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物語を綴る君へ

作者: 島 一守

 やぁ、こんにちは。それとも”君たちの世界”ではこんばんは、かな?

 今日はどうしても君に伝えたい事があって会いに来たんだ。


 きっと君と僕が出会うのは初めてじゃないと思う。

 けれど君は覚えていないかもしれないね。


 君が眠りへと落ちる瞬間とき、もしくは夢からめる時。

 不意に見る世界、それが”僕たちの世界”。

 目が覚めればすぐに忘れてしまう泡沫うたかたの世界。

 

 けれど君の見た世界はそこにあるんだ。

 手のひらで掬い上げた水が、指の隙間から逃げるような

 簡単に抜け落ちてしまう記憶の中に。


 だから君には、その世界を描いて欲しいと願っている。

 記憶と共に消える前に。文字として。絵として。お話として。


 そして今の僕のように、誰かにその世界を教えてあげて欲しい。

 そうすればその世界は”君たちの世界”に存在できるから。


 世界の固定とも呼べる創作。それは簡単にできる事じゃない。

 けれど誰しもがその能力ちからを持っている。

 君が恥ずかしがらず筆を取ってくれると嬉しいな。

 

 いくつも生まれ、消えゆく世界。

 君の見た世界がその姿を現しますように。


 そして”僕たちの世界”がひとつでも多く”君たちの世界”に現れますように。

 

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― 新着の感想 ―
[良い点]  企画から来ました。  散文詩でしょうか? 創作に関する心の現れの感じがしました。 [一言]  読ませて頂きありがとうございました
[一言] 企画から参りました。 すぐ消えてしまうような存在の希薄さ、聞いたことがあるような、ないような、不思議な気分になりました。 みんな頻繁に会っていて、起きた時には忘れているのかも。 これは大事…
2020/11/07 20:37 退会済み
管理
[良い点] 企画から来ました。面白かったです。 読み終わった時、「執筆がんばろう……!」と自然と思いました。物語を書く者にとって、力強いエールになり得る、素敵な作品だと感じました。ありがとうございま…
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