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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第3章 遥かなる旅路?

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3-7.オレのツレに手を出したことを後悔させてやるぞー!!

 今日は日曜日なので2話投稿します!


 そう言えばこの時期は私大の受験シーズンですね。本作は3000字前後と読みやすいので、ちょっとした気分転換や息抜きで読めますからね。

 電気用語も出てきますから、受験対策には···、ならんね。

 作者は6回受けて1つしか受かりませんでした···。

 大学ではいい思い出や友人(悪友込み)ができましたので、受験生の皆さんも輝かしい大学生活を夢見て頑張ってくださいね。

 ···えっ?学ぶためじゃないのかって?

 学ぶのはいつでもできるけど、思い出や友人作りってこういう場でないとできないですよ。今後の人生の大切な『財産』ですからね。

  グロー歴504年12月20日 晴れ

 

 宿場町の温泉で予定外の2泊をした翌日、今日からはちょっとだけ寄り道という事でアクロ温泉に行くことになった。

 

 今日中には着けないので、どこかで1泊は最低しないといけないけどね。

 

 出発前に魔獣レーダーでこの先の街道の状況を確認すると、今のところは見当たらないので、軽く注意しながら行けば大丈夫そうだね。

 

 

「じゃあ、リオ。出発しようか!」

 

「おう!そうそう、アキ!今日は少なくとも午前中は身体強化なしで行くぞー」

 

「えっ?どうして?」

 

「魔法はイメージだって言っただろー。心が弱ってると制御がやりにくくなりやすいんだー。それに、魂の器に湧き出る魔力量も悪影響があるから、回復力が下がってるはずだぞー」

 

「なるほどね。魔法を使うには身も心も健康じゃないといけないって事だね」

 

「そういう事だぞー。午前中はまず様子見だー。問題なければ、午後は身体強化2倍ぐらいで進んでいくぞー」

 

「うん!わかったよ。じゃあ、行こうか!」

 

 

 そうか、そういう悪影響があるんだね。

 

 体のケガと違って心のキズは早く治らないし、治らない事もある。回復魔法も効かない。

 

 他の人から見て治ったとかもわからない。

 

 最終的には自分自身の気持ちを落とし所に持っていくか、長い時間をかけるしかないんだ。

 

 なかなか精神を鍛えるってのも難しいよね。

 

 

 そうして、今日はゆっくりと街道を進んでいく。

 

 いつもは距離が長いから身体強化使ってぶっ飛ばして進んでるけど、こういうのんびりな旅も気持ちいいね~。

 

 ただ、普段よりも疲れやすいんだよ。身体強化中は魔力でアシストしてるから、魔力切れにならない限り疲れないんだけどね。

 

 普段よりも休憩を多めに進んでいった。

 

 宿場町から出て2時間、そろそろ昼食かな?というあたりで目の前の地面に矢が刺さった!

 

 何事だ!?と思って止まったら、なんと山賊っぽい輩が10人ほどワラワラ出てきた。こういった賊に出くわした事って初めてだよ。

 

 

「ヘッヘッヘ、よお!カップル(・・・・)の旅人さんよぉ~!ここはオレたちのナワバリなんだよぉ~。ここでは通行料を皆さんからいただいてるんでねぇ~。有り金と食料をぜ〜んぶ置いていきな!!」

 

 

 ···どうしよう?異世界ラノベではありきたりな展開だけど、今のボクは魔法が使いづらい。逃げるにも身体強化は使えないからムリだ。

 

 そしたらリオが一歩前に出た。

 

 

「アキ、ここはオレに任せとけー。すぐに終わらせるからなー」

 

「えっ?いいの?じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」

 

「おう!ってか、初めてオレの力をアキに見せてやれるなー。よーく見とけよー!」

 

「うん!よろしく!」

 

 

 リオが力を取り戻してから戦うのを見るのは初めてだ。先日は目の前の敵で精一杯だったからリオの戦闘は見れていない。まぁ、カーネさんやアイリさんとのケンカは以前見てたけどね!『本格的な戦闘』は初めてだよ。

 

 

「あん!?オレたちに盾突こうってか?舐めやがって!おいガキ!!痛い目を見ないうちに降参しな!!」

 

「おー、その言葉そっくり返すぞー。やめといた方がいいぞー」

 

「なんだと!!調子に乗ったガキはお仕置きだーー!!」

 

 

 山賊の一人がリオに向かっていった!剣を振り下ろそうとするが、リオは全く動かない。

 

 次の瞬間、リオの左肩にあたった剣は真っ二つに折れた。

 

 

「なあっ!?ばかなぁ!!け、剣が···、折れただと!?」

 

「おー、どうした?そんなナマクラじゃ、キズつけることはできないぞー?」

 

「な、なんて体してやがるんだ!それじゃあ、これでどうだぁーー!!」

 

 

 山賊はさっき威嚇で使った矢をリオの顔に向けて放った。矢は勢いよくリオの額に当たったけど、弾かれてしまった。

 

 

「そんなバカな!?殺すつもりで放ったのに!?」

 

「あー、どうやらここまでかなー?ドラゴン族に手を出したのは初めてかー?これでもオレは一族では最弱な方なんだけどなー」

 

「なあ!?しっぽと背中に翼···、だと!?お、お前はドラゴン族だったのか!?」

 

「獲物を注意深く見てないのは狩りでは命取りだぞー?今までよく山賊やってこれたなー。運がよかったんだろうけど、オレに当たったのが運の尽きだったなー。そんじゃあ、軽くいくぞー」

 

 

 その後は目の前の山賊に対して体術でボコボコにしていったよ。リオは本気を全く出していない。しかも得意な魔法や身体強化すら使わずに全滅に追い込んでいった。

 

 やっぱりリオは強い!これで最弱らしいけど、元整調者(ピースメーカー)として世界を救った英雄の一人だ。そう簡単にはやられないね!

 

 そんなリオの活躍を夢中に見ていると、ボクは後ろから羽交い絞めにされた!まだ山賊の残りがいたんだ!

 

 

「おっと!そこまでだ!!おとなしくしな、ドラゴン族のガキ。このお嬢ちゃんがどうなってもいいのかい?」

 

「ぐっ、リオ···」

 

「アキ!?···お前、今自分が何やってるのか···、わかっているのか?」

 

「わかってないのはお前の方だよ!!さあ、このお嬢ちゃんの命が惜しければそのまま何もせずに立ってな!おい!!お前ら!やられた分、やり返せやぁ!!」

 

 

 まずい!ボクを人質にしてリオの動きを封じる気だ。どうにかしないと···、と思ってたら、

 

 

「···そうか。お仕置き程度で済ましてやろうと思ってたけど···、オレを怒らせたな。オレのツレに手を出したことを後悔させてやるぞぉー!!」

 

 

 リオが吠えた!!次の瞬間、目の前にいたリオが消えた。気づいたらボクはリオに抱えられていた。

 

 ···えっ!?何が起こったの!?

 

 リオがボクを何も言わずに地面に降ろしてくれたので、後ろを振り返ってみると···、

 

 山賊が倒れていた。もはや動きもしない状態で。

 

 一瞬で捕らえられたボクを抱えて、山賊を倒してしまった···。

 

 これが···、これがリオの本気なんだ···。

 

 

「大丈夫かー?特に傷つけられたって事もなさそうだけどー?」

 

「うん、大丈夫だよ。ありがとう、リオ!」

 

「あー、ちょっと甘かったなー。舐めてたのはオレの方だったなー。アキの背後まで考えてなかったぞー」

 

「ううん、別にいいよ。今日はたまたまボクが不調だったからね。いつもならリオと一緒に戦ったりできるから、自分の身ぐらいはなんとかできると思うからね」

 

「それでもアキを危険な目に合わせたのは間違いないぞー。ゴメン!最初からもうちょっと本気出してたらこんな事にはならなかったと思うぞー」

 

「気にしてないからいいよ!それよりもリオ!かっこよかったよ!!」

 

「そうかー?そう言ってもらえると嬉しいぞー!だいぶ今の魔力にも慣れてきたからなー」

 

「そうなんだね!じゃあ、これからも頼りにさせてもらうね!」

 

「おう!任せとけー!!」

 

 

 初めて見たリオの本気にビックリしたけど、本当に頼りになる相棒だよ!これからの長い旅路も安心していけそうだね。

 旅してるのに賊って出てなかったよな?と思って登場しました。

 やはりドラゴン族は強かった!あっという間に全滅させましたが、最後の山賊だけは本気でやっちゃいました。

 本作では過激な暴力表現をできるだけ避けたい!という作者の思いがありまして、あっさりといってしまわせました。血見るのダメなんで、病院は嫌いなんですよ(笑)。戦闘シーン書くの難しいしね。


 ですので、小さいお子さんでも読んで大丈夫です!

 ···若干えっちい部分あるかもしれませんがね。女湯とか···。


 さて次回予告ですが、本調子になったリオくんのまだ明かされていない実力が判明します。

 って、ちょっとだけ設定資料集にも書いちゃってるんですけどね。やはりドラゴン族は別格な強さを持ってるんですよ。

 次の投稿は本日の夕方~夜頃の予定です。お楽しみに!

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