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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第5章 ジスタ3国編

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5-4.エコロアリ駆除作戦

本日2話目の投稿です!

今日はここから見たよ~!という方は、朝に1話投稿してますので先にそちらを読んでくださいね。

 さて、某シミュレーションRPGと同様に勝利条件を確認しよう。

 

 ・アリの駆除(クイーンの退治?)

 ・アリが襲ってきた理由の排除

 

 敗北条件は

 

 ・ボクたちの敗北

 ・変身してから10分経過

 ・ホテルの部屋に戻るための魔力量が不足

 ・変身がバレる

 

 う~ん···。結構不利だなぁ~。わかってはいたんだけどね?これは勝利条件達成のためにできる限りの事前準備が必要だね。

 

 まずアリの駆除だけど、どこかに女王アリ、つまりクイーンがいるはずだ。

 

 アリは地下に穴を掘って生活しているのがほとんどだ。って事は、街に空けられた穴を進めばいる可能性が高い。

 

 問題は10分以内に退治してこの部屋に近距離転移できる魔力量の余裕を持つ事。

 

 そのためには事前にクイーンの場所を察知しておく必要があるね。

 

 もう一つ勝利条件である『理由の排除』だけど、これは現状不可能に近い。

 

『スロモのはちみつ』というご禁制品を探し出す手段がないし、実物を二人とも見たことないから判断のしようがないよね?

 

 というわけで、これはこの国の人たちに投げちゃおう!

 

 まずはアリの駆除のため、魔獣レーダーで確認する。

 

 さすがに地下の状況はわからないね。どうやったらわかるかな~?

 

 地下の調査って、非常に難しいんだよね。簡単にできるなら埋蔵金なんてすぐに見つかるんだから。

 

 でも、精度は悪くてもある程度の状況は掴める方法は確かあったんだよ。なんだったっけ?

 

 ···そうだ、地震波だ!地面に打ち込んで地質の密度差で、帰ってくる反射波の時間からある程度わかるって何かで読んだことあるぞ!

 

 ···あいまいな知識だから、実際に創作魔法でやろうとしたら結構魔力食いそうだなぁ~。

 

 でもやってみる価値はありそうだ。地図アプリを起動しつつ、地震波のイメージをする。

 

 縦揺れで速度の速いP波、横揺れで速度の遅いS波。この二つの波と地震波での調査方法をイメージすると、右手のこぶしが光りだしてきた!

 

 

「アキ!?なんだか右手が光りだしてきてるけど、何する気なんだー?」

 

「いや、元の世界であった地下の調査方法をイメージしたらこうなったんだよ。これを地面に近いところでぶつけてやったらいいかもしれない!」

 

「おおーっ!すげーなー!『かもしれない』って確実じゃなさそうだけどやってみる価値はありそうだなー!じゃあ、1階へ行ってみるかー!」

 

 

 そしてボクたちはホテルの1階にやってきた。ここの床でやってみよう!

 

 

「ボクのこぶしが光ってうなる!敵を探し出せ!と輝き叫ぶぅ!ひっさーーつ!クエイクパーンチ!!」

 

 

 某ハートの王様っぽく気合を入れてこぶしを振り下ろすと、『ドゴーーン!』って大きな音がした!

 

 すると、地図アプリに道ではない場所(・・・・・・・)から魔獣の表示がされるようになってきて、さらに立体表示に変化した!···魔力消費は思った以上に大きかったけどね。

 

 時間が経つと表示が少しずつ薄くなってきた。ソナーと同じ原理だからかな?すぐにスクショを撮って画像として保存することにしたんだ。

 

 スクショした画像6枚をジックリと調べると、ひと際大きな魔獣がいた!これだ!クイーンを発見したぞ!王城公園に空いた穴からが最短距離だ!

 

 どうやら街中の穴は元の巣から拡張して開いたようだ。迷宮状になってるかと思いきや、樹枝状になってたので、大通りの最深部に行けばいいだけだったよ。

 

 

 あとは道中のアリをどうするか?だね。穴自体はそんなに大きくないんだよ。

 

 という事は、必然的に道中の敵全部倒さないといけないんだよね。

 

 ただ、いちいち相手にしていたら10分なんてあっという間だよ。

 

 何か高速移動しつつ、敵を倒す手段ってないかな?

 

 

 ···あった!昔見たアニメの必殺技であったぞ!

 

 バリアを展開して高速で敵陣に突っ込んでいってたんだ!

 

 でも、いきなりできるかな?


 または魔力剣を剣以外の形、できれば傘みたいにするって手もいけるかな?やったことないからここで試してみるか!

 

 魔力剣を両手で握って傘っぽい形に展開できるかやってみると、意外とあっさりとできてしまったよ。


 これならいけるかな?


 ダメなら転移で戻ってこよう。リトライすればいいや。


 考えがまとまったところで、リオに作戦を話した。


 今回はすでにボクの魔力量が半分に近いぐらいまで減っているから、リオの負担が大きい。


 そして、ホテルまで帰って来る魔力量の管理もお願いした。


 だから、10分フルではないことも伝えた。


 

「じゃあ、始めようか!リオ、よろしくね!」

 

「おう!せーの!!」

 

「「インテグレーション!!!」」

 

 

 誰もいないホテルのロビーがまぶしい光に満たされ、収まると白銀竜の着ぐるみを着た姿になった!

 

 しかも、今回からはフェイスガード付きだ。これで変装もバッチリだね!

 

 さあ、時間がないぞ!急いで王城公園へ転移して穴に飛び込んだ。

 

 そして、魔力剣を傘状にして展開して、飛びながら奥へ突っ込んでいった!



「『いくぞーーー!!シールドバッシュ!!』」


 

 穴の中にいたアリたちは高速で突っ込んでくるボクに全くなにもできない状態だった。

 

 バリアに当たったアリは弾かれて壁に当たって潰されたりしていた。当たるたびに魔力が減っていったけど、1体あたりのコスパは非常に良かったよ。


 

 ···あと5分!

 

 

 そして、クイーンのいる場所にたどり着いた!

 そこには武装したアリが20体いた。

 

 そう簡単にはやられてはくれなさそうだ。

 

 けど、もう時間がない!大規模魔法だと巣が崩れてしまうから、ここも魔力剣でやるしかない!

 

 魔力剣の切れ味を最大に、長さ2mにして襲いかかる武装アリに切りかかったら、なんと腕で防がれた!

 

 コイツ!!硬すぎる!!

 

 多少食い込んではいるけども魔力剣が通じない敵なんて初めてだよ!

 

 どうする!?20体もいるんじゃ、時間が足りないよ!?

 


『アキ!倒す必要ないぞ!目的はクイーンだ!!』

 

 

 ···そうだった!目の前の敵で精一杯だったよ。

 

 なら、痺れさせて動けなくなったところを叩いてやる!


 ···そうだ、一網打尽にする方法をとっさに思いついたぞ!

 

 ボクは水魔法で周りを水浸しにしてやった。

 

 そして、電気を体にまとって電圧を一気に上げてやった!

 

 すると、アリたちは『歩幅電圧』で感電して身動きが取れなくなったぞ。

 

 今だ!!

 

 魔力剣の切れ味を限界突破するぐらいに魔力を込めて、クイーンに向けて一気に突っ込んでいった!

 

 魔力剣はクイーンの額?に簡単に突き刺さった!

 

 痛みでもがいていたが、すぐに事切れたようだ。

 

 ···残り15秒!限界だ!事前にセットしておいた帰還の転移でホテルの部屋に戻り、その瞬間に変身が解けた。


 魔力残量もギリギリだったよ。危なかったぁ〜。

 

 

「はあっ、はあっ。や、やったよ···。リオ···」

 

「はあっ、はあっ。ギリギリだったぞー···。アキ、バクチ過ぎるぞー」

 

「ゴメンね、ムリさせちゃって。でも、これで少しは収まるかな?」

 

「とりあえずこの群れは次第に壊滅だなー。時間はかかるけどなー」

 

 

 まぁ、まだスロモのはちみつの件があるけどね。しばらくは安心でしょ?

 

 今日はもう動きたくないから、そのまま寝ることにした。

 

 おやすみ〜!

 

 

 

 ···クイーンが倒された?

 

 どういう事だ?ベースは完全に抑え込んでいるというのに、どこにそんな戦力があったのだ?


 ···まさか、整調者(ピースメーカー)が現れた?


 いや、すでに解任されて倒すほどの力はないはずだ。


 いったい何者なのだ?調べる必要がありそうだ。

 

 ···計画が大きく狂ってしまったな。

 変身時間は10分という時間制限でいかにクリアするか?という難題に対して徹底的に情報収集と事前準備をした結果、ギリギリ目標は達成できたアキくんとリオくんでした。

 今回は結構ネタをぶっこんでみましたね!来週投稿するネタバレ集で解説してますので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。


 そして、悪役っぽい人が登場しました。今後どのようにアキくんたちに関わってくるのか?気になりますよね?もうだいたい予想はついてるとは思いますけど···。


 さて次回予告ですが、アキくんたちが活躍した後の周りの人の動きについての説明回になります。

 そうなんです!アキくんたちはちょこっとだけ登場して、ほかの人の話なんですよ。周りがどう動いているのか初めての視点変更の回です。お楽しみに!


 明日も朝と夜の2回投稿します。

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