9-4.宇宙人の恩返し!?
「ああ、ごめんなさい。私たちは先日惑星調査で助けていただいた宇宙人ですよ!」
「···えーーーー!?」
ちょっと待って!!えっ!?どういう事!?今宇宙服着てないじゃん!どうなってるのさ!?
「もしもし〜?アキさん?どうしました?」
「驚いて固まってるわね」
「あぁ〜、そりゃ驚くわな〜!」
しばらく硬直してしまったボク。とりあえず中に入ってもらうか···。
リビングでお茶出して話を聞くことにしたよ。ボクたちは一家全員とリオ、コルくんが応対した。
「改めて、我々は先日お世話になった宇宙人だ。今回は調査のお礼にと伺った次第でな」
「はぁ···」
「これ、つまらないものですけど受け取ってね」
「あ、ありがとうございます···」
なんと宇宙人からお茶菓子をいただいてしまった···。表には見たことのない文字と絵が···。これ、食べれるのか?
「ああ、心配いらないよ。ちゃんと毒性調査も完了してるから。おいしいよ〜」
「そ、そうですか···。ではありがたくいただきます···」
「それで今日はどうしたんだー?」
「そうなんだ!ちょっとお願い事があってね!」
「お願い事···、ですか?」
「そうなんだ。実は追加調査の依頼が来てね〜。魔法について教えてほしいんだよ」
「魔法···、ですか?」
「そうよ。あんな不思議現象、私たちの技術では再現できないの!」
「その謎を解明せよ!って指令が出ちゃったので、頼れるのはアキさんたちだけなんだよ〜!どうだろうか?」
「普段だったらいいんですけど···、今はちょっと手が離せる状況じゃなくて···」
「ほう?では我々で助けれることがあれば手助けさせてもらうが?」
···うん?今、助けてくれるって?···宇宙人の技術を使わせてもらう?そりゃ確かに魔法関係ないからマジックキャンセラーは通用しないだろうけどさ···。
ちょっと聞いてみる···?聞くだけならタダかな?
「実は···」
詳細を話したんだ。そしたら!?
「ほう、なかなか興味深いね!」
「マジックキャンセラー···。それを解析したら魔法の謎が掴めるかも!」
「では、我らも技術協力しようではないか!」
···あまりにもトントン拍子で決まっちゃったよ。本当に恩返しになっちゃったわ。
ということは···、ウェル帝王が連れ去られるのか···。別にいいんじゃね?
こうしてボクたちは宇宙人の技術協力を得てしまったんだ···。
ねえ、読者のみんな?ちょっとこれ叫んでいい?心の中でだけだから!
『あ〜〜!!もうめちゃくちゃだよーー!!』
「じゃあ、とりあえず今持ってる武器を渡しておくね」
宇宙人のトミーさんがボクにくれたのは···、ただの革ベルトだった。
「···あの〜、これって?」
「レザーサーベルだ!」
「···レーザーサーベルじゃないんです?」
「それは危ないでしょ!?」
「革ベルトでどないせいっちゅーんじゃ!?」
「相手を捕縛するのに必要じゃないかな?」
「なら手錠でいいでしょ!?」
「コラ!トミー!ふざけるんじゃないの!ごめんなさいね。これはどうかしら?」
···トミーさんはお笑い系なのか?リーさんが出したのは刀だったよ···。出したのはボクと同じようなカバンからだ。ワープぐらいはできるだろうから、異次元空間につながってるのか?
「かなりの切れ味よ〜。場合によっては鉄も切れるしね〜!」
「モンドくん?どう、これ?」
「じーちゃん···。これ、すっごい切れ味良さそうだぜ!」
「じゃあ、これだけでもありがたいですよ」
「他に兵器もあるから、遠慮なく言ってね。カタログを後で持ってくるわ」
カタログって···。選び放題って事?なんだか某映画の『インディペ◯デンス・デイ』の宇宙人側に立っちゃったような気分だわ。
とりあえず、なんとかなりそうな気がするよ。こっちとしては魔法の情報を伝えるだけだからね。それでよその星を攻めてもボクは知らんからな!
一方、マクス帝国では···。
「教授、完成度はどうだい?」
「ウェルか···。そう何度も来られてもすぐには進展しないぞ?」
「ではメドぐらいは立っただろう?」
「それが立ったなら喜んで報告に行くさ。それで察してくれ。···何をそんなに慌ててるんだ?」
「···余の寿命だ」
「まさか···!?」
「そう···。もはや体を乗り換えても、もうもたんのだよ。おそらく、魂が擦り切れてるのだろうね」
「なぜそれを先に言わない!?」
「言ったところで解決するのかい?」
「そ、それは···」
「そういうことだ。早く神にならねば···。この体だけでなく魂まで朽ち果ててしまう!」
「···わかった。だが···、これは間に合わない。だから···、1発だけ撃てるようにしておく。実戦投入できないのなら···。脅しに使えばいい」
「それで十分だよ。要はすべて降伏させればいいのだから。命まで取る必要はないのだからな」
「ウェル···、キミは···。いや、なんでもない」
私はそこで言うつもりだったが言い出せなかったよ。『なぜそこまで生にしがみつくのか?』ってね。
寿命の短い一般人ならまだわかるさ。やりたい事とかあるだろうさ。
しかし、キミはもう神として何年生きたんだい?いくら神であっても、いずれは寿命が来るんだ。神になったからといって、いつまでも神でいることはできないというのに···。
ああ言ったものの、おそらく1発で済ます気などないのだろう。おそらく自滅してしまうだろうな。
でも、可能であればそんな終わり方はさせたくはない。アキくんたちにこちらの情報を渡せるよう、研究所への納品業者に手紙を言付けておいたが···、無事届いただろうか?
願わくば、アキくんたちにウェルを止めてもらえたらいいんだけど···。彼らならきっと止めてくれる!そう信じて、私は兵器開発と同時に工場の爆破の準備を整えておくのだった。
アキくん陣営に宇宙人参戦決定!
魔法が使えないなら宇宙人の技術を持ち込めばいいんじゃね?って結果的になってしまいましたね~。これ、最初宇宙人を登場させた時にこんな展開になるとはまったく考えてませんでした(笑)!書いてる作者すらびっくりしすぎて『あーーー!もうめちゃくちゃだよーーー!!』って思いましたよ。アキくんの絶叫は作者の叫びでもありました(笑)。
一方のマクス帝国では、帝王がなぜ侵攻を早めたのかが明らかになりました。もちろん神様も寿命はあるんです。ただ、めっちゃ長い!っていうのと、ほかにも理由はありますけどね。
さて次回予告ですが、2か月後にマクス帝国がついに宣戦布告をしてしまいました!アキくんたちも準備を整えて恒例の壮行会を開きます!今回はなんと新旧整調者に加えて子どもたちの家族ほぼ総出の32人パーティーとなりましたよ!戦争やるにしては少人数すぎますけどね。
そしてアクロを出発する時に、なんとエレくんまで一緒に行く!と言い出してしまい、そこで大変なことが起きてしまいます!
それではお楽しみに~!




