6-1.エアコン魔法開発
お待たせいたしました!
本日より第6章スタートです。全12話でお届けしますよ~。
リオの故郷であるレジストに向かう道中、ボクたちはリーク砂漠という難所を超えることになった。
今日は砂漠に入る直前にある草原でキャンプしたんだ。砂漠でキャンプってのもツラそうだったからね。
「明日から砂漠だからなー。今日は早めに休んで朝一で出発するぞー。日中は暑すぎるから動きづらくなると思うぞー」
「リオは暑さも大丈夫なんだよね?竜気···だったっけ?それで保護されてるんだっけ?」
「おう!竜の毛皮は雨粒も弾くし、日差しも防ぐし、寒さも防げるからなー。人型の時はそれをある程度再現できるからこんな薄着でもへっちゃらだぞー!」
「う~ん、ボクも似たようなことできないかな?できたらものすごく旅も楽になるんだけどなぁ~」
「創作魔法でなんとかできるんじゃないかー?オレは竜気あるからやったことないけどなー」
「そうだね。今日はもうキャンプしてるし、魔力量も多いままだからちょっと試してみるね」
竜気って本当に便利なんだよね。防御、温度調整とかなんでもありな機能満載だ!
リオは人型の時はランニングシャツのような服しか着ることができないんだ。肩甲骨あたりに翼があるからね。
しっぽは小さくしているから、ズボンをちょっとずらしたりする必要はないんだ。上着だけなんだよね、制限があるのは。
ということでボクの魔法でリオの竜気が再現できるか実験してみることにした。
そもそも竜気って見えないんだよね。イメージって言ったらアニメのオーラを纏うような感じなんだと思うんだよね。
でも、それって身体強化やってるのと全く変わらないんだよ。あれも魔力を纏ってパワードスーツみたいに自分自身の動きをアシストしてるものだからね。
···ってことは、身体強化に機能を追加しちゃえばいいんじゃないかな?
追加機能としては温度調整、いわゆるエアコンを身に纏う感じかな?夏は冷房モード、冬は暖房モード、湿気が多かったら除湿モードがあるといいかな?
あとはカッパ機能だね!傘持って旅なんてできないから、これがあれば雨の日でも旅をすることができるしね!
うん!イメージはこんなところかな?次は『どういう理屈か?』だ。
エアコンは気体の断熱圧縮と断熱膨張を利用して熱を吸収したり放出したりしているんだ。空気でもできるけど、エネルギーをいっぱい使っちゃうからそれに適した性能を持たせた気体が『冷媒』なんだ。
コンプレッサーを使って冷媒の圧力を下げて急激に膨張させると熱を吸収し、圧力を上げて急激に圧縮すると熱を放出するんだ。
この吸収は『冷房』に、圧縮は『暖房』になるんだね。冷房と暖房は表裏一体だから、モード切替は室外機についている弁でやってるんだよ。
除湿は冷房機能の一種だ。冷えたジョッキが結露するのと同様に、キンキンに冷えた熱交換器で発生した結露を取り除いているんだね。
エアコンは別名『ヒートポンプ』って言われている。これは水のポンプのように熱をある場所からある場所へと移し替えているって事なんだよね。
さて、次はカッパ機能だ。雨を弾くってのはリオのような竜だと毛皮で弾くんだけど、弾き方は表面に脂があってそれで弾く方法か、表面張力を利用して弾くかだ。
でも、両方ともボクでは再現できないんだよね。だからこれに関しては魔力をバリア代わりにしてしまえ!って強引な方法でいこうと思った。
よし!こんなところかな?問題はどれだけ魔力を消費するか?だね。エアコンって結構電気食うからちょっと心配なんだよね。
「うん!じゃあ、リオ。やってみるね!」
「おう!うまいこといくといいなー!」
まずは身体強化だ。今回は2倍程度で抑えておいて···。そしてエアコンを発動してみた!
···おお?ちょっと暖かくなってきたぞ?気持ち程度だけど、うまいこといってるのかな?温度調整してみ···?あっつ!?温度上げすぎた!じゃあ、下げ···。へ、ヘックション!!今度は下げすぎたよ!
うまいこと調整ができないなぁ~。これってかなり微妙なコントロールが要求されるぞ?魔力でイメージしたコンプレッサーのパワーが強すぎるのかな?もうちょっと出力抑えめにして···。
うん、こんなもんかな?予想通り設定温度が外気温と差がありすぎると魔力消費量が大幅に上がったよ。元の世界のエアコンと同じだね。まぁ、同じ物理現象を利用してるから当然なんだけど。
カッパ機能はは雨の日に試験すればいいか。慌てる機能じゃないしね。
「リオ、とりあえずボクなりに再現できたよ!明日1日使えるかやってみないとわからないけど、暑さ対策はこれでいけそうだ!」
「···いっつも思うけど、アキってこういった旅に使える創作魔法を簡単に創っちゃうよなー。普通、創作魔法ってかなり長期間開発にかかったりするもんなんだけどなぁー」
「そこはほら、ボクって旅行者って能力があるって話じゃない?それのおかげだと思うよ」
「その能力ってトラブルを引き寄せちゃう効果もあるんだったなー。いっつも悪い方の能力ばかり見てるから、いい方の能力もこうやって活用できてるってことはいい事だなー」
「···やめてよ!トラブルの話は!思い出したくもないんだからね!!」
「はははっ!そうだなー、できれば避けたいもんなー!」
「もー!!」
ということで、新たに魔法を開発した。
ボクの能力で簡単お手軽に開発しちゃったけど、いつもはトラブルっていうマイナス方向しか効果が発揮してないから、こういう時にこそ力を発揮してもらわないとね!
開発がひとまず終わったところで寝ることにした。明日は早いからね!お休みなさーい!
仕事で空調服を支給されて使ったんですけど、汗かかないと意味ないんですよね~。
しかも、暑すぎると変なニオイもし始めるので夏の終わりの方は使わなくなりました(笑)。
今は『冷房服』というのがあるようですね。
ペルチェ効果という、電流を流すと片方は冷えて片方は暑くなるという素子を使ってるんです。
ただ···、これって冷えがめっちゃ悪いんですよ。某ホテルの冷蔵庫がコレ使ってまして、コンビニで買ったデザートが生ぬるくなっちゃって···(泣)。
ですので、ヒートポンプタイプがいいんですけど、重量がありすぎて服にはできないしなぁ~。
今年の夏も暑い予想ですので、読者の皆さまも熱中症にはお気を付けくださいね!
さて次回予告ですが、砂漠を越える方法(エアコン)が完成したので、いよいよ踏破を開始します!···ところが、誰もいない砂漠にもトラブルがあったのです!
次回は明日21時過ぎに投稿します。お楽しみに~!




