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【企画・詩】作品

ラピスラズリの誓い 【自由絵一覧企画】

作者: 香月よう子

  


白樺の樹木茂る高原で彼女は

今日もまた

唯ひたすら西を見つめる


"必ず帰ってくるよ"


そう言い残して旅立った

愛しい人の帰りを待って


耳にはラピスラズリのイヤリング

それは彼の人からの最後の贈り物


きっと"成功"して帰ってくるわ

この石こそは"幸運"の証……


そう自分に言い聞かせて

彼女は唯、西を見つめる


きっときっと帰ってくる

あの人は私の許にきっと


一日の終わり夕陽が沈む頃

彼女は今日もまた

白樺の高原に立ち

どこか淋しげに西を見つめる

愛しい人の帰りを

ただそれだけを祈って……



挿絵(By みてみん)



本作は、汐の音さまのフリーイラスト集「自由絵一覧」の19番「遠くを見つめる少女」の絵に着想を得て執筆しました。


汐の音さま、素敵なイラストをご提供いただき、どうもありがとうございました。


最後までお読み頂いた方にも感謝申し上げます。


尚、下部にあるバナーは、「自由絵一覧」にリンクしています。

クリックすると全イラストを見ることができます。

又、イラストに即した皆さんの小説作品にも飛べますので、是非ご覧くださいませ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 落ち着いたしっとりとした文体にラピスラズのイヤリングという煌びやかなアイテムが強調され存在感を放っているように感じ目を惹きつけられました。 きっと二人の間に素敵な思い出のあるものなのだと書…
[良い点] 汐の音さまのイラストにイメージぴったり!素敵な詩をありがとうございます(*^^*)
[良い点] 「遠くを見つめる少女」の絵 から、こんな情緒あふれる物語詩が……素敵です。 彼女の見つめる先には何があるのでしょうか。 それがどんな風景があっても、心にある彼の姿が重なってくるのでしょうね…
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