表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第4章 温泉湯治とダンジョン観光

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/341

4-2.『その時に思いつくできる限りのことを全部やろう』

 今日から3連休!

 連休中は本作も朝と夜の2回投稿します!

 露天風呂は人数に見合わないほど大きかったんだ。5人入ってもゆとりがありそうだったよ。

 

 泉質は予想通り硫黄泉だった。薄いエメラルドグリーンの濁った湯が特徴だね!成分に硫化水素が多いとこういう色になるんだよ。

 

 湯口には注意書きがあって、『源泉温度が高い場合は、横にある樋の引き戸を少し開いて川の水を入れることでお客さまの好みの温度に調節して下さい』だって。

 

 火山が近いから地熱が高いんだよね。だから源泉温度が100℃を超える温泉もあるんだよ。

 

 もちろん、源泉かけ流しなんてムリだ。コマーシャルするわけでもないし、冷めるまで時間がかかりすぎるしね。

 

 それに、そんな高い温度の源泉を少しずつ入れたとしても、風呂の上部だけ熱くて底は冷たいって状況になるから入れたもんじゃない。

 

 だから川の水で調節するんだよ。元の世界でもほとんどがそうだ(水道水だけどね)。草津温泉の湯もみも源泉温度が高すぎて冷ます工夫の一つなんだよね~。

 

 ここの温泉ではチェックイン前にある程度調節してくれていたようだ。適温だったので、そのまま入った。

 

 ただ、源泉温度って常に変化しているから、ずっとこのままでもいけないんだ。地下水位の上下で温度は大きく変化したりするからね。

 

 

 さて、テンション上がって温泉談義しちゃったけど、ボクはリオと一緒にゆっくりと温泉を堪能した。

 

 気持ちよかった~!やっぱり元日本人としては毎日入りたいんだよね~。そうはいかないのは重々承知しているけどね。

 

 疲れていたのか、湯上りにちょっとだけ昼寝した。まぁ、ずっとキャンプだったから久々のベッドだったしね。

 

 そして、夕食の時間だ。女将さんが部屋の入口までカートで持ってきてくれた。

 

 その時にお酒も頼んだ!今日は気にせずに飲むぞー!!もちろん、ほどほどにするよ?

 

 

「う~ん!おいしいよ!エーレタニアに来て最高のご飯だよ~」

 

「気に入ってもらってよかったぞー!遠慮せずにゆっくり楽しめよー」

 

「うん!この世界に来て今が最高なんじゃないかな?ご飯はおいしい!温泉!···そしてリオのやさしさ!どれも···、ていうかやっぱり最後が一番かな?」

 

「や、やめろよー!そういう恥ずかしい事言うもんじゃないぞー!」

 

「はははっ!いや、普段だったらこういう恥ずかしい事を言えないけど、今日は胸を張って言えるよ!リオ、本当にありがとう!リオのおかげで楽しく過ごさせてもらってます!!」

 

「ホントにどうしたんだー?だいぶ酒が回ってるのかー?今日は二人っきりだから多少は飲んでも大丈夫だけど、ちょっと心配だぞー?」

 

「大丈夫!ボクはしょうき(・・・・・・・)だよ!確かにアルコール入ってるから気分がいいってのもあるけどね。でも、こういった感謝は言える時に言っとかないとね!」

 

「聞いてるこっちが恥ずかしくなるぞー。やっぱりアキは酒が入ったら変わっちゃうなー。まぁ、それもアキらしいと言えばそうなんだろうけどなー」

 

「うん、こういうのもボクのひとつだよ。そうそう、さっきの話の続きだけど、元の世界でもそうだったんだけど、ボクは後悔したくないんだよ。

 

 よく、『あの時ああしておけばなぁ~』っていう事が多かったんだけどね。でも、その時ってそういう考えまで至ってないから気づかないんだよ。

 

 実は元の世界で1回ひどい目にあったことがあってね。追い詰められちゃって、その時に思ったんだ。

 

 

『その時に思いつくできる限りのことを全部やろう』

 

 

 って。

 

 そうすれば、後で気づいたとしても『やれるだけの事はやった。それ以上の事はあの時のボクにはできないんだ』ってボク自身の気持ちに踏ん切りがつくんだ。

 

 だから、今リオにお礼を言いたい気持ちだったから、そうしたいとボクが思ったから言ったんだよ。ゴメンね!かなりわがままな考え方だけど」

 

「なるほどなー。『その時に思いつくできる限りのことを全部やろう』かー。確かにその通りだぞー!その気持ちがあれば、この先の旅で経験していく事はアキの人生にとって、とっても大切なものになっていくだろうなー」

 

「そう願いたいね!さすがにこれまでのようなトラブルはできれば勘弁してほしいんだけどね~」

 

「それは厳しいなー。あの嫌らしい神が仕込んでるからなー。とりあえず変身とか武器とか力づくなものに関してはなぎ倒せるようにはなったから致命的な事にはならないとは思うけどなー」

 

「そうだね。この世界で旅するなんて、やっぱりそれなりの実力がないとムリだもんね。観光なんてまず不可能だし」

 

「観光かー。確かこの近くに観光地があったと思うぞー。明日ちょっと行ってみるかー?」

 

「観光地?この温泉も観光地だと思うんだけど、他にもあるの?」

 

「まぁ、話に聞いただけだけどなー。確かダンジョンだったと思うぞー」

 

「えっ!?ダンジョン?···ダンジョンが観光地なの?」

 

「そうらしいぞー。まぁ、どんなところかは行ってのお楽しみなんだろうけどなー」

 

「う~ん、ちょっと気になるね。よし!じゃあ、天気よかったら行ってみようか?」

 

「おう!そうだなー。ところで、今日はモフるかー?温泉上がりだからモフモフ感は最高だと思うぞー!」

 

「せっかくだからそうさせてもらおうかな?リオのモフモフは最高だしね~!」

 

「よーし!じゃあ、楽しみにしてろよー!最高の寝心地にしてやるぞー!」

 

「うん!お世話になります!」

 

 

 こうして初日は最高の時間を味わうことができた。

 

 ···しかし、ダンジョンが観光地だなんて聞いたことないよ?いったいどんな所なんだろうね?

 ああ!最終チェックで読んでいて温泉に入りたくなってきた!

 先日の夜勤で24時間戦った疲れが出てるというのもありますがね。


 今回はアキくんが日頃考えてた事を話しました。

 タイトルは作者がいつも考えてる言葉のまんまです。アキくんが語ったのも作者の実話です。

 この考えをするようになってからは多少気が楽になりましたので、参考にしていただければ幸いです。


 さて次回予告ですが···、連泊中のアキくんとリオくんがただただゴロゴロしてるだけの『だらけ回』です。

 いったいどんな感じでだらけてるのか?本日の夜に投稿しますので、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ