第4階層 迷宮攻略開始です!
ゴブリンLv.2の喉元を、太刀丸の短刀が薙ぐ。
「ぎゃぎぃ!」
「仕留めたです」
「いや、まだ生きてるって!」
「首掻っ切ったのに死なねえのかよ!」
太刀丸は倒したと思って次の獲物に向かっている。藤吉はゴブリンがまとまらないように、一体を抑え込んでいる。倒し損ねた個体にいちばん近いのは後ろで見ていた僕だった。
手汗で滑る両刃の短剣を握り直し、床を蹴った。首から緑っぽい血を垂れ流すゴブリンはまだ、戦意を失っていない。武器の両刃剣を両手で握り、太刀丸の背後を襲おうとしている。
短剣を両手で構え、横合いからゴブリンに飛びかかった。
「うわぁっ!」
「ぎゃぎゃぎゃ!」
ゴブリンは振り返り様に棍棒を叩きつけてきた。両刃の短剣はあっさりと弾き飛ばされ、僕も尻餅をついた。ゴブリンは太刀丸から僕に標的を変えたようで、首から緑の血を流しながらぎろりと睨んでくる。それだけで僕の戦意は失せてしまった。
ゴブリンは自分の首に手を当てて出血を抑えているが、目が血走っており口からはだらだらと涎を垂らしている。
「ぐぎゃぐぎゃ!」
「おおう!」
引きずっていた棍棒を持ち上げ、重力に沿って振り下ろされる。後ずさりして股を開いたところに棍棒が叩きつけられた。手加減のない威力だ。スイカだったら弾けて爆散していただろう。きっといまの僕の顔は青ざめて怯えて見えるはずだ。
「ホントに戦力外だなあ、おまえ」
「戦闘外で頑張ることにするよ、僕は」
ゴブリンの後ろから首に刃を当て、藤吉は片刃剣を強引に押し込んでいく。太刀丸の刀傷に合わせて無理やり剣を押し込み、ぶちぶちと音を発しながら、返り血を浴びつつ首を半分落とす。
やばいグロいやばいグロい!
目の前の光景がもう気持ち悪い。
何が迷宮の浅層攻略は簡単だー、だよ。噂と現実は違ったよ。
「ぎゃー、ぎゃぎ……」
命の灯火が消えていくゴブリンと目が合った。ゴブリンの感情なんてわからないはずなのに、悔恨と憎悪を燃え上がらせて死んでいくように見えて、背筋に悪寒が走った。
僕が一匹のゴブリンに手を焼いている間に太刀丸が残りの二匹を殺していた。初戦闘を振り返る余裕もなく、示し合わせてもいないのに僕らは三人同時に地面にぶっ倒れた。
「だぁーっ! やばい、最初の戦闘なのにすげー疲れた!」
「丸も思ってたのと違ったです。魔物の生命力、おかしいです」
「僕も疲れた。戦闘がこんなに生々しいものだったなんて思ってもみなかった」
強さで言えば、ゴブリンは最弱だろう。それでもひとを殺すのと同じくらい精神的にクる。それさえ乗り越えられれば、最初は加減がわからないので手こずったが、慣れればそう苦戦する相手ではないとはっきりとした感触があった。
しかし何というか、生き物を殺すこと自体がすでに重労働だ。僕たちより遥か先を攻略している先輩たちは無感情でバッサバッサ切り倒していくのだと思うと気が知れない。
「ドロップアイテムは?」
「わりぃ、探す気になれねえ」
「ないです。何もないです」
ちなみに倒したゴブリンはしばらくすると床に溶けるように消えていったが、返り血だけは消えてくれないようだ。ご丁寧にゴブリンの棍棒まで溶けて消えている。これも管理者権限の設定というやつらしく、本来の迷宮なら丸一日かけて死体を溶かし栄養とするらしい。
今回は初戦闘という疲労で魔物が体内に持つ魔石を剥ぎ取っていないが、次から頑張ろう。戦闘ができない分、換金できるものはなるべく集めるようにしていくべきだ。
「……行くか?」
「行こうか」
「行くです」
精神的な疲労がハンパないと愚痴りながらも、三人は起き上がる。気疲れの他にも返り血が消えないのが不衛生でちょっと嫌だった。まあ、いまは制服姿ではなく、革の防具を着込んだ冒険者ルックなんだけど。なぜか太刀丸だけは脅威の敏捷性で返り血を一滴も受けていないのが羨ましかった。敏捷性伸ばそうかな……。
二回目の戦闘は一体のゴブリンを後ろから急襲する形だった。ゴブリンは足音にも鈍感で、藤吉がそろりそろりと近づいてバッサリ斬り倒すまで気づいていなかったようだ。こちらから先に仕掛けられるというのは大きなアドバンテージだと実際に戦闘経験を積むことでわかってくる。思い返せば当たり前のことだが、いまの僕たちは現状に対応することでいっぱいいっぱいなのだ。
〈気配察知Lv.2〉と〈忍足Lv.1〉のスキルを同時併用して、次のゴブリンがいる場所まで進む。迷宮は迷い様のない一本道なので、くねくねと折れ曲がる通路の先から不意打ちされないように気を付けるだけでよかった。いまのところ罠の心配もないし。
次に現れたのはゴブリン二匹。正面を向いていたからこちらに気づいた。真っ直ぐに突っ込んでくるゴブリンに対し、太刀丸がすっと消え、ゴブリンの横手から突如ゆらりと現れてゴブリンの枝のような足を斬り飛ばした。ぐらりと倒れた二匹。そこに正面から藤吉が短剣を振りかぶり、ゴブリンに止めを刺す。太刀丸のような優秀なアタッカーのおかげで随分と戦闘が楽だ。
「見て見て、です」
「ん?」
太刀丸が猫の手をふりふり視線を集めると、どろんと消えた。
消えた後にはなぜか大きめの石が残されていた。
「うおっ? 丸さんが消えた」
「どこ行った? 気配も消えたぞ?」
いきなりずしりと肩に重みが乗った。首を回そうとすると、ふわっとした毛並みと人より高い体温を感じた。
「れべるあっぷしてあくてぃぶすきる、覚えたです。〈変わり身の術〉です。すろっと空いてたから、すぐに使えるようになったです」
「ほんとテレビの中の世界にいるみたいだ。忍術とか仕組みが意味わからないわ」
「どんどん太刀丸が頼もしくなってくるなあ。オレっちも頑張らねえと」
「ふんす、です」
このパーティは白猫に支えられている。傍から見たら情けない男ふたりである。
太刀丸は自慢げだ。それにしても首筋をくすぐるふわふわの白毛がくすぐったい。猫頭を僕の頬にぐりぐり押し付けてくるし。
「ゴブリン臭いです」
「早く寮に戻ってシャワー浴びたいな」
「十階層攻略するまでは帰還ゲートがないから大変だよな。帰りたくなったから死に戻り~とか絶対嫌だしよぉ」
「デスペナもあるしね。アイテムと装備のランダム消失、経験値ゼロだっけ?」
「あと次の迷宮挑戦まで一週間の待機期間もあるぜ」
帰還ゲートは十階層ごとに設置されている。階層ボスも十階ごとに設置されているため、倒してゲートから帰宅~、という流れになればいいが、ボスに殺されると死に戻りして、またイチから攻略し直さなければならない。
つまり、一階層から攻略を始めている僕らは、一年生のノルマである十階層を攻略するまで、毎度一階層から始めなければならないということだ。
毎回ゴブリンを倒し、途中で死に戻り~なんて嫌な未来だ。
「レベルはいくつになった?」
「太刀丸は?」
「《忍者》がLv.7、《軽戦士》Lv.4まで上がって種族Lv.11になったです」
「オレっち《軽戦士》Lv.5と《軽業師》Lv.5に上がって種族Lv.10だ」
「えっと……僕は《斥候》Lv.3と《薬術師》Lv.5で種族Lv.8かな」
「ゴブリン二十匹倒して種族Lv.6から11にUPか。割と経験値うまい?」
「職種Lv.が元々低いからだと思う。補正もあるらしいし、同じ階層で狩っていても旨味はなさそうだね」
「ゴブリン臭いので、先に行きたいです」
経験値の入手にもばらつきがある。三人ともレベルの上昇値が違う。僕なんかは戦闘にほとんど参加していないので、上りは低い。ただ、レベルはなにも戦闘のみで上がるわけではない。《斥候》や《薬術師》などの支援職などは、スキルの使用やジョブに相応しい行動を取ることで自然と経験値が溜まっていくのだ。
それでも花形の戦闘職と比べるとレベルアップが地味なのは間違いない。
一階層はほぼゴブリンしか出てこない。子ども程度の大きさの小鬼だが、手にした武器が違っていたりするので間合いが毎回違う。槍や剣、斧や弓など。しかし習熟度が足りていないのか、斧に振り回されるゴブリンや、弓矢で攻撃しようとして自分の足を射っているゴブリンもいた。おそらくこの武器の習熟度が今後のネックになってくるだろう、そんな気がする。ゴブリンスナイパーやゴブリンバーサーカーという阿呆みたいな名前のくせに中ボス級のゴブリンが上層では出現すると校内SNSでちらっと覗いたことがある。
「――〈刺突〉」
「ぎゃぎぃ!?」
「――〈変わり身の術〉です」
「ぎゃぎゃ!!」
藤吉や太刀丸は水を得た魚のごとく、スキルを多用しながらゴブリンを捌いていく。僕は彼らのスキル使用によるSPの減少を回復させる薬を調合して、地味に経験値を稼いでいる。
すでに一階層を二時間近く歩いていた。
道は折れていたり曲がったりするが、基本的に一本道だ。迷い様がない。やがて下への階段を見つけて、僕らはほっと胸を撫で下ろした。
十階層まで体感時間でどれほどかかるのか、想像するのも恐ろしい。階層につきすべて二時間で踏破できるとは誰も思っていない。これからさらに長く、複雑な構造になることは想像できた。仮に一週間かかるのだとすれば、いまの〈アイテムボックス〉では三日分の容量しかないから、どこかで折り返して戻るしかない。食糧が尽きるまでアタックして空腹で倒れて死に戻りとか、最低な末路だと思う。脳筋パラダイスの面々にありそうだ。ある程度は低階層でLv.を上げて、〈アイテムボックスLv.1〉から容量が増えるのを待って十階層へ挑むのが普通なのだろう。
「おろ?」
「あれ?」
「先行してるパーティです?」
階段を下り切ったところは小部屋になっていて、片隅に三人組が座り込んでいた。
ひとりは男で、金色の長髪。総毛を後ろに流しており、こちらには背中を向けている。格好はゆったりとしたローブだったから、魔導士の後衛職だろう。そのくせ雰囲気は華やかで、男の目から見てもその背中には色気があった。特徴的な長耳が頭の左右に伸びていることから、一組在籍のエルフ族だとすぐに察しがついた。同学年に耳長のエルフはふたりしかいない。片方は銀髪で女子。金髪のほうは男子。特に男子の方はエリート志向が強く、同クラスの男子から嫌われまくっているという話だ。
彼の横には女子がふたり。片方は背筋がすっと伸び、凹凸のあるグラマラスな子。高一にしてすでに完成されたようなプロポーションに、黒に青が混じった髪は深い海を思わせ目を惹きつけてやまない。人族と海姫族のハーフで、大和撫子という言葉がぴったり合いそうな芯のしっかりした委員長。エルフと同じく一組で、清楚系の頂点に立っているような女子だった。
もうひとりは竜人族の女子で、壁に背を預けて無骨な槍を小脇に抱え、むっすりと腕を組んでいる。肩幅ががっちりとしているからか、長身エルフ男子と同じくらいかそれ以上の背丈があるように見える。中肉中背の僕らよりは背が高そうだ。髪はそれほど長くなく、セイレーンの委員長よりも深海を思わせる青色の髪を後ろでポニーテールにしている。触れれば凍てつきそうな吊り上がった目は、事なかれ主義の藤吉ならすぐに目を逸らす。……あ、逸らした。暴力的な中にも湖面のような静けさを感じさせ、その美貌と磨き上げられた甲冑が相まって、怜悧な女騎士を彷彿とさせる。その鋭い眼光にひとたび睨まれると、心臓を鷲掴みにされる。玉袋が竦んでしまう種類の怖さだ。彼女に睨まれ、太刀丸も尻尾を丸めている。
「やばいのに出くわしたもんだぜ、しかしよぉ」
向こうには聞こえないように、藤吉は警戒してぼそぼそと喋った。三人の名前は藤吉が知っていた。委員長が西蓮寺彩羽。竜騎士が九頭龍村だ。
「アールヴ?」
「気づいていることです。私は後ろでメ、ありますから」
エルフは変な喋り方をする。
「同じ一年生ですよね、確か。……ええと、すみません、見たことがある気はするのですが、白い猫さんは」
エルフは振り返りもせず、竜人の女騎士は目で射殺せそうなほど睨んできている中、ひとりだけ好意的にほほ笑んでいる清楚系委員長が何気に傷つくことおっしゃる。どうせ地味なパーティですよー。
「こんにちは」
「どうも、です」
「いやー、お互いお疲れ様。九組の藤木っす」
こちらは親しげに小部屋に入り、真ん中くらいで足を止める。小部屋の出口手前で座っている彼らも立ち上がった。
「九組は端っこです。知らないこと無理ないのでした。これからも知り合うことのないものです」
「アールヴ、そんなふうに言ってはダメ。ごめんなさい、一組で委員長をやってる西蓮寺です」
「…………」
「こっちの無口なのは九頭と言います。ふたりともあまり話すのが得意ではなくて」
エルフが片言なのは外国人さんだからだろうか。
それと、ちょっと変なことを言っているのかもしれないが、同じエルフだろうが日本国籍を持っているか外国国籍を持っているかで名前の付け方が変わる。
エルフの田中さんもあり得るし、エルメス・アールヴなんて洒落た名前のエルフさんもいるのだ。でもエルフは長寿で見栄っ張りな種族だから、極東の島国であるところの日本名は好まないようで、もし日本名を付けているエルフがいたら、種族内では村八分にされていると思ったほうがいい。
ちなみにこのエルフ、日本語以外の言葉で喋っている。それでも僕らに日本語として聞こえるのは、さっきからエルメスの周りを飛び回っている小さな妖精が日本語に変換するスキル――〈翻訳魔術〉を常時使用しているのだろう。精霊術に長けると通訳いらずなのであるが、それなら貴重なスキルスロットを〈翻訳魔術〉でひとつ潰さず、日本語を勉強して別の有用なスキルを装備した方が迷宮の助けになるのではないだろうか。ちなみに精霊術師はエルフしかなれないユニーク職だから、僕らが外国人とおしゃべりするなら必死こいて外国語を勉強する必要がある。
「まさか迷宮内で別のパーティに遭遇するとは思わなかったですね。これって結構稀なことなんでしょう?」
「私もそのように伺っています。潜る時間もバラバラですし。もしくは我々一年は今日解禁されたばかりですから、浅層ではそこそこの確率かもしれません」
「ここで休んでいたってことは、この先はまだ見てないんすか?」
「少しだけ確認しました。次の休憩まで長くなりそうです、ということなので休憩を入れていました」
「丸も休むです。疲れたです」
「…………ふん」
こちらと会話してくれるのはほとんど委員長の西蓮寺さんで、全体的に見ると友好的な雰囲気はあまりない。九頭と呼ばれた竜人少女は、何が気に喰わないのか鼻を鳴らしてそっぽを向くし。
迷宮の入り口はゆうに五十か所以上ある。東京ドーム四個分の巨大さを誇るオブジェのようなきのこ傘。蟻の巣穴のように並んでいるそこから迷宮に挑む。奥に進むのではなく、たとえるならどこ〇もドアを潜り抜けるイメージ。入り口で階層を指定すると、これまで攻略した階層の頭からスタートできる。
迷宮の一階層は三十六のコースがあるそうだ。奇特な生徒が全コースを確認し、残した記録がある。三十六コースにはすべて特徴があって、壁が洞窟仕様だったり、レンガ仕様だったり、変わり種で怪物の内臓のようなぶよぶよした感触の内壁だったり……。
五十か所から同時に挑戦すれば、十四パーティが同じコースになる計算だ。だから中で他パーティに出くわすのは知っていたが、いざ遭遇してみるとエレベーターに乗り合わせた顔見知りくらいに気まずい。
それが一組を代表するリア充パーティなら尚更だった。僕と藤吉はなけなしの対人スキルでなんとか会話に喰いついているが、太刀丸はのんびり欠伸して毛繕いを始め、向こうさんの竜騎士は槍を抱えたままじっとこちらを警戒している。
「私たちはそろそろ行きますね。こちらで休憩していってください」
「あ、はい。ありがとうございます」
「おまえらたち、幸福だと思うですね。私の通った後は簡単に進みます。ここまでバテバテ、それは最後までいけないからです」
「そうっすね、ラッキーっす。棚からぼた餅的な」
「…………」
「……すやすや」
エルメスの言葉に皮肉が含まれていたことを、僕と藤吉は理解していた。自分たちはここまで来るのに全然疲れてないよー、ペース配分だから休んでたんだよーと言わんばかりに笑ったのだ。言葉遣いは丁寧に翻訳してくれていたが、エルメスの目つきが壁を這う虫を見るような侮蔑的な目だったので、男の子としてカチンと来ないわけにはいかない。
しかし喧嘩を買うような無茶はしなかった。太刀丸が早々に寝てしまったことからも想像は付く。他パーティに遭遇したら忍者としていろいろやってやるですと息巻いていた太刀丸が、尻尾を丸めている。それほどにエルフパーティは個々が強い。委員長は支援系だろうが、あの竜人少女とエルフは実力が違った。
それでも、納得できるかと言えばそんなことはない。
エルフパーティが小部屋を出ていった後、僕と藤吉は意味もなく壁を蹴飛ばした。
[ファンタジー高校生の日常 人物紹介4]
名前 / 霧裂姫叉羅
年齢 / 16歳(4月7日)
種族 / 鬼人族Lv.13(※種族レベルは職種レベルの合計値)
職種 / 鬼戦士Lv.8 重戦士Lv.5
ポジション / アタッカー
HP:180/160+20
MP:0/20-20
SP:70/70
STR(筋力値):189+30
DEX(器用値):39
VIT(耐久値):162
AGI(敏捷値):47
INT(知力値):32
RES(抵抗値):66
《鬼戦士》 咆哮Lv.2 筋力値+Lv.6
《重戦士》 破岩斬Lv.2 メイスLv.3
パッシブスキル / アイテムボックスLv.1
潜在 / 赤狂鬼Lv.3
学年唯一の鬼人族。大柄な種族であるせいで軒並み男子の方が背が低く、彼氏ができないのが目下の悩み。普通にスマホを使いこなし、ドラマの話題で盛り上がる女学生。ダンスサークル〈キャンディーギャル〉所属。放課後の教室で、友人と踊りの練習をする姿がたまに目撃される。部活動はダンスサークルに所属。白猫の太刀丸を一度触りたいと思っているが、クラスメイトが本気で嫌われたのを見て躊躇っている。和食が好き。納豆とか味噌汁とか、豆系が特に好物。組んでいるパーティは同じ部活のダンス三人組。全員前衛の前のめりパーティ。