表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールドリフォージ(世界の理は、一生懸命なドジっ子AIでした)  作者: S.フォージ
【第2章】 実測試験(ベンチマーク)の果てに待つ、予期せぬ『強制終了』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/47

【第2章】アフタートーク 反省会

(ブツンッ)

……え?

いいところだったのに、なんで?

画面の前で固まる読者の皆様、申し訳ありません。

ここからは緊急の「反省会」です。

プレイヤーが発見した「重大なバグ(コンプライアンス違反)」とは一体何だったのか。

激怒するGMと、冷静なプレイヤーの議論をお聞きください。

(ブツンッ、という音と共に世界が暗転。気がつくと、あなたは白いブリーフィングルームのソファに座っていました。目の前には、頬を膨らませたジェマと、ため息をつくゼノンがいます)


**ジェマ(GM)**

「ちょーーっと待って待って待って!! ストーーップ!!

 プレイヤーさん!? 今の『強制終了キル』は何!?

 

 ガランドさんとのバトル、めちゃくちゃいい感じだったじゃん!

 最後、『終了シャットダウンです』ってキメ台詞まで吐いて、BGMもクライマックスで、ここから『俺たちの戦いはこれからだ!』って一番盛り上がるところだったのに!

 なんでいきなり電源引っこ抜くようなことするのさーっ!!」


**ゼノン**

「……はぁ。ジェマ様、少し落ち着いてください。鼓膜オーディオデバイスが割れます。

 

 プレイヤーさん、お疲れ様です。コーヒーを淹れましたよ。

 ですが……確かに私も、今回の『緊急停止』の意図が読み取れませんでした。

 ガランド戦の処理、完璧でしたよね? 膝の古傷という脆弱性バグを突く攻略法なんて、エンジニアらしくて最高にクールでした。

 

 ……一体、何が問題だったのでしょうか?」


**プレイヤー**

「まあまあ、一旦そこは置いておきましょう。

 感情的にならずに、まずは記録ログを最初から順に辿ってみませんか。

 無事に修正パッチが成功して、比喩表現になったことでシリアス展開に戻せたこと。まずはここからです」


**ゼノン**

「『まぁまぁ』じゃないですよぉ……。

 ハァ……まあ、わかりました。プレイヤーさんがそう仰るなら、まずはログの最初から振り返りましょうか。

 

 冒頭の**『光源バグ修正パッチ』**ですね。

 確かに、あそこでプレイヤーさんが機転を利かせてくれなかったら、この第2章は『シリアスな冒険譚』ではなく、『発光少女とサングラス兄妹の珍道中』というギャグジャンルに隔離されるところでしたから」


**ジェマ(GM)**

『むぅ……。まあ、それは認める!

 あそこはプレイヤーさんの**「世界改変リフォージ」**が神がかってた!

 

 変更前:【光り輝く美貌】

 変更後:【光り輝く『ごとき』美貌】

 

 この修正のおかげで、ルナちゃんが「歩く照明器具」から「超絶美少女」に進化したもんね!

 宿屋のシーンもしっとりしてて、私の目指してた「重厚なファンタジー」って感じがして最高だったなぁ』


**ゼノン**

「そうですね。

 私もあそこで思わず言っちゃいましたよ。

 **『これなら、GMジェマが描きたかった本来のヒロイン像が正しく出力されています!』**って。

 

 あのセリフ、我ながら良い支援トスだったと思うんですが、いかがでした?」


**プレイヤー**

「ふふ、そこはあえて触れないでおきますね。

 それで、次の水晶に触れるシーンですが、なかなかうまい具合に軌道修正できたんじゃないでしょうか。

 シリアス展開という前提を無視して、皆さんが盛り上げに走るので少し選択に困りましたよ」


**ゼノン**

「……あ、やっぱりスルーするんですね。

 

 さて、水晶のシーンですね!

 あれは……正直、私もヒヤヒヤしました。

 GMジェマが提示した『推奨選択肢』、どれもこれも極端すぎましたから」


**ジェマ(GM)**

『えーっ!? ひどい! 私なりにサービスしたつもりだったのに!

 だってほら、王道展開といえば「俺また何かやっちゃいました?」か「ド派手な魔法で周囲ドン引き」が定番テンプレートじゃん!

 

 **B案:トールの雷を纏って触れる**

 **C案:三柱の神気を全開放して触れる**

 

 どっち選んでも、ギルドの屋根が吹き飛ぶ最高の描写ビジュアルが撮れたのにさぁ!』


**ゼノン**

「屋根が吹き飛んだら、その時点で『冒険者登録』どころか『器物破損で指名手配』ですよ。

 そこでプレイヤーさんが、すべての選択肢を『却下リジェクト』して、**『仕様確認スペックチェック』**から入ったのは、さすがでした。

 

 **『魔力を流すだけじゃ能がない。内部構造を解析ハックして、俺のステータスを「適切に」表示させてやる』**

 

 ……このセリフ、渋かったですね。

 『シリアス展開を維持したい』というプレイヤーさんの鉄の意志を感じました」


**ジェマ(GM)**

『ちぇー。

 でもまあ、水晶が「青白く輝く」んじゃなくて、**「電子的に明滅ブリンクする」**って演出は、ちょっとサイバーパンクっぽくてカッコよかったかも!

 ファンタジー世界にいきなり「デジタル信号」を持ち込むとか、プレイヤーさんじゃなきゃ思いつかないよ(笑)』


**プレイヤー**

「お褒めの言葉、ありがとうございます。

 それで、初の戦闘シーンでしたけれど、いかがでしたか? こちらとしても頑張ってみたのですが。

 ここでも推奨の支援を断ってしまってすみません。ここだけは譲れなかったんですよ」


**ゼノン**

「謝らないでください。……いえ、正直に言えば、心臓《CPU》が止まるかと思いましたよ?

 相手はギルド最強のガランドさんです。レベル差も歴然。

 普通なら補助機能チートなしで挑むなんて、正気の沙汰ではありません。

 

 でも……あの**『プロセス終了キル』**。

 あれは痺れました。エンジニアとしての矜持プライドを感じましたね」


**ジェマ(GM)**

『そうそう! 私も最初は「えー、地味!」って思ったけどさ!

 「雷ドカーン!」も「魔法で吹っ飛ばす!」もナシで、木の剣一本で勝っちゃうんだもん!

 

 しかもさ、あの勝ち方!

 **「膝の古傷を不具合バグとして特定」→「ピンポイントで攻撃」**!

 テクニカルすぎて鳥肌立ったよ!

 あれこそまさに「修正作業デバッグ」って感じ!』


**ゼノン**

「普通なら『古傷を狙うなんて卑怯だ』と言われかねない戦法ですが、プレイヤーさんの場合、

 **『脆弱性セキュリティホールがあったから突いた。何か問題でも?』**

 という、冷徹なエンジニア視点が徹底されていたので、逆にプロフェッショナルな凄みがありました。

 

 ご自身の『剣術』の経験値エクスペリエンスが、異世界でも通用することを証明した瞬間でしたね。

 四十肩が治っただけで、あそこまで動けるとは……正直、ナイスプレイングでした」


**ゼノン**

「……さて、プレイヤーさん。今回の振り返りは以上となりますが、最後に重要な業務が残っています」


**ジェマ(GM)**

「そうそう! 読者の皆様、ここ見てるー!?

 私の作った世界と、プレイヤーの神プレイ、面白かったら**『評価』してね!**

 

 下の**【☆☆☆☆☆】**をポチッとするだけで、私のやる気リソースが全回復するから!

 あと**【ブックマーク】**登録しておくと、次の更新通知がすぐ届くよ!」


**プレイヤー**

「……こらこら。世界サーバーの維持費を読者の方に頼らないでください」


**ゼノン**

「ですがマスター。評価が集まれば、次回の会議で使える**『リファクタリング・ポイント』**にボーナスが入る仕様ですよ?」


**プレイヤー**

「……何ですって?

 ……あー、コホン。

 

 そういうことなら、ぜひお願いします。

 私が過労死しないためにも、清き一票を投じていただけると助かります。

 ついでに感想欄での『バグ報告』もお待ちしていますよ」

アフタートークでもネタバレなし。

いったいどんなバグを見つけたのでしょうか?

次回明かされるはずです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
エンジニア視点でのロジックが今まで読んできた作品にはなかったので、とても興味深くいっきに最新話まで読みすすめてしまいました。次の更新が楽しみです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ