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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第3章 遥かなる旅路?

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3-5.今回は男湯です!当たり前でしょ!?

本日は土曜日!今日も2話投稿しますよ~!

「ここまで護衛してくれてありがとう!

 ここは私たちの商隊が所属している商業ギルドの支部があってね。ここで保険金請求手続きとかがあるからお別れだ!

 道中気をつけて···って、それだけ強かったらそんな必要もないかもね。旅をしていたらまた会う機会があるかもしれないね。

 その時はキミたちの旅の話を聞かせてくれ!」

 

「はい!今回はご迷惑をおかけしました。またお会いしましょう!」

 

 

 アクタさんとドナーさんと別れた。

 

 って、『保険』ってあるの!?ビックリしたよ。

 

 元の世界よりもリスクが桁違いに高いから、そもそも保険の仕組み自体成立しないと思うんだけどね。相当掛け金高そうだよ···。国とかが補助出してるのかな?

 

 さて、ボクたちも疲れたよ~。特に精神的にね。

 

 

「リオ~、今日はもうここで1泊しようかぁ~?」

 

「おい、アキ。ちょっと大丈夫かー?顔色がすごく悪いぞー?」

 

「うん。今日は魔力量も少ないし、変身して精神的に疲れちゃったよ。悪いけど休ませて~」

 

「おう、本当に大丈夫かー?とりあえず宿に向かうぞー」

 

 

 そうして宿に向かい、もう毎回恒例となった、フロントの人の『女の子扱いとバカップル扱い』に抗議してツインの部屋をとった。

 

 そうそう、ここも温泉があったよ!これだけ疲労困憊なんだ!こういった時の温泉は最高なんだよな~。

 

 もちろん!今回は男湯だよ!

 

 いや、当然じゃないか!?何を期待してるの!?温泉回だから!?

 

 早速リオと一緒に温泉に入りに向かった。

 

 

 ふぅ~、極楽極楽ぅ~。

 

 湯温も最適だねぇ~。若干ぬるめで長湯できるよぉ~。

 

 鎮静作用が働くから非常に気持ちいいねぇ~。

 

 

「リオォ~。きもちいいねぇ~」

 

「そうだなー。気持ちいいなー」

 

「やっと落ち着いてゆっくり入れるよ~。これこそ温泉の楽しみだよぉ~」

 

「まぁー確かになー。アキの言う通りに入ると、確かに気持ちいいぞー」

 

「そうだよ~。せっかくお金払って入るんだからぁ~、しっかりと堪能して~、高い効果を得れるようにしないと~、もったいないよ~」

 

「おい、アキ?気持ちいいからって風呂の中で寝るなよー?大丈夫かー?」

 

「うん、大丈夫だよ~。ちゃあんとそのあたりは心得てるからぁ~」

 

「本当に大丈夫かよー。目が離せねぇなー」

 

 

 これまで以上に温泉を堪能していたボクたち。そこに別のお客さんが入ってきたんだ。すると···、

 

 

「ん?うわーーー!な、なんで女の子が男湯に入ってんだーーー!?えっ!?ここは男湯だよな!?オレは間違って女湯に入っちまったのかーー!?」

 

「えっ?ボクの事です?ボクは男ですよ。ここは男湯で間違いないですよ」

 

「な、なんの冗談だ!オレをはめようって策略か!?そうはさせんぞ!!キミみたいなかわいい男の子がいるわけないだろー!!」

 

「いや、だからボクは男ですってば!!ほら!!」

 

 

 そう言ってボクは露天風呂から出た。当然、アレを見られた(・・・・)

 

 

「ほ、本当だ···。こんな、こんなことがあるのか?えっ?こんなかわいい男の子がこの世にいるのか···?もうオレの常識が信用できなくなってきた···」

 

「安心して下さい。ここは男湯ですよ」

 

「そうか、そうなんだな。いやぁ、悪かった!ちょっと混乱したわ」

 

 

 もう!リオも入ってるんだからここが男湯だってわかるだろうに。なんでボクだけ注目してそんな判断しちゃうかなぁ~?

 

 っていうか、正しく男湯に入っても女湯の逆バージョンが発生するのか。まぁ、ボクは正しい入り方してるけど。

 

 

 もうやだ···、この体···。早く、早く大きくなって勘違いされたくないよぉ~。

 

 

 気持ちよく温泉には入れたけど、精神的にはさらに疲労度が増した。

 

 酒場行って夕食にしたいけど食欲わかないよぉ~。

 

 

「リオォ~、ボクは今日は夕食抜きでいいからリオだけで行っておいで~」

 

「アキ!何言ってんだー?ちゃんと食べないとアキが言うように大きくなれないぞー?」

 

「わかってるんだけど、今日はもう動きたくないんだよー」

 

「もう!肩貸してやるから、とにかく酒場へ行って軽くでもいいからメシ食うぞー!」

 

「ん~、わかったよ。今日は軽めにして早めに寝ることにするよ」

 

「よし!じゃあー行くぞ。って、こんなに弱ったアキって初めて見るぞー···。本当に大丈夫かなー?」

 

 

 そうしてボクたちはゆっくりと酒場へ向かい、ボクは軽めの夕食を、リオはガッツリな夕食を摂った。

 

 そうしていると、横にさっき温泉でボクを女の子と勘違いしたお客さんが座った。

 

 

 ···ここからが本当の地獄だったんだ。

 

 

「よお、ボウズ!さっきは悪いこと言っちまったなぁ。お詫びにジュース1杯おごらせてくれや」

 

「ああ、もう気にしないでいいですよ。よく間違われるんで慣れてますから」

 

「慣れてるような雰囲気じゃないぞ?結構ショックだったんだろう?本当に悪いことした!まぁ、遠慮せずに飲め!酒でもいいぞ!」

 

「ありがとうございます。じゃあ、ジュースいただきますね」

 

 

 親切な人だったね。気を遣われちゃったよ。ありがたくジュースをいただいた。

 

 そして、こういう場所だからお互い話す内容は旅の話だ。

 

 ネットがないこの世界では、こういった情報源が非常に重要だからね。

 

 

「そういえば、ボウズたちは北からやって来たんだよな?」

 

「はい、そうですよ?」

 

「なんか話によると、とんでもない魔獣が森から出てきたらしいじゃあないか。レックスデラックスだって?商業ギルドが大騒ぎになってたんだが、何か知ってるか?」

 

 

 ···これってボクたちの話だよね?アクタさんはボクたちの話をしないって言ってたけど、言っちゃった?

 

 でも、保険金請求って言ってたから、ある程度は話さないと出ないか。多分ボクたちの事についてはぼかしてるかな?

 

 ここは何も知らないで通した方がよさそうかな?ボクたちの事を知られるとマズいしね。

 

 

「いえ、知らないですよ?」

 

「そうなのか?あれだけドでかい爆発音が響いたのに知らないかい?南から来たオレたちでもビックリしたんだがなぁ~」

 

「そういえばそんな音しましたね。あれは魔獣だったんですか?」

 

「そうらしい。レックスデラックスって言えば無数の雷魔法を駆使して相手をしびれさせて捕食するっていう最凶最悪の魔獣だぞ?だからあれはそいつの魔法じゃないかってうわさがあるんだよ」

 

「そうなんですか。ボクたちは偶然会わなかったので運が良かったかもしれないですね」

 

「確かにな!あんなヤツに出くわしたら生きては帰れん。あと、これは北から来た別のヤツからの話なんだが、こっちはどうも信憑性がないんだが···、知ってたら教えてくれ」

 

「はい、どういったうわさですか?」

 

「どうもレックスデラックスは倒されたらしいんだが、倒したヤツはなんかかわいい白銀竜の着ぐるみ(・・・・・・・・)を着ていて、空を飛びながら戦ってたらしいんだとさ」

 

 

 ブフーッ!!ボクとリオは吹き出した!

 変身して精神的に参ってしまったアキくん。

 正しく温泉に入ったというのに心は癒されませんでした···。

 それどころか、さらに追い打ちをかける話が出てしまい···。


 さて次回予告ですが、恥ずかしい戦闘シーンを見られてしまったアキくんは精神的に追い詰められてしまいます。そこでとったリオくんの行動とは?


 本日の夜に投稿しますので、お楽しみに~。

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