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平成侍  作者: Aki
10/11

カナと開の秘密

志乃「お願い?」

カナ「はい。あなたに知って欲しいんです。いいですか?楓さん、蓮さん」

2人とも頷いた。

蓮「でも、ひとつだけ。」

蓮は、深く頭を下げた。

蓮「本当に、すまなかった。言い逃れをする気はない。だが!」

志乃「父さん?」

志乃の発言に次の言葉を言うか迷う蓮。

カナ「言い逃れ?よー、そんな事を言えますね。まぁ、いいです。そんなんゆわれたら、あいつらが報われないだけですから。」

楓は、泣き崩れた。

楓「でも、あたし達のせいで開は…」

カナ「こんなことあたしら日常茶飯事だったんですよ?ガキの頃は。」

志乃「えっ、ちょっと待って。一体なんのこと。」

カナは、蓮と楓を見た。2人は、軽く頷けば、声に出さず泣いた。

カナ「志乃様。お願い事とは、先ほども言ったように、知って欲しいことがあるんです。」

志乃は、心の準備を怠らなかった。そして、決心がついた。

志乃「何を知って欲しいの?」

カナは、軽く微笑み言う。

カナ「それは、あたしらの過去です。」

志乃「過去?」

カナ「はい。まず、あたしらの身体ついて。」そういい、カナは上の服を脱ぎ始める。

上半身裸の状態になる。

カナ「あたしの身体みて、何かわかりますか?」

志乃や、蓮、楓など、その場にいた全員が唖然とした。

カナは、身体中、多分一生消えない傷や、アザ、火傷の後が多く見られた。

志乃「どうしたの…その傷…」

カナは、頬を引きつらせるように笑う。

カナ「引きますよね。この傷は、3年前にあたしの里親が付けたものなんです。開ちゃんとあたしは、こんな生活を、かれこれ30年ほど続けてきました。」

楓「30年って…あなた達、13じゃ。」


カナ「あたし達、不死身なんです。それでもっ て、この歳までしか成長が出 来ないんです。異国の地で生まれ、実の親に施設へ売られ、施設では殺しの訓練をさせられ、不死身の身体という性質を持っていたため、新薬の投与、武器の試し打ちの的、しまいには、戦争の兵士。あたし以外の子は、不死身ではないので、どんどんと、実験台として死に、兵士に出され死に、観客を喜ばせるための戦士になり死に、腐れきった奴らに遊ばれ死ぬ。開ちゃんが言った通り、墓もろくに建ててもらえず、行先は丸太の十字架だ。そんなところに開ちゃんが収容されたんだ。偶然か奇跡かはわからなかったが、開ちゃんも不死身だった。まだ、5歳や6歳にして、あたしら希望を、失ったんだ。」

志乃「そんなぁ…酷い…」

カナは薄気味悪く笑った。

カナ「酷い?だったら、あなたはあたしらを助けてくれたんですか?まぁ、その後は、その施設を2人で潰し、実の親の元へ行き、殺しました。それが、11歳の頃です。2年間は、幸せでした。開ちゃんと2人、ずっと平穏に暮らしてたんですから。しかし、13になったその年、あたしらは死にました。今から13年間、あたしらは1歳からまた、新たな13年間が始まりました。前世の記憶が残っていながらも、新たな短い人生が始まったんです。」

志乃「えっ、頭がごちゃごちゃなんだけど!簡単に言ったら!?」

カナ「簡単にですか?あ〜、わかりました。つまり、あたしと開は13年間しか生きられないんです。で、その短い人生を永遠と続けて行くんです。」

そして、カナは微笑んだ。

誤字脱字に気づいたときは、修正する場合がありますので、ご了承ください。

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