1.転生?転移?
海に漂っている…
いや、海と形容するのは間違いかも知れない。
それはただの闇、僕を穢そうとする闇だ。
「いや…もうやめて…もう…むりだよ…」
何度も何度も精神体である僕を闇は攻撃する、
それは魂そのものへと攻撃だった。
僕の精神体はボロボロになり、最早輪廻を迎える程の衝撃にも耐えられない…
「やだ…こわれてく…」
魂が砕け、まだ固まっていない接着剤で補強したような状態の僕にはこれ以上の攻撃は全て存在の消失が伴うものとなってしまった…
そんな時、それは現れた…
光が差し込み闇を蹴散らした…
「ふ…ぅ…」
それと共に僕の魂は灯火をたった…
たった筈だった…
「あの…これは…」
僕はふわふわのロリィタ服を着せられていた、水色のチェック柄のメイド服の様な物で下はパニエで膨らんでいる…
「なんだい?あしたはあんたを助けてやったんだ、御奉仕ぐらいして欲しぃんだがねぇ」
目の前には金髪の女性、服は古代ギリシャ風で後ろからは光が出ている。
恐らく神様のようなかただろう。
「それは構いません…もともと存在を消失しようとしておりましたので僕の事は好きにしてください、ただ状況が読めないのです…」
僕は1度死んだ、事故だった、僕は足を滑らせ高所から落下し即死した。
本来ならそのまま魂が輪廻の輪に行き転生を行うはずだった、だが僕は輪に戻る時に闇へと捕まり数百年以上穢され続けた。
闇とは輪廻を迎える魂を食らう恐ろしい存在のことだ…
「それにしても、あんたの魂は美しいね、神々と比べても格が違うよ」
魂の美しさはそのまま精神体時の姿で分かる、僕は宝石のような青銀髪のボブより少し長めの髪、感情の読めない水色の目に彫刻のような顔…身体つきも含めて美しいと言えるだろう。
「そう…ですか…」
「そうだねぇ、あんたは…そうか…生きて居て罪を犯したことが無いのか」
罪…
1つ、食を欲してはならない。
2つ、性を欲してはならない。
3つ、睡眠を欲してはならない。
これらは誰かに渡されるまで自身から望んではならない。
4つ、生命を無為に傷付けてはならない。
5つ、神を敬わなければならい。
6つ、死を望んではならない。
7つ、力を欲してはならない。
8つ、知恵へ貪欲で無ければならない。
9つ、闇へ溺れてはならない。
10つ、人は神へ愛を捧げなければならない。
「3つ目と4つ目をクリアするとは凄まじいね、睡眠は生理的に望んでしまう、無為に傷付けないなんて全てを自身より上と考え足元をずっと見とかないと無理じゃないか?」
「まぁ、はい…」
「そんなことはどうでもよかった、どうしたい?」
「えっ?」
どうしたいとは、てんせいとか、?
「Exactly、君ぐらい魂が綺麗だったら強く出来るよ?」
「こ、こころのぞかれた!!!」
「そうだ、私は神だからね」
「もし転生?転移?出来るならなるべく今のままがいいです...」
「おーけおーけ?まぁ帰って来たら玩具になって貰うからそのつもりでな」
最後に不穏な言葉をはなたれ僕は落ちていった。




