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-4322年-謎ノ時空【Cadia】  作者: Cadia
【一章】悲劇の創生
2/9

-No.1-すれ違う歯車【地球】

長いですが最後までご付き合いください。

──俺に起きた異変とは何故、こうなったのかは不明だが恐らく俺は恨みによってもう一つの人格が生まれた。そうして、俺の中には憎しみによって生まれただ復讐を遂行する目的の人格。そしてもう一つはあの頃の──。


「俺はもうあの頃の自分には戻れないんだ」


悠介は学校の登校時間数十分前の自分の部屋で一人呟き過去の記憶を自分の脳に再生した。


**********


「お父さん」


『ん? なんだ悠介』


「僕ね大きくなったら世界に生きる人の為に頑張る!」


『そうか、偉いな頑張れよ』


「うん」


**********


この記憶は温かい記憶だったが今の悠介を悩ませてもいた。食卓に並べられた湯気を上げたご飯、好物の焼鮭。いつもなら噛り付くように喜ぶが今はは喉を通らなかった。


──俺はもう決めたんだ。父さんの為に復讐すると。


悠介は自分の意志を再び決意するもどこか憂鬱な表情だった。あの事件から何一つ笑いもせずこの表情の悠介。母親はもう一つの人格とも知らず制服に着替える悠介を見ながらどうすればいいのか解らなくなった。


──私はどうすればいいの。あなたはこんな時なんて悠介に言う? 


行き詰まった母親はただ学校に向かう悠介の背中を見守る事しか出来なかった。


悠介が住むのは世界を1000地区に別けた内の325地区だったそして悠介の通う学校【第325地区所属高等学校】は第325地区の高校生が全員通う為、ひと学年700人と言うマンモス校だった。クラス分けは数字が少ないほど優秀なクラスと言う古臭い決め方で悠介はそのうちでもトップの2年1組の前に立っていた。ため息をつき教室に入った。


──俺は優秀でもないのに何故1組になってしまったんだ?


いつもこの質問に堂々巡りしていた。すると


『おーは』『おはよ』


と声をかけてきたのは親友の上条かみじょう とおる沢城さわじょう 玲香れいかだった。この2人はこのクラスに入ってから気があって話してる内に親友と言う関係に発展していた。


──復讐のためもう誰とも話さないと決めていたのに。


自分の決意と矛盾している事を考えると挨拶を返すか戸惑いながら返答した。そんな事を思いながらも席につく。クラスでは様々な会話が溶け合い一つのざわめきとなって悠介の耳に入って来た。


──何故こんな世界。腐りきった人間が生きる世界で笑顔でいられるんだ。苦しくないのかこんな世界にいて幸せなのか?


周りの人間が自分と違う事に【不安】【孤独】【疑問】が混ざった自分がこの世界の人間では無いような感覚に教われた。そしてボーっと肘をついていると学校の始まりを告げるチャイムがなった。


それからと言うもの授業中、悠介はボーっと黒板を眺め先生の言葉も耳に入らない。外を眺めるとサッカーゴールと暗い灰色の砂利に埋め尽くされた殺風景なグラウンドの端には何年間も育てられて来たであろう歴史を感じさせる木々達がそびえ立ちその周りには怏々と生い茂る草が風邪になびいていた。緑のフェンス越しには小さく見える車が何度もすれ違い道り過ぎる光景が目に入った。


──少々、文学的になるがこの自然だって人間の勝手な都合で切り倒している。


そんな世界の人間に対する批判を考えながらも授業をやりすごした。


休み時間悠介を始め数人はポケットに入るサイズの長方形の機械をいじっていた。これは【VRC】と言いこの世界の三大神器の一つになっている。この機械は交通手段から売買まで様々な事をこれ一つで行える超万能携帯機なのだ。例えば買い物の支払いはこのVRCがデータ化された所持金を自動で処理する為かざすだけで終わりだ。もちろん人々との電話、メールを始めインターネットなども使えるのだ。


そして三大神器の二つの目は【World Network】だ。これはデータ化された個人情報を始め様々な情報を保護する為に作られた世界最大のセキュリティだ。


最後は【Another World Link】略してAWLはその名の道り別の世界とこの世界を繋ぐと事で、簡単に行き来出来るのだ。別の世界に行くのは簡単で【VRC】のボタンを押すだけだった。

そして最もの特徴は全てデータで作られていると言う事だ。その世界では【VRC】は必須のアイテムでプログラムを作ればそのデータが具現化されるのだ。例えば食べたい物のプログラムを作って実行すれば目の前に熱々のものが現れる何とも幻想的な世界だった。現在AWLには【仕事】をするエリアと【ゲーム】エリアの二つが存在する。仕事エリアはガラスに覆われたビルが何軒もそびえ立っている所でただ単に会社のスペースを増やしたということだった。しかし、ゲームは違った。実際にゲームのキャラクターとなり遊べると言う新感覚のゲームに人々に人気を呼び一日に訪れる数は身を見張るものだった。



そんな事を説明している内に午後になり皆は机を後ろに下げ当番は掃除を始めようとしている時、透は1人の女子に話しかけた。


「今日、街のプラネタリウム行かない?良かったら来て待ってる」


そう言い残して去って行った。


──今日こそ告白する。


透から心臓の鼓動が聞こえてきそうなくらい緊張している様子だった。相手は片桐 優。ロングの黒い髪に整った顔つきでめだたないが美少女だった。性格も名前の様に優しくそんな所に透は惚れて話しかけている内に相手も話しかけてくれる様になった。


そして運命の放課後が訪れた。透は緊張しなが待ち合わせ場所で待っていた。

不安と期待に胸をいっぱいにし空を見ると鳥が何羽か飛んでいる。紅く暖かい太陽の温もりは「頑張れ」背中を押してくれる様だった。


『お待たせ』


と聞き覚えのある声に慌てて視線を前に戻すと私服の優の姿があった。


「じゃあ行こっか。」


平然と返事を返した透だったが内心では来てくれた喜びと私服の姿に興奮していた。

2人はプラネタリウムの中へと入って行った。そして上映が始まり天井には綺麗な星々が映し出される。透は隣に優がいる事しか考えられず、プラネタリウムなんて上の空だった。優と居る時間はあっという間に過ぎて行った。


『綺麗だったね』


こちらに無邪気な笑顔を向けてくる。1時間の上映はわずか10分程に感じられた透はこれで帰ると思うと急に寂しさに囚われとっさに口から言葉が出て来た。


「そうだね。ちょっとカフェ寄って行かない?」


『うん』


2人は暗くなった空の本物の星を見ながら歩いた。夜になったせいか人の気配を感じさせない静けさだったが。それはあくまで静けさだけだった。そしていつの間にか暗闇の影から突然不良達が現れに囲まれていた。


『おい、こんな所にカップルが居るぜ』


『おぉ君、可愛いねこんな彼より俺らと遊ぼうぜ』


不良が優の腕を掴み無理やり連れて行こうとした。


「やめて、離して」


透はその姿をみて怒りを覚える。


「汚い手でさわんなよ!」


優を掴んでいる不良の手を握りしめる。


『おい、お前今なんて言った?』


「二度も言わせんな、汚い手でさわんな!」


『ふざけんじゃねー』


怒った不良は拳を握りしめ透の顔をおもいっきり殴った。透は地面に頭を打ちつけ動かなくなる。


「透?」


優が震えた声で問いかけるが返事はない。


『口だけ達者かよ。彼女、遊ぼうぜ』


そう言って無理やり掴み歩き出す。透の姿は徐々に暗闇で見えなくなった。優の頬に一筋の涙か伝う。


──何で、私の為にここまで……


後ろの暗闇を見続けるが透の姿は見えない。


「さわんなって…言っ…てるだ…ろ」


すると優の後ろから透の声が聞こえる。振り向くとそこには今にも気を失いそうな声で不良たちの前に立ち尽くしている透の姿が合った。


『しぶといガキだな。おい、ヤっちまえ』


すると不良3人が容赦なく透に殴りかかる。


『透もう止めて!! 私のことなら気にしないで』


優の言葉に聞く耳を持たずそして言った。


「優は命に変えても絶対に守る」


『調子に乗るなー』


透は膝で顔を蹴られ倒れる。しかしまた立ち上がる。彼は優を思う気持ちが動かしていた。


「優は俺が……


『いい加減諦めろ』


蹴りが透の腹に直撃し赤い液体が口から咳と一緒に吐き出された。だが、またして立ち上がる。優を助け出すと言う闘志が心の中で燃え盛る。


──絶対に諦めない。


心で決意すると透の周りに光芒が満ち漂う。そして殴りかかってきた3人を赤子の手をひねる様に倒してしまった。


「後はお前だけだ」


『お前何をした。それ以上近づくとこの女を殺すぞ』


優の顔は恐怖で歪んでいた。その姿を見た透は唇を噛み締めた刹那。不良の後ろに回り込み顔に拳を繰り出し不良を地面にねじ伏せた。そして倒れかけた優を透が支えた。


「ごめんな。こんな思いさせて」


『助けてくれてありがと。でも何で私の為に』


「優の事が好きだから」


『えっ』


優は顔を赤くして下を向いた。そして、ゆっくりと口を開いて透に悟る様に言った。



『なんでこんな時に……』



「こんな時だから……付き合ってください!」


──言ってしまった。もうこれで後には引けない。結果がどうであれこれで良かったんだ。


そして優の返事を祈るように瞼を閉じ願った。


『……うん、お願いします』


その言葉を聞いて透は感激し涙が出そうになったが必死にこらえた。そしてまだ恐怖に怖ばっている優に優しい笑顔を向けて話しかけた。


「気を取り直してカフェ行こっか」


優は頷き2人は手を繋ぎながら車の光が照らすアスファルトの上を歩いた。


その頃とあるスタジオでファッションモデルの写真撮影が行われていた。スタジオはさほど広くなく中心にはライトアップされた白い壁の前で人が立ち周りには様々な機会が中心のその人に向けられていた。そして撮影していた一人の男が口を開いた。


『はいOKです。お疲れ様』


「お疲れ様でした」


撮影が終わった女性は鞄を持ってスタジオから1人出て行った。外に出ると男が鞄を肩に掛けて電柱によしかかっていた。


「玲香、撮影終わった?」


『悠介……うん今終わったとこ。透は?』


「今日は用事があるんだって。行こうぜ」


そして2人はいつも見たいに話をしながら日が沈み暗くなり家から漏れる光と街頭に照らされる住宅街を歩いて帰った。


「じゃあここら辺で」


『悠介もっと向こうじゃない?』


「ちょっとネットカフェによってく。気をつけてじゃあな。」


玲香は呆れた顔をして悠介に言った。


『程々にね、またね』


悠介は玲香と別れネットカフェに入って行った。中は古謝れた雰囲気で焦茶色をした壁と床を洋風のランプが一層引き立てて味わいを出しているそんな空間だった。


『いらっしゃいませ。始めてのご来店ですか?』


「はい」


『ではこちらにお名前と電話番号をご記入ください』


差し出された紙に言われたとうり書いた。名前欄には【敷村 誠】と記されている。理由はそのうちわかるだろう。


席にすわるとポケットからBLIZZARDと書かれたUSBメモリを取り出し差し込んだ。パソコン画面には雪の結晶のマークが表示されやがて画面は1と0で埋め尽くされた。しばらくすると、変わったデスクトップが開いた。悠介は

インターネットを開くと目にも止まらぬはやさでプログラムを打ち込み始める。カタカタと言う音がパソコンの白い光に照らされる部屋に幾度となく鳴り響く。

彼は世界一恐れられるのハッカーで【BLIZZARDブリザード】というネット名で活動している。彼の手にかかれば侵入できないものはなく、侵入しても消えるかの様に一切の痕跡も残ない。彼のハッキング姿はまさに吹き荒れるブリザード。この秘密を知っているのは透と玲香だけだった。


悠介はまず踏み台として3つのパソコンを順に【トロイの木馬】と言うウイルスでハッキングしコントロール得る。こうする事で警察に見つかりにくくなる。そして万が一ばれても偽名をつかった為ばれる事は無い。

画面には【WORLD NETWORK】と書かれいる。そして素早く動かしていた手を止め出来上がったプログラムを開きエンターを弾く様に押した。


「HACKING 完了!」


すると画面には管理人のページが表示される。今ハッキングしたのは世界最大のセキュリティの【WORLD NETWORK】。だが彼の前にそんなものは無力だった。


──これで守られてる世界の機密データもすべておみとうしってわけだ。


すると見た事のない


・【Cadia】についての機密

・【地球永世中立国】

・351393911233"


と書かれたファイルが最重要国家機密として保管されていた。ファイルを開くとそこには衝撃の真実が書かれていた。


〜【Cadia】についての機密〜

Cadiaとは。この全宇宙を支配する時空と言う事以外は謎に包まれている。【Another World Link】は開発したのでは無くAWLがあった所に偶々この地球と【VRC】の展開する特殊次元転送光線により繋がっただけである。論理上この宇宙にこの星が存在する事は不可能なためCadiaの一部と推測されている。


〜【地球永世中立国】〜

・地球永世中立国は形だけで実際は戦争前の国ごと分かれ崩れ始めている。

・防衛省大臣 永田 秀明は4212年に飛行機墜落事件はミサイルの誤作動と報道されたが真実は糸的なものであった。永田は見た事のない機械で何物かと連絡をとっていた所を目撃されている。恐らくCadiaの人間だと推測される。永田は世界の権力者などを牛耳っておりいつでもこの世界の大統領の座に手が届くほどの力を持っている。

・AWLの移住計画。AWLに住宅エリアを建設し人々を移住させる。まだエリアは未完成。


〜351393911233"〜


5210324"103555513918323

417132125521414210210223"24"103213393


「暗号か。解析ソフトだな。」


悠介は数字の並ぶ文をみてそう判断しパソコンのパスワード解析ソフトを使った。しかし解析され画面にはこう表示された。


Dクgcしゃdb


えr37っg8hcっっhふぁhfは

dfかgfばhfぐhzごふぃgんcdgt


──パスワードじゃ無いのか。

悠介は問題の壁にぶつかったまま30分すぎ。


「そう言う事か。」


一人で呟きながらメモに何かを書き込んだ。すると文が姿を表した。


ソウルライズ


人間の能力

魂の形を具現化する。


「ソウルライズ」


悠介は書かれている意味不明な文字を読み上げた。理解できない言葉を調べるべく24時間開放の図書館に行く事にした。パソコンからUSBを抜き取りアクセスログを消しバレる事もなく支払いを済ませネットカフェを後にした。


外に出ると暗かった空は更に漆黒の黒へと染まっていた。腕時計に目をやると時刻は11:30を指していた。


──4時間もパソコンしてたのか。


自分の熱中振りに呆れながらも図書館を目指した。外は風がなびき缶がカランカランを音をたて転がっている。遠く柱の電球が点滅している。そしてその点滅を次々を自分の方の電球へ移っていき何かの気配を感じる。そんな不可解な現象に恐怖を覚え小走りで向かった。図書館の目の前に着く。外見は一見何処かの株式会社の様な身なりで白い壁には汚れが付着し少々古く感じた。今時、図書館は希少で325地区ではここしかなかった。悠介はガラスの扉を押し中に入った。夜の図書館は外よりもいっそ恐怖の空気で満ちていた。木でできている棚は天井までそびえ立ち。自分がちっぽけに感じるくらい広々とした場所だった。悠介は【ソウルライズ】について調べる為に歩いて居ると。向こうの棚の一部から光を帯びている本を見つけた。直様駆け寄ってみると本のタイトルは【Cadia】と書かれている。


──【Cadia】。見つけた。


悠介は余りの見つけた喜びと興味で「何故光っているのか」と言う初歩的な質問も出て来ずただ本の神秘的な光に見とれていた。興味にそそられ本を開くと本を取り巻く光が強くなったかと思うと悠介を包み込みどこからか声が聞こえてきた。


『4322年、災いは人間を滅ぼすだろう。』


声は高らかに美しかったが、その内容は恐ろしいものだった。そして悠介は光に飲み込まれ本は図書館の床に音を立てて落ちる。そして、光は消え悠介も光と共に姿を消した。

問題です!暗号の規則性は?

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