『he elpis』 秘匿ファイル「第一次侵攻」
20■■年■月■日
『he elpis』の所持施設【テューポーン】内、『神殿』階層において身元不明の人間(男性四人、女性一人、計五人)を発見、拿捕に至りました。
セクター3に設けた『密牢』へと収監。その後、五名を個々に再収監。
一貫した特徴として時代錯誤の衣装や装飾品、意志薄弱症状が見受けられます。また、装飾品を押収しようと試みたところ、全てが視界から消失しました。あらゆる感知機器でも存在が確認できませんでした。
20■■年■月■日
五名への尋問を開始。一切の反応を示さず、返答もなし。飲食は為されませんでした。
20■■年■月■日
五名への尋問を継続実施。一切の反応を示さず、返答もなし。飲食は為されませんでした。
20■■年■月■日
当日■■時より肉体への直接的な尋問を開始。心拍数、瞳孔、共に一切の反応を示さず、返答もなされませんでした。肉体的損傷が激しかったA、およびDの治癒を確認。自らが施したものと推測されますが、尋問官にはその様子を察知することはできませんでした。
同日■■時■■分■■秒
『he elpis』の所持施設【テューポーン】内、『斎館』階層において身元不明の人間(男性一人、計一人)を発見、拿捕に至りました。
セクター3に設けた『密牢』へと収監。
特徴としては時代錯誤の衣装や装飾品が見受けられます。また、装飾品を押収しようと試みたところ、全てが視界から消失しました。あらゆる感知機器でも存在が確認できませんでした。
20■■年■月■日
五名への肉体的尋問を継続実施。心拍数、瞳孔、共に一切の反応を示さず、返答もなされませんでした。肉体的損傷が激しかったA、B、およびEの治癒を確認。自らが施したものと推測されますが、尋問官にはその様子を察知することはできませんでした。
同日■■時■■分■■秒
Fへの尋問を開始。一切の反応を示さず、返答もなし。飲食は為されませんでした。
20■■年■月■日
五名への肉体的尋問を継続実施。心拍数、瞳孔、共に一切の反応を示さず、返答もなされませんでした。サンプリングとしてCの右手第一指、およびEの左手第五指を採取。肉体的損傷が激しかったA、B、C、D、およびEの治癒を確認。自らが施したものと推測されますが、尋問官にはその様子を察知することはできませんでした。
同日■■時■■分■■秒
Fへの尋問を継続実施。一切の反応を示さず、返答もなし。飲食は為されませんでした。
20■■年■月■日
五名への肉体的尋問を継続実施。心拍数、瞳孔、共に一切の反応を示さず、返答もなされませんでした。肉体的損傷が激しかったA、B、C、D、およびEの治癒を確認。自らが施したものと推測されますが、尋問官にはその様子を察知することはできませんでした。
同日■■時■■分■■秒
Fへの尋問を継続実施。一切の反応を示さず、返答もなし。飲食は為されませんでした。
同日■■時■■分■■秒
Fの活動を確認。合金521-23製の扉を破壊後、セクター3内へと逃走しました。
Fによる脱走から60秒後、A、B、C、D、およびEの活動を確認。同時に『魔法』の存在が確認されました。それぞれが合金521-23製の扉を破壊後、セクター4内へと逃走しました。
同日■■時■■分■■秒
A、B、C、D、およびEの合流を確認。即応部隊『神聖隊』による交戦が開始されました。
同日■■時■■分■■秒
Fによるセクター1、およびセントラルルームへの侵入を確認。■■とFによる会話を聞いた所員に、■■本人による記憶処理が施されました。
同日■■時■■分■■秒
A、B、C、D、およびEの逃走を確認。以降、五名に関して『he elpis』および【テューポーン】は観察態勢へと移行します。五名により六十七名が殉職しました。
同日■■時■■分■■秒
ΗΦΑΙΣΤΟΣの顕現、およびFとの交戦を確認。全ての監視カメラは作動せず。
ΗΦΑΙΣΤΟΣとFとの戦闘により地上連絡通路が消滅しました。ΗΦΑΙΣΤΟΣ、もしくはFが射出したと推測される超高温エネルギーにより【テューポーン】の一部が崩壊、所員五十九名が殉職しました。
同日■■時■■分■■秒
Fの消失を確認。120秒後にΗΦΑΙΣΤΟΣの消失を確認。
20■■年■月■日
A、B、C、D、およびEの■■県■■市への侵入を確認。建造物、および民間人への被害が発生しました。
同日■■時■■分■■秒
■■県■■市■■町■■■■番地の住人、■前■秀より■■県警へ通報が入りました。警官二名が事実確認のため現場へと向かい、その後に殉職しました。
同日■■時■■分■■秒
機動隊、および特殊急襲部隊が出動。
同日■■時■■分■■秒
市街地にて交戦開始を確認。
同日■■時■■分■■秒
A、およびDの死亡を確認。
共に脳を銃弾にて撃ち抜かれたことが死因だと推測されます。
同日■■時■■分■■秒
Cの死亡を確認。
死亡の302秒前から魔法が未発動、98秒前から肉体の修復が為されませんでした。複数の銃弾を受けたことによる出血が死因だと推測されます。
同日■■時■■分■■秒
Bの死亡を確認。
死亡の260秒前から魔法が未発動、74秒前から肉体の修復が為されませんでした。複数の銃弾を受けたことによる出血が死因だと推測されます。
同日■■時■■分■■秒
Eの死亡を確認。
死亡の120秒前から魔法が未発動、40秒前から肉体の修復が為されませんでした。複数の銃弾を受けたことによる出血が死因だと推測されます。
Eは「早く殺して」と叫んでいた事が、現場の隊員により報告されています。
同日■■時■■分■■秒
A、B、C、D、およびEの観察を終了。今回の詳細については別ファイル『第一次侵攻ファイルー1』から『第一次侵攻ファイル-28』を参照してください。




