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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第3章 遥かなる旅路?

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3-3.追い詰められたアキはドラゴンより凶暴だ!

※2025/10/12追記

 加筆修正箇所として、アキくんも合体変身中は技名を言うようにしました。

 加筆修正前では第13章以降で技名が出てきたんですが、それまでは技名を言ってなかったんですね。

 これは『わざわざ手の内を明かすような事を、生死のかかった戦闘で実際に言わんやろ?』って当時思ってたからなんですよ。

 ただ、やっぱり見せ場で技名を言うとカッコいいんですよね~!実際はやらんだろうけど、表現として言うっていうことなんだなぁ~と思いましたね。

 ですので、ネタバレ集も第13章での解説を前倒しに修正します。

 ···こりゃ全部加筆修正せんといかんなぁ~。

 修正完了までは説明が重複してますのでご了承ください。

「すいません!!加勢しますよーーー!」

 

「すまん!助かるよ!!お嬢ちゃん(・・・・・)も気を付けて!!」

 

 

 また間違われたけどそれどころじゃない!商隊の右に3体、左に4体いて、ボクは右の3体を相手する。

 

 ボアってことはイノシシだ。まっすぐ突っ込んでくる攻撃がメインだから、魔力剣の切れ味を上げて···突っ込んでくる勢いを利用して、斬った!!

 

 ボアは真っ二つになったよ。だけどホッとしてられない!あと2体いるんだ。今度は2体同時に正面から突っ込んできた!

 

 しかも1体は頭の部分に炎の塊が出ている。もしかして!コイツ魔法使えるのか!?

 

 先に炎の塊がボクに向かって飛んでくる。避けようと動いたらなんと追尾してきたぞ!?マズイ!!

 

 炎の塊がボクの左腕にあたってボン!!っと大きな音がしてちょっと吹き飛ばされた。

 

 ただ、痛みはほとんどなく、着ていた服にも焦げた跡はなかった。身体強化5倍が効いているようだ。

 

 転倒してしまったので倒れているボクに向かってもう1体のボアが迫ってきた!

 

 そこでボクは魔力剣の長さを伸ばした!そして突っ込んできた勢いを利用してボアを串刺しにすることでもう1体を倒すことに成功した。

 

 残りは魔法を使うボア1体だ。

 

 ボアは慎重にボクを攻撃対象として見定めている。この時点で商隊からヘイトをボクに集めることには成功しているね。とりあえずは安心かな?

 

 さて、どう動こうか?こちらから仕掛けるか?残り1体、もう乱戦じゃないからボクのロックキャノンで狙い撃ちしてみるか?

 

 向こうはまっすぐしか動けない。なら、横には逃げないから当たりやすいはずだ。よし!ロックキャノンで決めてやる!

 

 そうして左手を前に出した瞬間、ボアは炎魔法をこちらに撃ち出してきつつ突っ込んできた!

 

 炎魔法が先行して迫ってくる!ロックキャノンの準備は完了だ!右手に持つ魔力剣で炎魔法を切り裂いた瞬間にお見舞いしてやる!!

 

 そうしてボクは今いる位置で立ったまま迫りくる炎魔法を魔力剣で切り裂き、その隙間から突進するボアを狙ってロックキャノンを撃った!

 

 見事に命中!ボアは頭から血をながしてその場に倒れた。

 

 

 よし!3体討伐できたぞ!ちょっと危ない場面もあったけど、ほぼノーダメージクリアだ!ボーナス特典はないけどね。

 

 リオの方はあっさりと片付いたようだ。さすがドラゴン族!そして元整調者(ピースメーカー)なだけあるよ。

 

 

「アキ!そっちは大丈夫かー?」

 

「うん!こっちはなんとか片付いたよ!」

 

「おう!だいぶできるようになったなー!これならたいていの魔獣には対処できると思うぞー」

 

「たまたまうまいこといっただけかもしれないよ?次はこういかないかも?」

 

「そん時はオレがフォローするからなー。ムリせずにできるだけの事をやれればいいからなー」

 

「うん!ありがとう、リオ!」

 

「そうそう、魔獣レーダーはどうだー?他にはなにかいるかー?」

 

「えーっと···、リオ!なんか大きなヤツがこっちに向かってるんだけど、これなんだろう?」

 

「···方向はどっちだ?ちょっと空から見てきてやるよ」

 

「えーっと、商隊の馬車の進む方向から見て2時の方角!」

 

「よし!ちょっと待ってろ!」

 

 

 そう言ってリオは背中の翼を大きく広げて上空へ上がった。···あれって、普段かなり小さいのに使う時だけ大きくできるんだ。便利な仕様だなぁ~。

 

 リオは上空に上がって魔獣がやってくるだろう方角を見ると、すぐに降りてきた!

 

 

「まずい!またレックスだ!しかも今度はデラックスだ!大きいぞ!」

 

 

 ···はい?デラックス?そんなフェリーの船室の等級じゃあるまいし、なんて安直な···。でも、この前のレックスよりヤバいって事だけはわかったぞ。

 

 

「リオ、どうする?」

 

「オレたちだけで逃げるのは大丈夫だろうけど、商隊を守るなら戦うしかないぞ」

 

「じゃあ、逃げはナシで。勝算はある?」

 

今のままだったら(・・・・・・・・)ムリダナ。合体変身魔法でやるしかないぞ」

 

「え~~っ!アレ、やるのぉ~?」

 

「やらないなら商隊は全滅だ。それでいいなら逃げるぞ」

 

「むぅ~~~!わかった、やるよ!」

 

「よしきた!じゃあ、魔力を高めてタイミング良ければやるぞー!」

 

「うん!」

 

 

 人前で変身するのって超恥ずかしいんだけど!でも、命がかかっているならそんなこと言ってられないぞ!やってやる、やってやるぞー!!

 

 

「リオ!」

 

「おうよ!せーの!!」

 

「「インテグレーション!!!」」

 

 

 次の瞬間、ボクたちを中心にまばゆい光が放たれる!光が収まると、そこにはかわいい白銀竜の着ぐるみを着たボクが立っていた!

 

 レックスデラックスがボクを見ている。こんな恥ずかしい格好を人前でさせられて、ボクは猛烈に怒ってるんだ!ただで済むと思うなよ!!

 

 逃がさん···。お前だけは···!

 

 ボクは魔力剣を展開して左腰下に溜めて構える。魔力の密度が濃いのか、ボクだけで展開すると青白いんだけど、今はきれいな紅色だ。そして背中のモフモフな翼を展開して···、



「秘技!疾風迅雷!!」



 一気にレックスデラックスへ向けて飛びながら突っ込んでいく!


 あまりの速さにレックスデラックスは対応できていない!ボクは勢いよく逆袈裟で剣を振り上げた!そしてレックスデラックスの胴に深い傷を負わせることができた!



「秘技!大噴火斬り!!」



 そしてその勢いで剣を左腕に向けて振り下ろし、左腕を肩から斬ってやった!


 ちなみにさっきから技名を言ってるでしょ?普段のボクだったら使えないんだけど、合体変身したら某ゲームの技があっさり実現できちゃったんだ。某アニメの超必殺技が使えるなら武術もいけるかな?って思ったんだよ。見事にきまってよかった!

 

 いったん間合いを広くとるため後退し、次の攻撃に備える。レックスデラックスも痛みにのたうち回っているが、頭の周囲に雷の塊っぽいものが多数浮かび始めた!

 

 雷魔法を使う気だ!

 

 だが残念だったな!こっちは元の世界で電気の知識はめっちゃあるんだ!効かぬ効かぬぅ!!

 

 ボクは魔力を一気に高めて雷魔法を自分自身に纏うと、コロナ放電レベルまで電圧を上げる事で全身が青白く輝きだした!50万ボルト以上になってるかな?

 

 電流は電位(電圧)の高いほうから低いほうに流れるんだ。ということは、ヤツの雷魔法の電位よりもボクの方が高ければヤツが雷魔法を放ってもボクには届かないんだ!

 

 レックスデラックスが無数の雷魔法をボクに放ったけど、ボクにあたる直前で、まるで自分の意思を持ったかのように曲がって反れた。

 

 そう、ローレンツ力だよ。聞いたことあるでしょ?中学校の理科で。フレミングの法則だよ。それもボクの創作魔法で応用させてもらった。

 

 電気の知識がないこの世界で、ボクに電気で立ち向かおうなんざ100万年早いわぁーー!!

 

 今度はボクから創作魔法の超必殺技でお返しだ!右手の人差し指に土魔法で鉄の球を作り出し、直径30cmぐらいの砲弾型に変えてそれを宙に浮かべて止める。

 

 そして、ありったけの魔力を右手人差し指に雷魔法として集中させる!腕には雷で作られた竜が姿を現した!

 

 そう!みんなわかったよね!?これは小説やアニメでも特大の威力を誇った有名なあの技だ!!

 

 

「いっけぇーーーー!!レールガン!!!」

 

 

 ズドーーーーン!!!!

 

 

 音速を超えた砲弾がレックスデラックスに飛んでいき、木っ端みじんにしてしまった。デラックスレックスの後ろの森も、先が見えないぐらいまで消滅していた。

 

 オーバーキルも生ぬるい、完全消滅レベルの威力だ!!

 

 ふぅ!終~わりっ!!

 

 変身を解いて元の姿に戻ったボクは、やり遂げたぞー!という達成感に酔いしれていた。

 

 だいぶ魔力を消耗しちゃったけど、超キモチイイーーー!!

 

 

 ···そして気づいてしまったんだ。

 

 商隊の馬車が衝撃波で木っ端みじんになっちゃってたのを···。

 初の戦闘回はいかがだったでしょうか?

 電気に詳しいアキくんらしい雷属性の使い方でした。実際の物理現象では成り立たないところもありますが、ファンタジーなのである程度は大目に見てくださいね。

 変身が10分間なのは、最初は常時チート状態を避ける目的だったのですが、作者が戦闘シーンを書くのが苦手なのを、アキくんとリオくんがフォローしてくれていると知ったのはこの回でした。

 アキくんがいつもと雰囲気が違うのはコンバットハイになっているのと、本気になったらやることはやる!という気概をもっているからです。

 平常時と戦闘時のスイッチの切替ができるんですね!


 さて次回予告ですが、守るはずだった商隊が超必殺技で壊滅してしまって土下座する超反省会です。反省だけならサルでもできますが、今回の戦闘の結果をちゃんと考察して次の戦闘の参考にします。

失敗を参考にして次回に活かすことは大事ですね!

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