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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第2章 アンペル学園短期留学編

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2-11.記憶の中へ行ってみたいと思いませんか?

 本日も2話投稿します!

 目の前にはボクの···、オレの自宅であるアパートの前だった。

 

 ものすごいリアルだ!感覚もあるし、本当に元の世界に帰ってきたような感覚だ!!

 

 一人称もオレって感覚だね。

 

 

「へぇ~、ここがアキの世界なのかー?確かにオレたちの世界とは全く違うなー!!」

 

「ひっひっひ、これはスゴイね!あたしたちの世界とも違ってるね。とても興味深いよ」

 

「そうですね。この世界では魔法は存在しないんですよ。科学っていう技術が発達した世界なんですよ」

 

「科学というのかね?面白そうだね!じゃあ、あんたの家と街を紹介してもらえるかい?ああそうそう、ここは記憶の中の世界だから、他の人にはあたしたちの存在は気づかないし、あたしたちから話しかけない限り相手されないから安心しな」

 

「わかりました。では恥ずかしいけどオレの家から案内しますよ」

 

「おう!どんな家なんだろうなー!」

 

「ここがそうだよ。オレの部屋は2階のこの部屋だよ」

 

「···えっ?この建物全部じゃないのかー!?」

 

「そうだよ。この国ではこういった家が多いんだよ。それだけ人口が多いし集中してるからね」

 

「は~~。そうなのかー。窮屈だなぁー」

 

「まぁ、それでも工夫次第で快適な生活を送れるから、オレ自身はいい住まいだったよ。さて、カギを開けて···狭い部屋だけどどうぞ!」

 

 

 本当に久しぶりの自分の家だ。エーレタニアに行く直前のままだね。ちょっとモノが散乱してるけど、おっさんの一人暮らしにしては整頓されてる方だと思うんだけどね。

 

 そして家電や本棚やらクローゼットやら···、いろいろ物色されたよ。大丈夫!やましいものは物理的(・・・)にないからね。

 

 二人ともエーレタニアにはないエアコンや洗濯機、シャワートイレには興味津々だったね。

 

 さらにパソコンも起動できちゃったね!インターネットを使ってみせると驚いていたよ。確かに瞬時に地球の反対側の情報や、気象衛星みたいに地球全体の情報をリアルタイムで見れたりできるのはスゴイ事だと改めて思うね。

 

 魔法には魔法の良さ、科学には科学の良さがあるんだ。

 

 リオにマウスを触らせてパソコンの操作をしてもらった。めっちゃ興味深くパソコンを操作していたね。ピクチャフォルダ内にあるオレの旅行先の写真を見てたよ。

 

 

「んー?なんだー?この『ひみつの部屋』ってやつはー?」

 

 

 ···ってリオ!?そのフォルダは!!あ、開けちゃダメだーーーー!!

 

 

「アッーーーー!!それは見ちゃダメだよーーーー!!!」

 

 

 なぜか表示されていた隠しフォルダ(・・・・・・)を躊躇なくダブルクリックしてしまうリオ。

 

 しかしなにもおこらなかった!···えっ?なにもおこらなかった?助かったけどどういうことだ?

 

 

「ひっひっひ!ここに来る前にいっただろう?『恥ずかしいものは見れないようになってる』って。まぁ、そこにそういったものがある(・・・・・・・・・・)という事はわかってしまうけどね!」

 

 

 あ、危なかったー。顔を真っ赤にして止めに入ったけど、逆にちょっとバレちゃったなぁ。まぁ、今回だけしかここには帰ってこれないからもう大丈夫か。これ以上は危険だ!外を案内しようか!

 

 

「じゃあ、次は街を案内しますね。オレの車に乗って下さい」

 

「クルマー?って何だー?」

 

「それは見てのお楽しみ!って事で。さあ、行くよー!」

 

 

 自宅のアパートを出てすぐにある駐車場に向かい、愛車の軽自動車に乗った。久しぶりだなぁ~、この感覚!って、体が子供になっちゃったからペダルが届きにくい···。座席を一番前にしていい感じになったよ。

 

 エンジンをかけて久しぶりのドライブだ!

 

 

「ひゃー!なんだなんだー!この鉄の馬はー!?オレが空飛んでる時よりも早く感じるぞー!!」

 

「これがこの世界で日常的な乗り物なんだよ。他にもこの車より大きなバスやトラック、鉄道っていう鉄の道を走るものや飛行機っていう空を高速で飛ぶ乗り物があるんだよ」

 

「すっげーぞー!魔力なしでこんな事ができるなんて、アキの世界はスゴイなー!!」

 

「楽しんでもらえてうれしいよ!今日はオレのお気に入りのドライブコースを走るから、楽しみにしてね!」

 

「ひっひっひ!実に素晴らしい!もしかしたら科学ってのは魔法の一分野なのかもしれないねぇ!ここまで一分野の技術で世界を発展させられるなんて考えられないよ!」

 

「ははっ!そうかもしれませんね!科学も魔法みたいなものかもしれませんね!じゃあ、行きますよー!」

 

 

 そうしてオレはドライブを始めた。道中、いいタイミングで踏切が鳴ったので止まり、電車が通り過ぎるのを見送った。ここは駅と駅の中間地点ぐらいの直線だからほぼ最高速度で通過したんだよね。ふたりはその速度に驚いていたよ。

 

 そして踏切が開いて、まずは海浜公園へ行き、近くの島への大きな吊り橋を見てもらった。エーレタニアでは考えられない大きさに驚いていたね。

 

 あとは船だ。エーレタニアにはディーゼルエンジンなんてないから、帆もなく進んでいる巨大なコンテナ船をずーっと見ていたね。

 

 

 そして市街地へと入っていった。ちょっと渋滞していたけど、その間も歩道を行きかうたくさんの人たちや道の両端にある背の高いガラス張りのビルに見とれていたよ。

 

 次は空港だ。うちの最寄りの空港はそんなに大きな空港じゃない国内線用だけど、それでも30便前後は飛んでいる。空港ターミナルの屋上デッキに上がると、駐機している飛行機、そして今から離陸するために誘導路を進んでいる飛行機がいた。ちょうど着陸機もあったね!

 

 飛行機の離発着を見て、リオは

 

 

「あんな鉄の塊が空をすっげー速さで飛べるんだなー。オレでもあそこまで速くはムリダナー!あれだったらいろんなところにすぐに行けてしまうぞー!」

 

「そうだね。ただ見ての通り滑走路が非常に大きいからどこでも飛べるわけじゃないよ。この世界でも限られた場所にしか行けないけどね」

 

 

 さて、最後は食事でもしようかな?ちょっと豪勢に船上バイキングなんて良さそうだね!

 

 記憶の中だから予算なんて関係ねぇ!せっかくだからおいしい料理を心ゆくまで食べてもらおう。

 

 ということで、空港からちょっとだけ高速を飛ばして港に停泊している船に乗り込んだ。

 

 

 この船、去年就航したばかりで、お手頃価格で船上バイキングが楽しめるので大人気なんだよね!

 予約がなかなか取れないんだけど、記憶の中だからそんなの関係ない。

 さて、乗船開始だ!改札を過ぎて船内に入った。金額の割に内装は豪華だ。フェリー以上豪華客船未満ぐらいの『カジュアルクルーズ』をモットーにしてるので人気高いんだよね。

 

 

「すっげーなー!こんなでっかい船って見たことないぞー!中もすげーなー!って、アキの世界ってすげーものばかりだぞー」

 

「喜んでもらってうれしいけど、夕食は豪華だよ〜」

 

「おう!楽しみだぜー!」

 

 

 そうしてバイキング会場に入った。料理はお刺身や和洋中のオーソドックスな品、そしてデザートや果物各種だ。種類が非常に多いからどれを食べようか悩むよね〜!

 

 リオは目をハートマークにして料理を取りに行った。オレも取りに行こう!

 

 記憶の中にいるのはここで最後だから、オレも酒を飲もう!もう愛車にも乗れないからね。

 

 さて、席に戻ってきたら盆に大量に載せられた料理をリオがものすごい勢いで食べていた。

 そんなに急いで食べなくても時間はあるから大丈夫なんだけどなぁ〜。

 

 

「んぐっ!んぐっ!うっめーーーー!!なんだよコレ!?初めて食べたけど、うまくて止まらないぞー!?」

 

「ひっひっひ!これは質が高い料理だねぇ!あたしたちの世界でもここまでの質はムリだね。これは素晴らしい体験だよ!」

 

「そう言ってもらえると連れてきた甲斐があったよ!今日は付き合ってもらってありがとう!」

 

「おう!楽しかったぜー!」

 

「ひっひっひ!あたしからも礼を言わせてもらうよ。まさに人生の最後の晩餐にふさわしかったよ。最後の最後にこんな経験をさせてもらってありがとよ」

 

 

 そうして、席についたまま周囲が白くなりだしてきた。この記憶の中の世界ともおさらばだ。

 

 

 さようなら、オレの世界。

 アキの世界を満喫したリオくんとリンさんでした。

 意外とリオくんは適応力高いんですよね~。すぐにパソコン操作覚えてアキくんの見られてはいけないフォルダ(しかも隠しフォルダ!)を見つけてしまうし(笑)

 アイリさんはリオくんをバカにしてますが、ドラゴン族では頭がかなりいい方です。みんな脳筋ですからね。

 今回は作者の地元ネタでした!これだけでどこなのか分かった人はスゴイです!

 まぁ、答えは明日投稿するネタバレ集に書いてるんですけどね。


 本文中の『科学も魔法みたいなものかもしれませんね!』のセリフですが、明日のネタバレ集に元ネタを書いてるんですが、元ネタの小説の一節が私の人生を決定づけた印象深い一文だったんです。

 何がキッカケで人生が変わるかわからないものですね~。


 船のシーンの元ネタは知り合いに社員がいるので、「こんなネタだけど書いていい?」「じゃんじゃん書いて下さい!」と『個人的な許可』をいただいております。ありがとうございました!

 ···会社的にNGならすぐに連絡下さい(笑)!


 さて次回予告ですが、カーネさんとアイリさんに鑑定の結果を報告して変身に初挑戦します!

 いったいどんな姿と強さになるのか!?ご期待下さいね。


 本日は取材旅行(?)にこれから出かけますので、投稿時間は17~19時頃を予定しています。


※2025/10/04追記 元ネタの神戸空港ですが、現在は国際線ターミナルもできて国際線も飛ぶようになりました。40便以上飛ぶようになり、コンパクトな空港でそんなに歩かなくて済むので便利で楽という意見が多いようです。加筆にあたって、そこまで修正しようかと考えましたが、これやりだすと環境が変わったら修正しなくちゃいけなくなりますので、執筆当時のままの国内線専用のままでいきます。ご了承ください。

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