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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第5章 ジスタ3国編

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5-2.アリだー!!!

  グロー歴505年1月9日 晴れ

 

 寝ていると、急に鐘がひっきりなしになっているような音がしてることに気づいた。

 

 ···ん~っ?目覚まし···?かけた覚えないんだけど···?

 

 外は少しずつ明るくなってきているので、日の出直後ぐらいかな?

 

 スマホで時間を確認したら午前6時半だった。

 

 

「リオ~···。なんだか鐘っぽい音が聞こえてるけど、これってこの国の朝の知らせとかかなぁ~?」

 

「んぁ~···?そんなもん聞いたことないぞ~?って、アキ!これは避難警報だぞー!」

 

「···え?避難···、だって!?」

 

「さっさと着替えるぞー!すぐに部屋から出れるようにするぞー!ついでに軽く何か食べとけー!」

 

「うん!40秒で支度···、はムリだけど急ぐね!」

 

 

 急いで支度した後、ホテルの部屋から外の様子をうかがうと、大通りには避難している最中と思われる人がすこしずつ増えていってる。

 

 しかもみんな恐怖で顔が青ざめてるよ!これは何かあったに違いないね。

 

 そんな中、ある言葉がボクの耳に入ってきたんだ!

 

 

「アリだー!!!」

 

 

 その瞬間!ボクは状況を把握した。


 頭の中では某皇帝VS山手線の英雄たちのゲームの曲が大音量で流れてきたよ!

 

 まさか実際に体験することになるなんてね···。

 

 

「リオ、どうする?ボクたちも避難する?」

 

「避難って言ってもどこに避難かわからんぞー。ホテルの人から指示があるかもしれないし、下手に外に出ても変なことに巻き込まれる可能性が高いなー。もうちょっと様子を見るぞー」

 

 

 リオは真剣な顔をして警戒しているけど、言動から最大級まではいってなさそうだ。

 

 うん!やっぱり頼りになるよ、リオは!

 

 そうすると、廊下から大声でフロントの人が走りながらやってきた!

 

 

「避難して下さい!避難先は大通りを出て右へまっすぐ行った王城公園です!」

 

「リオ!避難する?」

 

「とりあえずそうするぞー。ホテルの人の指示に従ったほうが良さそうだなー」


「うん!忘れ物はないね?じゃあ行こう!」



 外に出ると、大通りを大勢の人が避難先の王城公園へ向けて移動していた。


 着の身着のままって人は見かけなかったから、慣れてそうな感じがしたよ。


 そんなに頻度が多いのかな?



 そしてボクたちは王城公園に着いた。


 みんな不安そうな顔をしてるね。さて、これからどうしようか?


 アイリさんが言った通り、食料の補充が終わり次第すぐに出国した方がいいかな?


 って、そもそも補充ができるのも怪しいぞ?


 とりあえずカバンの中にある食料の在庫は多少の余裕があるけど、この先でいつ補充できるかが不明だ。

 

 だから、ここでなんとかしたいんだけどなぁ~。

 

 様子を見ながら今後の事を考えてると、公園の一角から悲鳴が上がった!

 

 振り返ると、なんとそこに巨大なアリがいたんだ!周囲に兵士がいないから、避難した人たちがパニックになってるぞ!

 


「リオ!アリを叩くよ!」

 

「アキ!?仕方ないなー!アリが吐く酸に気をつけろよー!」

 

「うん!」

 

 

 パニックで逃げる人たちで前に進めないから、そのままの位置でアリと対峙した。

 

 今回も魔法はナシだ。避けられたら他の人に当たるかもしれないしね。ここは魔力剣で接近戦をする事にした!

 

 身体強化5倍と剣は長さ1m弱、切れ味多めでまずはやってみる。


 このアリは攻撃手段が噛むか酸を吐くかだ。正面から突っ込むのではなく、サイドかバックアタックが有効だろうね。

 

 まずはサイドに回ってみると、アリはボクの速さに遅れながらも回って正面に捉えようと動き出す。

 

 うん!この速さなら大丈夫だ!

 

 そして一気に間合いを詰めて大きく振りかぶってから振り下ろした!

 

 胴体を真っ二つにすることができたけど、切れ味多めでもかなり抵抗を感じた!やはり硬い!

 

 あとは2体!リオの方はすでに3体倒しているね。さすがだよ!

 

 そしてボクとリオが1体ずつ受け持って倒す事に成功した!

 

 ふぅ~、終〜わりっ!

 

 リオとハイタッチして戦闘は終了した。

 

 

 アリと戦闘した先には大きな穴が空いていた。

 

 さっきのアリはここから侵入したようだね。

 

 ···まさに某継承する皇帝のゲームそのまんまだよ。どうしよう?埋める?中入って女王倒す?

 

 

「リオ、これどうする?」

 

「無視するぞー。ってか、ここからはこの国の軍の仕事だぞー。オレたちが関わっちゃいけないからなー」

 

「そうだね。下手に関わったらボクたちの力がバレちゃうもんね」

 

 

 ということでその場からサヨナラしようとしたら、兵士たちに見つかっちゃったんだ。

 

 あ〜、遅かったか?

 

 

「キミたち!これはキミたちが退治してくれたのか!?」

 

「···はい。襲われそうになったので、やむを得ず自衛しました。勝手な事してすみません」

 

「い、いや。それはいいんだが···。まさか倒せる人がいたとは···。しかも、かわいい女の子(・・・・・・・)だなんてビックリしたよ」

 

「···それはどうも。じゃあ、ボクたちはこれで失礼しますね」

 

「ちょっと待った!できれば事情を聞きたいんだけど!謝礼もさせてもらうから!」

 

「申し訳ないですけどお断りします。ボクたちは旅人ですし、今回は自衛のためやむを得ず倒しただけですから。リオ、出国しよう」

 

「そうせざるを得ないかー。出てから作戦立て直すぞー」

 

 

 そうして、ボクたちは逃げるように王城公園を出た。兵士たちが途中まで追いかけてきたけど、公園を出たら諦めてくれたよ。

 

 某ゲームになかった選択をしちゃったね!

 まずは通常のアリを退治できましたが、どうも雲行きが怪しそうですね。

 魔獣が町を襲撃するのはアキくんにとって初めてでしたね。さて、この後どうするのか···

 

 さて次回予告ですが、魔獣の侵攻は思ってた以上に深刻だったのです。

 そこでアキくんはどのような行動に出るのでしょうか?


 明日と明後日は土日なので、もちろん2話投稿します。

 ただ、明日は法事なのでいつもと同じ時間ではありません。

 朝は9時頃、もしかしたら親戚が『投稿してるのを生で見たい!』と言ったら昼頃に投稿するかもしれません(笑)

 皆さまもよい週末をお過ごしくださいね!

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