前編-1.モンドとフー、離れ離れになる
※2026/4/11追記
以下のまえがきは2025/12/15投稿時のものです。
印刷所の割引キャンペーンの関係で早めに発注して取りに行ったんですよ。思ってた以上に重量感あってびっくりでしたね(笑)。
まさかさらに追加で3冊発注して6冊出すなんて思ってませんでしたね。ちなみにこの時発注した本はもうスーツケースに収納しました!全部持っていくのではなくて半分強持っていく予定です。
本日よりモンドくんとフーちゃんの物語第2章全14話が始まりますよ〜!
あと、来年ゴールデンウィークに聖地東京ビックサイトで行われる文学フリマ東京42で販売する自作の本が本日納品されました〜!
自費ではありますがこうして自分が書いた物語が本になるって感動ですね〜!ただ、総重量が22kgなので、飛行機で預けるとなると分けないと···。
「もし···?大丈夫···、ですか···?」
「···ん?···え?ここは···?」
「ああ···、良かった···」
「···え?あんたは···?」
気がつくと···、目の前に女の子がいた···。おれは···、助けられたのか···?
「わたくしは···」
「お待ち下さい。どこの馬の骨と知れぬ者に名乗ってはいけません」
「しかし···」
女の子のそばには年輩の従者と思われる人がいた。話し口調からして普通の人じゃねえのか?
とにかく状況がわかんねえなぁ〜。周囲を見渡すと、ここは河原ですぐそばに川が流れていた。今は濁流になってて流れが速い。
どうもおれは墜落してからここまで流されたっぽいな。たまたまここに流れ着いたってか···。服とかは破れてねえし、無限収納ポシェットもスマホも魔力剣もあるな。とりあえずは無事なようだ。とりあえずこの人に話を聞いてみるか。
「悪い。おれはモンドって言うんだ。海岸で嵐に巻き込まれて、気づいたらここにいたんだけど···。ここってどこだ?」
「まあ···!そんな遠いところからここまで飛ばされたのですね···。ここはアクセプタの国です。わたくしは···。ごめんなさい。名乗ることが···」
「いや、構わねえぜ」
「ここを通りかかった時にあなたが河原の淵に倒れてるのを偶然お見かけしたのです」
「そっか···。ありがとな。何かお礼をしないといけないな···」
「いえ···、必要ありません···」
「その通りです。無事が確認できれば我々は出発しましょう」
「あぁ!悪い!急いでるんだな。そんじゃあ···、って言いたいところなんだけど、あんたら囲まれてるぞ?」
「えっ!?」
「なんですと···?周囲には見当たらないですが···?」
「カモフラージュされてるな···。目で見たって気づきづらいぞ。あんたら、狙われてんのか?」
「············」
「なるほどな。じゃあ、おれが蹴散らしてやるよ。それでお礼って事で!」
「えっ!?」
どうもワケアリっぽい人たちのようだな。狙ってる連中は···、7人ってとこか。どうやら待ち伏せしてたっぽいぞ?
せっかくだ。助けてもらったお礼に退治しておくとするか!
おれは魔力剣を展開した。そして···、
「秘技、弦月斬!」
斬撃を飛ばす弦月斬を放った!もちろん切れ味はなしにしてるぜ!
「ぐわっ!?」
「ぬごっ!?」
「ふぐっ!?」
よし!次はコイツだ!
「秘技、疾風迅雷!」
疾風迅雷は相手へ一気に近づいて一閃して次々に襲いかかる技だ。もちろん魔力剣は鈍器モードなので峰打ちだ。
「ふぅ〜。ま、こんなもんか」
「す、すごい···」
「これは···」
お嬢さんと従者がびっくりしてるな。まぁ、普通の人から見たらこうなるよな。
さてと···、とりあえず倒した連中を一箇所に固めた。こいつら、葉っぱを大量に着けた服を着ていた。かなり前から潜んでたんだな。
「よいしょっと!こいつらの顔に見覚えあるか?」
「いえ···、多分···」
「ドナー帝国の特殊部隊のようですな···」
「ドナー帝国?」
「ええ···。我が国と最近戦争状態になった国です···」
「戦争···。それって、人同士で争う?」
「はい···」
「うわぁ···。えらいとこに来ちまったなぁ〜」
じーちゃんから話は聞いてたんだよ。人同士が争う世の中になるだろうってな。まさかここではもうやっちゃってるようだ···。
「で?そんな連中に狙われるって、どういう事だよ?」
「それは···」
「ホール様。この者をこちら側に取り入れてはいかがですか?」
「リウム···。それはモンド様の意思によります···」
「ん?どういう事だよ?」
「モンド様。わたくしはホール。このアクセプタ王国の第一王女です」
「···へっ!?王女様!?」
「その通り。そして私はリウム。王女の執事です」
「王女様がなんでこんなとこに···?」
「恥ずかしい話ではあるのですが、我が国は乗っ取られてしまい、ドナー帝国に宣戦布告をしてしまったのです···」
「乗っ取られただって!?」
「はい···。父···、王は王位継承権のあるわたくしを逃がすためにこの馬車を仕立てて隣国へ逃げる算段を立てたのですが···」
「よくそんな状況でおれを助けたな?見過ごしてもよかったんじゃねえか?」
「そうですね···。なぜか···、助けないといけないと感じて···」
「···まぁ、いいぜ。それよりも、こいつらから話を聞かねえとな。おい、起きろ」
おれは気を失ってた刺客の1人を弱い雷魔法で無理やり起こしてやった。
「うぐっ···。な、なんだ貴様!?」
「ちょいと話聞かせてくれよ。あんたら誰?どうしてこの人を襲ったんだ?」
「はっ!誰がしゃべるか!」
「話した方が楽なんだけどな。だったらちょっと手荒だけど、記憶を読ませてもらうぜ?死ぬほど痛いけど、ガマンしろよ?おれ、まだ記憶読むのヘタだからさ」
「な、なにをすギャーーーーー!!」
フムフム···。これは···?
記憶を読んでる間は叫び声を上げてたけど、どうしようもねえんだよなぁ〜。ばーちゃんみたいに上手にまだできねえんだよ···。
とりあえずホールたちが狙われる理由はわかったぜ。予想通りの理由だったけどな。
「こいつら、ドナー帝国の特殊部隊だとさ。狙いはホール、あんただって」
「やはり···」
「こんなところに張ってるとは···、逃走経路がドナー帝国側に漏れてるとしか···」
王女様で、乗っ取られた国から脱出ねぇ〜。ってか護衛はどうしたんだよ?まさかやられちまったのか?まぁ、そうだったらフーと合流するまでおれが付き合ってもいいけどな。助けたお礼もしたいし。
「あのさ。良かったらおれが道中、護衛してやろうか?」
「えっ···?」
「キミが···?」
「ああ。おれはこの大陸の人間じゃねえからな。ボルタニア大陸から旅して来たんだ」
「ボルタニア大陸···。我が国ともわずかに交易してると聞いたことが···」
「···ホール様。手勢がもうおりません···。この者の好意に甘えるのもよろしいかと」
「···わかりました。モンド様?お願いできますか?」
「おう!任せとけ!ああ、それとな?様はやめて呼び捨てにしてくれ」
「えっ···?」
「様って呼ばれた事ねえから、なんかむずがゆいんだよ···」
「うふふ···!わかりました。モンド、わたくしもホールと呼び捨てでお願いしますね」
「ホール様!?いけません!」
「いいのです、リウム。王女ではありますが今は乗っ取られた国という汚名がついてしまいます。ですから呼び捨てで構いません。リウムもそのように···」
「しかし···」
「えっと、リウムさん?ある意味偽装工作にもなるぜ?平民に紛れたらより安全だと思うけどな」
「ぐっ···。わかりました···」
「よろしくお願いいたしますわ。モンド」
「おう!任せな!」
ひょんなことからおれは王女様の護衛となってしまった。この出会いが、おれにとってこれから大事になるなんて思いもしなかったんだよなぁ〜。
なんかテンプレみたいな流れですね(笑)。ちょっとだけ某怪盗の3代目の映画を意識しちゃいました。
しかし、どうもきな臭い話ですね。乗っ取られてしまった国の王女様と、今後はモンドくんは行動を共にします。護衛としてはうってつけですね!
さて次回予告ですが、フーちゃんも実は同じ状況になってました。フーちゃんを助けたのはどういった人なのでしょうか?
それではお楽しみに〜!




