カナと開の秘密
志乃「お願い?」
カナ「はい。あなたに知って欲しいんです。いいですか?楓さん、蓮さん」
2人とも頷いた。
蓮「でも、ひとつだけ。」
蓮は、深く頭を下げた。
蓮「本当に、すまなかった。言い逃れをする気はない。だが!」
志乃「父さん?」
志乃の発言に次の言葉を言うか迷う蓮。
カナ「言い逃れ?よー、そんな事を言えますね。まぁ、いいです。そんなんゆわれたら、あいつらが報われないだけですから。」
楓は、泣き崩れた。
楓「でも、あたし達のせいで開は…」
カナ「こんなことあたしら日常茶飯事だったんですよ?ガキの頃は。」
志乃「えっ、ちょっと待って。一体なんのこと。」
カナは、蓮と楓を見た。2人は、軽く頷けば、声に出さず泣いた。
カナ「志乃様。お願い事とは、先ほども言ったように、知って欲しいことがあるんです。」
志乃は、心の準備を怠らなかった。そして、決心がついた。
志乃「何を知って欲しいの?」
カナは、軽く微笑み言う。
カナ「それは、あたしらの過去です。」
志乃「過去?」
カナ「はい。まず、あたしらの身体ついて。」そういい、カナは上の服を脱ぎ始める。
上半身裸の状態になる。
カナ「あたしの身体みて、何かわかりますか?」
志乃や、蓮、楓など、その場にいた全員が唖然とした。
カナは、身体中、多分一生消えない傷や、アザ、火傷の後が多く見られた。
志乃「どうしたの…その傷…」
カナは、頬を引きつらせるように笑う。
カナ「引きますよね。この傷は、3年前にあたしの里親が付けたものなんです。開ちゃんとあたしは、こんな生活を、かれこれ30年ほど続けてきました。」
楓「30年って…あなた達、13じゃ。」
カナ「あたし達、不死身なんです。それでもっ て、この歳までしか成長が出 来ないんです。異国の地で生まれ、実の親に施設へ売られ、施設では殺しの訓練をさせられ、不死身の身体という性質を持っていたため、新薬の投与、武器の試し打ちの的、しまいには、戦争の兵士。あたし以外の子は、不死身ではないので、どんどんと、実験台として死に、兵士に出され死に、観客を喜ばせるための戦士になり死に、腐れきった奴らに遊ばれ死ぬ。開ちゃんが言った通り、墓もろくに建ててもらえず、行先は丸太の十字架だ。そんなところに開ちゃんが収容されたんだ。偶然か奇跡かはわからなかったが、開ちゃんも不死身だった。まだ、5歳や6歳にして、あたしら希望を、失ったんだ。」
志乃「そんなぁ…酷い…」
カナは薄気味悪く笑った。
カナ「酷い?だったら、あなたはあたしらを助けてくれたんですか?まぁ、その後は、その施設を2人で潰し、実の親の元へ行き、殺しました。それが、11歳の頃です。2年間は、幸せでした。開ちゃんと2人、ずっと平穏に暮らしてたんですから。しかし、13になったその年、あたしらは死にました。今から13年間、あたしらは1歳からまた、新たな13年間が始まりました。前世の記憶が残っていながらも、新たな短い人生が始まったんです。」
志乃「えっ、頭がごちゃごちゃなんだけど!簡単に言ったら!?」
カナ「簡単にですか?あ〜、わかりました。つまり、あたしと開は13年間しか生きられないんです。で、その短い人生を永遠と続けて行くんです。」
そして、カナは微笑んだ。
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