設定資料(簡易版)
主に登場する舞台として、国、人物、所属する組織などを簡易的に紹介。また設定については物語の進行度により加筆修正も行う。
■ 世界観(舞台)
「ブリテニー諸島」と呼ばれる多数の島々で構成される地方でのお話。その中でも最も大きな島にある二つの巨大国家の間で起こる戦争が主体となる。最も大きな島であるブリティーズ島は、最北端と最南端の直線距離がおおよそ1000キロほどで、北方と南方の二つを隔てるように国境が敷かれている。高緯度地方にあたる北方は亜寒帯から寒帯気候の厳しい環境にあるのに対し、南部は温暖な気候に恵まれている。ブリティーズ島はいずれの方向も海に囲まれているが、南部には大陸との海峡があり、僅か30キロの航路で隣の大陸に上陸できるほどに近い。島の中央には山脈が連なり、現在の国境はその山脈から上下で線引きされている。
島の中央西部、山脈の西側にある港湾都市の近くの山地で豊富な天然資源が発見され、その利権争いを巡り南北の国々で戦争となっている。
■ 登場する国家
1.リベルタ王国 首都リベルタ
ブリティーズ島の北方を領土に持つ王国。ブリテニー諸島の中で最も歴史の長い国家とされ、形を幾多も変えながらも現在の王政制度となってから千年以上が経過している。水産と林業が非常に盛ん。また港湾都市は流通の要衝で、物の輸出により王国の経済を支えている。亜寒帯気候のため農業は盛況ではないが、農地は多い。極北地方は寒帯気候でかつ年間通して冬の季節であるため、殆ど人が住まない。
王国は元々ブリティーズ島全域を領土としていたが、山脈より南部の地方は分離独立した。また、建国後数百年は王家の名前が国の名前となっていたが、あまりに多くの政権交代や政治闘争により権力者が変わりすぎたため、ある代以降からは首都が置かれている土地の名前が国の名前となる。首都には国のシンボルの一つでもある城が聳え立ち、代々政権掌握をした王家の名前が城の名前にあてられている。
南方のエイジア帝国との戦争状態にあるが、戦況は芳しくなく劣勢が続いている。強大な軍事力を前に敗退が続き、現在は中央山脈を越えられて中北部の一部の領地をも占領されてしまっている。この状況を受けて、王国は反抗作戦の一環として特殊戦術部隊を組織。「戦闘人形」による戦力補充と兵員確保を行おうとしている。
2.エイジア帝国 首都オッフェルベン
ブリティーズ島の南方に領土を持つ帝国。リベルタ王国から分離独立した勢力が肥大化し、かつての王国領を併呑しながら現在の形となった国家。温暖な気候で農業、漁業、林業いずれも大変盛ん。人口比でいうとリベルタ王国より3倍以上の差がある。
ブリテニー諸島の南部は、歴史上南部に位置する大陸からの侵略を幾度となく受けており、分離独立した後も異民族からの侵攻をよく受けている。そのため自国を防衛する意味でも軍事力が強大であり、ブリテニー諸島の中で最も強固な軍備を持つ。中央山脈から西部の港湾都市付近で膨大な天然資源が発見されたことから、その主権を掌握するためにリベルタ王国との戦争をはじめ、開戦後すぐに西部の港湾都市を王国から占領した。優秀な魔術戦部隊を保有し、王国の名のある軍隊をその度に討ち破ってきた。
※そのほか、異民族や大陸の勢力などは、作中にて紹介。
■ 登場人物
1.アレックス・レンフィールド 男性
27歳。魔術師兼錬金術師兼兵士兼科学者………のようなもの。
リベルタ王国軍特殊戦術部隊所属。リベルタ王国では珍しい魔術の素養の有る一人。
「ホムンクルス製法」の研究者の一人であり、「戦闘人形計画」の当事者である。
丸い眼鏡をかけた猫背の背格好からは想像できないとよく言われるが、剣士としても優秀。
2.マティアス・ザイドル 男性
リベルタ王国軍特殊戦術部隊所属の実戦部隊統括者で、主人公アレックスの上官。
アレックスのよき理解者。軍歴も長く実戦経験も豊富。優れた剣士であり、兵士たちからもよく慕われている。
3.フェンサー 男性
リベルタ王国軍特殊戦術部隊の兵士であり、“戦闘人形”の現場配置と直属の指令を出す一人。
アレックスと同年代で、友人関係にある。元々アレックスが戦闘人形の錬金術を専門に行う前は共に戦場を渡った間柄である。
4.アリシア 女性
リベルタ王国軍特殊戦術部隊所属の秘書官。アレックスの数個年上の若い士官。
5.アレクサンデル・シュトラウス・ジ・モルガーナ 男性
リベルタ王国の現政権における国王。
モルガーナ家は現在の王国に統治を開始してから30年ほどが経過している。
6.ライネス 男性
リベルタ王国軍参謀本部所属の士官。戦術の組み立てや作戦の立案を行う。
7.トーレス 男性
アレックスと同じく、ホムンクルス製法による戦闘人形を作る錬金術師。
8.エマ 女性
アレックスと同じく、ホムンクルス製法による戦闘人形を作る錬金術師。
9.ティーゼ
ホムンクルス。女性型。
10.エミリア
ホムンクルス。女性型。
その他の人物については、作中にて紹介。