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ヒーローになるはずだった僕  作者: あだち りる
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ヒーロー

みんなには夢ってあるかな?

ないって言う人もいればあるって言う人もいる。

ないって言ってる人は今はないだけでその内必ず夢が出来る。

夢がある人はその夢を諦めずに努力し続ける事が大切だと思うよ!頑張って!

え?僕の夢は何だって?僕の夢は勿論…

ヒーローさ!!

第一話「ヒーロー」

「まひろ~そろそろ時間じゃな~い」

といつもの母さんの声、僕は二階から一階へ

「わかってるよ母さん!今制服に着替えてた所!」机の上にはいつもの朝ご飯。

「今日も行くの?パトロール?」

「勿論!朝のパトロールはヒーローの役目さ!」

僕はいつも朝の5時30分に起きて6時に家から出てパトロールをしている。

「ふふ…まひろ高校生になっても変わらないわね…」

「それじゃあ母さん!行ってきます!」

ここで僕の自己紹介をしよう!

僕の名前は霧島 麻比呂(キリシマ マヒロ)

高校一年生だ!趣味は特撮鑑賞!そして!僕の夢は!ヒーローになること!

勿論、ヒーローと言っても悪者をカッコよく倒すヒーローって訳じゃない!

まぁ悪者をカッコよく倒したいって言う夢はあるけどねw

でも!そんな事は現実ではありえないってわかってる!だから!僕が目指してるヒーローは人を助けるようなヒーローだ。困ってる人がいれば助ける。そんなヒーローになりたいと思ってる!

「よし…今日も特に異常なし……ん?」

100円?…

「大変だ!交番に届けなきゃ!」

僕は交番へと向かう。

「わざわざ届けてくれたの?この100円?」

「はい!」

「へ~…今時珍しいね~…ありがとね!」

「いえいえ!当たり前のことをしたまで、です!何たって僕はヒーローですから!」

「ヒーロー?」

「はい!」

「変わってるな~w頑張れよ!ヒーローさん!」

「はい!では失礼します!」よし!じゃあそろそろ学校に行った方が…ん?

「よいしょ…ふ…」

階段の下で大きな荷物を抱えたおばさんがいた。

「あのー!すみません!」

「ほえ?…」

「よかったらそれ持ちますよ!」

「え?いいのかえ?」

「えぇ!勿論ですとも!」

「おぉ…ありがとねぇ…」

「いえいえ!よいしょっと!おっとっと!」

「本当に任せて大丈夫かい?」

「えぇ!ご心配なさらず!

何たって僕は…

んぐ~…ヒ~…ロ~…です…からー!」

「家まで運んでくれてありがとね~…

一人じゃ絶対に運べなかったわ~…

本当にありがとねぇ…」

「はぁ…はぁ…い…え…いえ…」

ふぅ…疲れた…えっと今は~…

「げっ!もう8時!?早く行かないと遅刻だよ!」

僕は学校へと向かう…

「すみません!遅れましたー!!!」

「また遅刻か?wヒーローw」

この人は僕の担任の先生の青山 優人(アオヤマ ユウト)先生だ。

「本当にすみません!いつもいつも…」

「いいよいいよwまた誰かを助けてたんだろ?

お前のこれまでの行いを見ればわさるさw

お前はいつも誰かを助けて遅刻するんだもんなw

てか、よくそんなにもいつも困ってる人に会うよな、さすがヒーロー」

「それって誉めてるんですか?」

「ハハハ、とりあえず席につけ」

「はい!」

僕は席に着いていつも通り授業を受ける。

自分で言うのも何だが頭はいい方だと思ってる。

そして授業が終わり、放課後。

「ん~…はぁ…今日も一日お勤めご苦労!

何つってねw帰るか」

僕がいつも通る帰り道を歩いていると、この道はよく通るのにまったく見掛けない女の子がいた。

その女の子は僕と同じくらいの年に見える。

けど…あの制服は家の学校のじゃないなぁ…

僕の高校の生徒に友達でもいるのかな?…

それにしても…ものすごく綺麗な髪の毛だな…その時僕は見た……気のせいかも知れないけど…その髪の毛は…一瞬…赤色に染まったんだ…そう…まるで人の血のように…

家へと着く。

「ただいま!」

「ん?あ、おにいひゃんおはえり~」

「ちゃんと食べてから喋れよ…

てかそれ僕のアイス!?」

「ゴクリ…

誰がこのアイスをお兄ちゃんのと決めた!

このアイスには名前など書いていなかった!

つまり!このアイスは私のって事だよお兄ちゃん!!」

「意味わからんわ!!」

「大丈夫お兄ちゃん!心配しないで!

このアイスのお金はちゃんとお兄ちゃんの机の上に置いといたから!税込みでね!」

と言って親指を立てているこいつの名前は霧島 愛菜(キリシマ マナ)僕の妹だ。

こいつはいつも変な事はするけど最後の最後にな筋の通った事をするから悪いやつではない、むしろ僕は好きだ。

そして愛菜とくだらないいつも通りの会話をした後自分の部屋に戻り私服に着替える。

ちょっとコンビニにでも行こう…

「まな~」

「なに~?」

「コンビニ行ってくるけど何か欲しいものとかあるか?ついでに買ってくるよ」

「本当!?じゃあねじゃあね!

新発売のチョコレートのチョコラッタ買ってきて!あれ友達に1個食べさせて貰ったんだけどもうおいしくておいしくて…

てことで頼んだよ!お兄ちゃん!」

「わかった~それじゃあ行ってくる!」

「ほい~行ってらっしゃ~い」

僕は家を出てコンビニへと向かう。

家からコンビニへは100㍍程度の所にある。

コンビニに到着

「えっと~…あ、これか!って!

これ…お菓子の割りには高いなぁ…756円って…まぁ…買わないと愛菜の奴怒るし…

買うしかないな…」

「ありがとうございましたー!」

「それじゃあ帰るか…」

僕が歩いていると…

今日の帰りに見た女の子が歩いていた……友達との用事が済んだのかな…とか思いながら歩いて行く。そして彼女と僕の距離は段々と近くなり…

そして…彼女は僕の目の前で…止まった…

「へ?…」

「………」

「…………」

数分の沈黙が続く。

そして僕から話し掛けて見ることにした。

「あの…僕に何かご用でしょうか?」

「やっと話かけてくれた…

何分待たせるのかと不安になっちゃったわよ…」

「へ?どういう?」

「まぁ…これはさておき…本題に入るわよ」

「本題?」

「あなたヒーローになる気はない?」

「ヒー……ロー!?」

「そう!ヒーロー!」

「えっと…それってバイトの話とかですか?…

それはちょっと…」

「違うわよ!本物のヒーローよ!

悪い敵を倒すようなそんなヒーロー!」

「本物のヒーローになれるって事ですか?」

「そう言うことになるわね。」

「なります!!」僕の返事は即答だった。

当たり前だ。

今まで憧れていた本物のヒーローになれると言うのだから、騙されてるかも知れない…でも、もしかしたら本当かも知れない…そのちょっとの可能性に僕はきっと賭けたくなったんだと思う…

「そう…あなたならそう言ってくれると思ってたわ…じゃあ明日ここで今日と同じ時間に会いましょう、一応電話番号渡しておくわ、はい!これ!」

「ありがとうございます!」

この時の僕はまだ知らない…

これは…僕の悲劇の始まりだって事を……

第一話「終わり」

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