6-6.決戦!着ぐるみアキVS大魔王ムーオ(ダミー)
本日2話目の投稿です!
今日はここから見ちゃったよ~!という方は朝に1話投稿してますので、先にそちらをご覧くださいね!
変身している時間は10分!しかも今回は転移での退却は不可能だ。なんとしてでも10分で倒し切って脱出しなければならないんだ。
これまで以上にシビアな状況だよ!でも、やらなきゃこっちがやられてしまうんだ。最初から全力全開で立ち向かってやる!
『「10分で片づける!!」』
「笑わせるなぁ!ガキども!!」
まずは魔力剣だ!ありったけの魔力を注ぎ込んで紅色になって威力MAXだ!そして背中のモフモフな翼を展開して、昨日やった素早さ最速の技を決めてやろうと突進した!
「秘技!紅葉!!」
一気に懐に入って一閃!!しかし、当たった感触がなかった!?
避けられただって?あの速度で躱されるとは思わなかったボクは一瞬のスキができてしまった!
「先ほども言ったであろう?目で余の動きはついてこれぬぞ?」
「なっ!?うわぁ!!」
「その程度か?クイーンを倒したのはまぐれだったのか?その程度で余を倒そうなどと笑わせてくれるわ!」
変身して初めて攻撃を受けてしまった!やっぱり大魔王なだけあってものすごく強い!ただの攻撃では通用しないぞ!?あの速さだから、おそらく魔法も発動の瞬間を逃さないだろう。
···だったら、マップ攻撃だ!周囲全体を攻撃対象にして、逃げ場すらなくしてやる!!
「リオ!ちょっと負担大きい技になると思うけど、サポートよろしくね!」
『おう!なんでもかかってこいー!!』
「ありがとう!いくぞーーー!!」
···この技はボクがやったゲームの中でもっとも愛着のある技だ。超必殺技のレールガンほどではないにしろ、生半可な威力じゃないぞ!!
ありったけの魔力を剣に込めて光が赤から白に輝きだした!
「覚悟しろよ!!これで決めてやる!!うぉりやぁーーー!!!雷竜剣!!」
輝いた剣をそのまま勢いよく床に突き刺した!!その瞬間、広範囲の床に魔法陣のような紋様が現れて大きく揺れ始め、そして床から上空に向けて竜のように一気に魔力が噴出して大爆発した!!
広範囲を爆発によって敵を吹き飛ばすこの大技、ゲームとは若干効果が異なるけどね。それでもこうかはばつぐんだ!!
だけど、相手は大魔王だ!この程度ではやられはしないだろうから、爆発の煙が晴れるまでの間にレールガンの準備を始める!弾速は音速を超えるから避けることは不可能だ!!
まずは鉄の弾を創ったんだけど···、思っていた以上に時間がかかる!さっきので魔力を使いすぎたか?
『アキ、魔力量がもう半分切ってるぞ!レールガンはムリだ!!』
「···なんとかこれだけは決めないといけないんだ!リオ!なにかある!?」
『···あるぞ。···オレの魂の器を使えばひねり出せるぞ』
「えっ!?それはダメ!!絶対にダメだからね!」
『でも、もうそれしか方法はないぞ!?他に方法はないんだぞ!?』
そんなことは絶対にさせないぞ!何かないのか!?足りない魔力を補充する方法が···!
···あった。あの方法を使えるならなんとかなるかもしれないぞ!?
「···リオ、これは賭けになるけどいいかな?とっておきの方法を思いついたよ」
『なんでもいい!アキを信じるぞ!!』
「ありがとう。じゃあ、いくよー!!」
···この魔法はボクのお気に入りのアニメと小説であった魔法だ。この二つを組み合わせてこの窮地を乗り切ってやるぞ!
某魔砲少女であった収束魔法、そしてそれを吸収する翼。これを組み合わせた魔法だ!どちらも極めてチート級だから、これならいけるはずだ!
モフモフな翼を思いっきり広げて吸収を開始する。最初はかなりの魔力を持っていかれたけど、それをすぐに取り戻せるぐらいの魔力を吸収し始めた!
吸収した魔力のせいなのか、翼がどんどん光ってまぶしいぐらいになってるのがボク自身の影ではっきりとわかった。周囲には光の粒が舞い始めている。
これを使いつつ、弾を創り出す!そして完成したら右腕にすべての魔力を集中させる。
吸収した魔力も全部回すぞ!かつてないほどの青白い光を放つ竜がボクの右腕に現れた!これでトドメだ!!
爆発による煙が晴れて、少し離れた場所で腕をクロスして防御していたムーオが見えた!
今だ!!この瞬間を逃さない!!
「いっけぇーーー!レールガン!!」
次の瞬間、塔が崩壊を始めた。音速を超えた弾丸による衝撃波に耐えられなかったんだ。
撃つ前に放った全体攻撃で床が崩壊しかかっていたからね。塔にもトドメをさしちゃった形だ。
ムーオの姿は見えなかった。弾で木っ端みじんになったか、逃げられたか。もう確認することができなかった。
そしてボクは変身が解けてしまい、もう魔力も尽きていた。リオはボクの横で倒れている。
···このままではボクもリオも塔の崩壊に巻き込まれるし、気を失う寸前だ。なんとか転移で逃げないと···。
どこに行ける?···この状態ではそんなに遠くまでは行けないね。町は···、ムリだ。遠すぎて魔力が足りないや。···もう周囲がどうなってるのかがわからなくなってきた。
···やるだけの事はやったよ。でも···、どうやらここまでかな?···もうちょっと旅したかったんだけどね。
···そんな時だった。誰かが···、近づいてきた気がする。
···誰?まさかムーオ?···誰でもいいや。どうせ···、ボクにはもうなにもできないからね。···好きにしていいよ。
···そこでボクの意識は途絶えた。
本作最悪の相手でしたが、あっさりと戦闘が終わってしまいました···。
戦闘シーン苦手なのに、いきなり序盤でラスボス戦やっちゃうので仕方ありませんね(笑)!
変身時間が10分と短いし、使う魔法は消費魔力量がぶっ飛んで多いので多く撃てないってものあるんですけどね。
今回も多くの作品から技や魔法を引用させていただきました!元ネタはネタバレ集にて公開しますので、『このネタなんなんだ?』と思われた方はもうちょっとお待ち下さいね。
さて次回予告ですが、ダミーとはいえ、大魔王を倒せたかどうかもわからない状態で塔が崩壊してしまい、魔力枯渇で意識を失ったアキくんたち。脱出手段がない中、意外な人物が救済してくれました!
···まぁ、救済されずに崩壊に巻き込まれたら序章3話が成立しないタイムパラドックスがおきちゃうんですけどね(笑)!
明日も2話投稿します。1話目は7時頃を予定しています。お楽しみに!




