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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第3章 遥かなる旅路?

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3-8.リオの明かされる実力

 本日投稿2話目です!

 今日はここから読み始めたぞー!という方は、この話の前に1話投稿してますのでそちらを先に読んでからこちらを読みましょうね。

 山賊たちを壊滅させたボクたち。本当は町に連行して引き渡したいんだけど、ムシの息の状態で生きている10人をどう連れていくかが問題だった。

 

 結局どうすることもできないので、持っていたロープで全員縛って街道の脇に放置しておくことにした。

 

 通りがかった商隊とかが見つけてまとめて連れてってもらえればいいし、誰も通らず野垂れ死んでしまったらそれも運命だ。

 

 そういう意味ではこの世界は非情だ。ある程度力がものを言ってしまうんだ。法なんてのは町の中でしかほぼ適用されない。

 

 こういった街道では国の中でも権力が及ばないからこういった山賊がいるんだ。そして、彼らはそうなる事を選択した結果なんだ。

 

 

 山賊に襲われて気づいたことがあるんだ。

 

 それは、山賊などの悪人は魔獣レーダーには反応しないんだ。

 

 まぁ、文字通りのレーダーなんだから当然なんだけどね。悪人まで反応しだしたら、街中なんて歩けないよ!

 

 そのあたりはボクたちで自衛するしかないんだよね。まぁ、身体強化魔法とか対策は結構してるからある程度は恐れることはないけどね。

 

 

 さて、そんな山賊騒動も終わって、ボクたちは昼食にすることにした。

 

 

「リオ、さっきの戦闘なんだけど、山賊の剣とか弓矢を弾いていたよね?あれも魔法?」

 

「あー、あれはだなー。ドラゴン族なら誰でもできる防御法なんだぞー。ドラゴン族は魔法以外にも『竜気(・・)』っていう力も持ってるんだなー。

 簡単に言えば、『人型』の場合でも竜と同じ高い防御力を持った体を多少再現できる(・・・・・・・)ようになってるんだぞー。普段は解除しているけど、さっきみたいな戦闘になったら竜気を展開することである程度の防御ができてしまうんだぞー」

 

「へぇー、それは便利だね!それって、無敵じゃない?」

 

「そう便利なものでもないぞー。あくまである程度(・・・・)の防御だからなー。その防御を上回る攻撃をされたらもちろん傷ついちゃうしなー。まぁ、そんな攻撃なら竜状態でも傷つけられてしまうけどなー。カーネやアイリとかが相手だったらまず意味がないぞー」

 

「そうなんだね。今回は山賊の武器だったけど、あの程度は問題ないってこと?」

 

「おう!ナマクラだったからなー。あれが魔法がこめられた剣とか武器、高威力の魔法だったらまずかったけど、そういう感じじゃなかったからあれで十分だったなー」

 

「そうなんだね。やっぱりドラゴン族って強いんだなぁ~。今回で改めて思ったよ!」

 

「まあなー!もっとも、兄貴たちだったらもっと強固な防御になるぞー。オレは力が弱いけど、魔法が得意だから多彩な攻撃手段があるっていうのが強みになるかもなー。というわけでアキ、不調でも安心してこれからも旅を続けていくぞー!」

 

「うん!よろしくね」

 

 

 今回の旅の目的地はドラゴン族の里であるレジスト。まぁ、アクロ温泉を経由してから行くけど、どんなところなのかさらに楽しみが増えたよ!

 

 さて、昼食を終えて午後の行程だけど、ここで問題が発生した。

 

 

「アキ、身体強化をとりあえず5割程度で展開できるか試してみてくれー」

 

「うん!···あれ?」

 

 

 身体強化を展開したところ、魔力が体にうまく纏えない。イメージはしっかりしているのに、魔力が言うことを聞いてくれない感じだ。これが制御が不安定になると言う事か···。

 

 

「もういいぞー。やっぱりまだ魔法はやめておいた方が良さそうだなー。まぁ、暴走しないだけまだマシだったなー。今日はここから一番近い宿場町で1泊するぞー」

 

「···ごめんね。まだ本調子じゃないみたいだね」

 

「気にするなよー。今までがハードなスケジュールだっただけだからなー。急ぐ旅じゃないし、報奨金がたんまりあるんだから、この機会に使っておくぞー」

 

「それもごめんね。せっかくの報奨金使い込んじゃって」

 

「うーん···、もう『気にするな』ってのはアキにはムリかなー?

 多分元の世界でそういう文化や生活が当たり前だったんだと思うんだけど、これはオレが『勝手(・・)』にやってるんだ。オレの金の使い道はオレが決める。

 アキのためじゃない。オレ自身がそうしたいだけなんだ。こういった事ぐらいは好きにさせろよー」

 

 

 ···リオの気持ちがありがたい。元の世界でもここまで思いやりのある言葉をかけてもらったことはほとんどなかった。

 

 そう、元の世界ではみんな余裕がなかった。

 

 余裕がないから他人を思いやったりする事があまりできなかったんだ。甘えられる、甘える余裕がなかったんだ。

 

 一人暮らしだったってのもあったけども、こういった温もりを、ボクは欲していたのかもしれない。

 

 そういう意味ではこのエーレタニアにやってきて、そしてリオに出会えて本当によかったよ!

 

 

「ありがとう、リオ。お言葉に甘えちゃおうかな?」

 

「おう!」

 

 

 そして午後もゆっくりと街道を歩いて進んでいき、午後4時前に宿場町に到着した。

 

 今日はここで1泊なんだけど、チェックインは今日はリオがしてくれたんだ。すると···?

 

 

「えーっ!?ダブルの1部屋しか空いてないって!?」

 

「そうらしいぞー。どうもさっきの山賊のうわさを聞いて出発を見合わせていた人が多いらしいぞー」

 

「それで反対方向から来る人がいなかったのか。じゃあ仕方ないね。ダブルでいいよ」

 

「よーし!じゃあ今日も添い寝してやるぞー!オレを存分にモフったらいいぞー!」

 

「そんなに気を遣わなくても···。いや、甘えさせてもらおうかな?」

 

「おう!そうしろー!」

 

 

 まぁ、まだ本調子じゃないからね。甘えさせてもらって、普段通りに戻さないとね。

 

そんな温かい気持ちになったのも束の間で、新たなトラブルがボクたちを襲ってきたんだ···。

 リオくんの明かされる実力回でした。

 お兄さんたちはレジストに着く第7章まで登場しませんので、少し待っててくださいね!

 おそらく3/2あたりに登場予定です。


 そして、魔法の意外な弱点が明らかになりました。この世界の魔法は精神力も影響するんです。

 そのため、メンタル不調になると制御ができなくなって魔法自体の使用が不可能になるんですね。


 現実世界でもメンタル不調になりやすい社会になってしまいましたし、読者の皆さんも『ちょっとマズいかな?』と思った時にはすでに手遅れの可能性もありますから、いろんな気晴らし方法を用意しておきましょうね!経験したことがある作者が言うから間違いはないはず(?)。


 さて次回予告ですが、メンタル不調なアキくんに(作者が)さらなる追い打ちが!

 いろんな経験から対策をしますが、それも無効にされてしまい···

 ···すいませんね。この章では作者がアキくんたちに逆襲気分で書いちゃったんでね。


 明日は平日なのでいつも通り21時過ぎに投稿します。

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