表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平成侍  作者: Aki
8/11

2人の夢

男の子「へぇ、面白い能力だね。君の能力は、珍しい。ますます…」

男の子は、志乃のほうを睨み笑った。

男の子「殺したくなったよ。」

志乃「そうかい、そりゃ良かった。」

そして、志乃は男の子の後ろをとり言った。

志乃「あたしも、あんたの頭ん中が見てみたくなったよ。」

壊「おっ、2人ともやる気だね〜」

壊は、笑いながらそう言った。

カナ「いくら志乃ちゃんが億分の1でも、相手が相手ね。」

壊「そーゆうカナちゃんこそ、強いじゃん?」カナ「そりゃ、あたしら[特殊テロリスト撲滅班]と[国の番犬]と[死刑執行人]などの訓練を受けてるからね〜。それに、能力開花前の本職は『D』だったし。壊なんか…」

壊「そっ、モノホンの死神だからね。そ〜ゆう、カナちゃんもでしょ?」

カナ「まぁーね。神さまもよくやったもんだよね〜。天から地へと、記憶も消され落とされた、赤ん坊のあたしらを侍にしたんだねー」

壊「そう、前世の記憶を…俺らが、 この時代に招かれざる子であることを、この世の中から消したんだ。俺らの存在を…」

カナ「世界も、よくも、ガキのあたしらを死神に叩き上げたもんだよ。」

壊「俺らは、この世界の影でしか生きられない…」

カナは、静かに刀を抜く。

カナ「ねぇ、あんた誰?壊ちゃんじゃないね。」

壊は、静かに笑った。

壊「壊だよ。正真正銘のな。」

そう言い、壊は刀をカナに振った。その頃、志乃たちは。

男の子「あっちも始まったね。」

志乃「はっ?始まったって、何が…」

志乃は、窓の外を見た。

志乃「壊?いや、花ちゃんも!なんで花ちゃんがここにいんの!」

男の子「えっ、だってあの方々は未来で呼ばれる事になる『四季』だからね。まぁ、言わいる『平成侍』かな。」

志乃「へ〜、未来?未来っていつ?」

男の子「そんなこと、殺んのに必要ねーよ。」男の子は、大きく円を描くように宙に舞った。志乃の、首筋に痣が出来た。

志乃「いってぇ〜」

男の子「ねぇ、さっきの刀背打ちじゃなきゃ、死んでたよ?」

志乃「知ってる。でも、あたしは刀背打ちで済ませるようなアホじゃないからねぇ、2本貰ったよ。脚と腕。」

男の子が見た時には、既に手足がなかった。

男の子「あっ、」

斬られたところから血が流れる。

男の子「血だぁ…血が流れて。俺のが。やっと死ねるんだ…」

男の子は笑う。

志乃「あっちで、静かにしてな。じゃーな。」そして、男の子は倒れた。

壊「終わったんだ…ごめんな開…俺らの理想を創るためだ…」

カナ「あんた、何言ってんの。あたしらは…『四季』の目的は平和な国を創るためだった!だから、『D』…暗殺の知識を覚えた!なのに!あたしらを、めちゃくちゃにした奴らを殺そうって!世界を平和にし!」

カナが言い終わる直前で壊は、怒りのこもった声で叫んだ。

壊「始めは、俺も思ってたよ。俺らの人生めちゃくちゃにした奴らを殺して、幸せになろうって!!!なろうって、思ったけど!めちゃくちゃにされる原点を辿れば答えが出たんだ…簡単に。」カナ「開...ちゃ...ん、言わないで?」

カナが震えた声でいう。壊は、風が吹くかのようにサラッと言った。

壊「俺らが、この地に生まれなかったらって。まだ1歳の子を、実の親が施設に売り、その施設がまた!俺らを犯罪組織に派遣する。小さい頃から、人の血を浴び、武器を握ってきた!周りの子は、ただただ気付いたら丸太で作られた十字架になっていた!」

カナ「壊...開ちゃん!」

壊「俺が悔しんだよ...俺自身が!俺は、こんな人生のはずじゃなかったんだ!カナちゃんは?」カナは、下を向き考える…。そして。

カナ「あたしだって、こんな人生納得してない。この世界にも納得がいかない…許せない!だから、壊ちゃんの気持ちは分かる。でも…」

最後カナは言うか迷うかのようにしたを向いたが、はっした。

カナ「でも!あたしは、この世界を潰そうだなんて思わない!」

志乃「花ちゃん…」

カナ「ごめんね、志乃ちゃん。あたし本当は、カナって言うの。花じゃないの…騙してごめんなさい」

カナは、志乃に深く頭を下げた。

志乃「そんなことはいい!あたしが知っているのは、カナでも花でも無い!寝坊の多くて、近所に住んでいて、アホな『あんた』しか知らない!」

カナの目からは、涙がながれ。そして、笑った。

カナ「…アホなって(笑)。ありがと。」

志乃「いえいえ!」そういい、志乃は胸を張る。カナは、頬を伝う涙を袖で拭く。

志乃「行くよ!」

カナ「うん!行きましょう!志乃様!」

志乃「なんで敬語?(笑)」

壊「カナちゃん…やっぱ、変わったね。」

カナ「あたしは、変わってないよ…。変わったのは、壊ちゃんの方よ。」

壊は、カナを睨む。

壊「カナちゃん…。1回死んで見て、君は何を見たんだ。」

カナ「やっぱ、壊ちゃんはもう1回死んでもらわなきゃね。」

そして、壊とカナは殺気を放ちあった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ