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天命にあらず   作者: 醍醐 朝定
1/1

飛鳥編

-序- 

「俺は死ぬのか」

緑風が吹く中で、若者がか細い呟きを発する

 「皇子、何を弱気な事を申されるのか」

皇子と呼ばれる若者は、力無き目を初老の男に向け 

 「諸国、俺の生とは・・・」

呼吸は乱れ、言葉を続ける事が出来ない

皇子の意識は深き冥府に沈みつつある

 「皇子、お気を強くもちなされ!」

これ以上は保たぬと考えた諸国は室外に控える青年を呼び寄せて

 「真人よ、至急太子の下に参じ皇子の危急をお伝えせよ」

夜を徹し皇子の看病にあたっていた真人は赤く充血した目を上げ

 「承知仕りました」

と言い走り出して行った

もちろん諸国もまともな睡眠は取れていない

 「皇子よ、貴方様の生はまだまだ続くのですぞ。」

皇子は答えなかった


 

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