言ってたけど。最終的に新聞部の私腹を肥やす事になるって思うとなんか嫌だよね」
「田中からもらったお金使うわけだし私はそこまで嫌な感じはしないわ。F組以外のだったら良いんじゃない?」
「そっか、田中のか」
「ねえねえ、みそ汁だけだと足りないから食堂でも何か頼もうよ〜」
彼女達にとって田中はそういう立場らしい、あな恐ろしや。三人はF組以外の二年生のクラスで各々好きなみそ汁を買い、食堂へ向かった。外部の客も来ているのでかなり繁盛していた。それなりに七不思議用のネタも揃ったので、彼女達はみそ汁をすすりながらそれの確認をしている。
「大体今の所こんな感じね」
津田がメモを見せた。
・当たる占い同好会。
薫、良く行く場所に人生の鍵あり。精神的な体験をする?
私、悪意の無い人体改造、外れ。
優花、食欲に負けると痛い目を見る、大当たり。
新聞部の眼鏡、復讐される。多分当たる。
・校長のえーっの謎、催眠、洗脳効果がある可能性。音響部が調査済み。
・かんゆう祭の語源。勧誘、観U、歓幽?
・キャンプファイヤーで幽霊、UFOの目撃情報あり。
・明治時代に凶悪事件を起こした犯人の霊が校庭に現れる。
・犯人の処刑に使われたギロチンが校内に眠っているらしい。
・駄菓子研のOGが過去へタイムスリップし、文化祭用の装飾を手に入れる?
・二年F組の美味しいみそ汁の秘密(適当にでっち上げる)。
・昆虫食研の部員が毒のある虫を食べ亡くなった事がある(嘘)。
・
最後は点だけ書いてある。
「まだ調べるの?」
「いいえ、もう十分だと思うわ。これはその内分かるわよ。優花、あなたにも少し協力してもらうからね」
「え〜っ、捨て身じゃないのでお願いね」
「大丈夫、そんな難しい事じゃないわ」
今頃はメフテル部が校庭を闊歩している頃だろうが、食堂まで演奏は聞こえて来ない。新聞部からの脅迫的指示もほぼ達成した。今日彼女達に残されたのは、かんゆう祭を心置きなく楽しむ自由と後夜祭のみになった。
〜続く〜
読んで頂きありがとうございます。新聞部と料理研の闇が明らかになりましたね。なんなんでしょうねコイツら。
あとコオロギせんべいが出てきましたが、私は食べた事がありません。先に鍋島に毒味してもらいました、ごめんね。
次は後夜祭です。いつもより短めです。