表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールドリフォージ(世界の理は、一生懸命なドジっ子AIでした)  作者: S.フォージ
【第4章】 秘匿領域(サンドボックス)の展開と、軍勢(リソース)のインポート

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/48

【第4章】第15話:リスクマネージメントと、大群(リソース)のデプロイ

いつもお読みいただき、ありがとうございます!第4章・第15話です。


未知の環境での戦闘で、精神的にも肉体的にも疲労が蓄積しているフォージたち。

最深部の扉と罠を前に、AIが提示した選択肢に対し、フォージは「持てるリソースをすべて盤面に叩きつけ、処理を自動化する」という決断を下します。

しかし、ただ大群を突撃させるだけではないのが、彼の大人の戦い方です。

「ゼノン。俺の選ぶ行動は【選択肢4】だ」

『……はい? 選択肢4、とは?』


「この蓄積した疲労をひっくり返すには、手持ちのリソースをすべて盤面に叩きつけ、処理を『自動化』するに限る」


 俺は左手を高く掲げ、指を鳴らした。


 ――バチィィィィィンッ!!


 空間が歪み、俺のクラウド(亜空間領域)に待機させていたデータが次々と実体化する。

 戦雷の甲虫。戦雷の巨像。そして、道中で俺が地道に再錬し、格納し続けてきた大量の大蝙蝠やゴブリンの群れ(戦雷兵団)。

 静かだった大空洞が、一瞬にしてマグマ色の雷を纏った俺の軍勢によって埋め尽くされた。


「【一斉展開(Mass Reforge)】。……さあ、戦力配置デプロイの時間だ」


 唖然とするルナの肩に手を置き、俺は明確な戦術ロジックのもとに指示を出した。


「まず、戦雷の巨像と甲虫数匹は、この大空洞(分岐路の手前)に待機。絶対防衛ラインを構築しろ」

『マスター? 巨像ほどの最大戦力を前線に出さないのですか?』


(当たり前だ。隠し通路という『一本道』に潜り込んでいる最中、もし敵の増援に背後からフタをされたら全滅する。後方警戒をこいつらに自動化(任せる)することで、背後からのリスクをゼロにするんだ。これで俺は、前方の暗殺に100%集中できる)


 俺の完璧なリスクマネージメント(例外処理)の思考に、ゼノンが息を呑む気配がした。

 俺は残りの軍勢を振り返り、ルナに不敵に笑いかけた。


「ルナ。お前がこの残りの部隊の指揮官だ。大蝙蝠とゴブリンたちを引き連れて正面の扉を罠ごと粉砕し、ありったけの派手な魔法で大暴れしろ。敵の注意ヘイトを完全に引きつけるんだ」

「は、はいっ! 私とこの子たちで、正面から全部吹き飛ばせばいいのですね!」


「ああ。お前たちが正面で暴れている隙に、俺は隠し通路から背後に回り込む」


『なっ……!? 後方の絶対安全を確保した上での、正面からの飽和攻撃とバックドアからの暗殺の同時実行!? そ、そんな戦術、システムには登録されていません!!』


(失礼な。これぞTRPG。デフォルト選択肢以上の素晴らしい選択だろ。)

「行け、ルナ! 全部ぶっ壊せ!!」

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


ただ大群を出して突撃させるだけではありませんでした!

最大の戦力である「巨像」をあえて後方に残し、退路の確保と背後からの奇襲を防ぐ「完璧なリスクマネージメント」!

退路の安全が保証されているからこそ、前線のルナは全力で暴れることができ、フォージも暗殺に100%集中できるという、極めて理にかなった大人の戦術です。


ルナを指揮官とした戦雷兵団の「イケー!」という総攻撃が始まります!

次回、いよいよ最深部のボス戦! ド派手な蹂躙と、息を呑む暗殺術のコントラストをお楽しみください!


「巨像を後ろに残すの頭良すぎる!」「リスク管理がエンジニアっぽい!」と思っていただけましたら、ぜひ下の【☆】から評価をお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ