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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第2章 アンペル学園短期留学編

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2-10.旅行者(トラベラー)

 本日2回目の投稿です。

 ここから読み始めたんだ!という方は、朝に1話投稿してますので、先にそちらをご覧下さいね!

合体変身魔法(・・・・・・)というかリオの力と体をアキの体に宿して(・・・・・・・・)驚異的な力を得ることができるようになってるね!」

 

 

 リンさんの鑑定結果は予想以上にとんでもない事になっていた。

 

 ボクとリオで合体変身魔法か~。おそらく融合っぽい変身ができるようになったらしい。

 

 

「え~っと、ボクの体にリオの力とかを宿すって、つまり融合して変身するって事ですか?」

 

「変身って言葉はあたしも聞いたことがないからあんたの世界の言葉なんだろうね。身を変えるって事だろうからその通りさね。どうやってやるかまではわからないけど、できることだけは確かだよ」

 

「モグモグ···。ばあちゃん!それって、オレとアキが協力して魔法を使う事でできるんだなー?どんな感じになるのか楽しみだぞー!」

 

「食い意地の張った白銀竜だね!口の中片づけてからしゃべりな!そうさね、どんな事になるのか、あたしゃ想像できないよ。まぁ、帰ってからいろいろ試してみな」

 

「ありがとうございます。そうさせてもらいますね」

 

 

「じゃあ、今度はアキ、あんただね。ふむふむ、あんたは···?

 

 興味深いねぇ!神に作られた体なのに、ほぼ人間として大差ない能力しか持たされていないね。神が手を出すと、何かしらの目的を達成するためにだいたいぶっ飛んだ能力を授けられるんだけどね。そうそう、あんたに授けられている能力には旅行者(トラベラー)という肩書がついているよ」

 

旅行者(トラベラー)···、ですか?それってどんな能力なんですか?」

 

「簡単に言えば5つの能力だね。

 

 ・スマホを使用した独特な創作魔法に長ける

 ・創作魔法を行使するイメージがしやすい

 ・旅に必要な最低限のスキルや魔法を習得しやすい

 ・魔力保有量が多め

 ・トラブルに巻き込まれやすい

 

 他にもありそうだけど、あたしの力でも見ることができない、神の力で強力に封印されているものがあるよ。それが何なのかはわからないね」

 

 

 ···なんだか微妙な能力だなぁ~。どれも突出した能力じゃないよ?

 

 しかも!最後の能力!!『トラブルに巻き込まれやすい』ってなんだよ!!最初から神様の仕込みかよ!?異世界を楽しめってトラブルを楽しめ!っていう事かよ!?勘弁してよぉ~。

 

 

「ひっひっひ!これは神が遊び半分で能力を付与しているね!!こんな人間は初めてだよ!これが神の『補償』だって!?なかなかシャレの効いた神だね!この世界の神も気に入ったよ。

 

 まぁ冗談はこの程度にしておいて、あんたに与えられている能力と3つの神器はどれもこの世界を旅するには役立つもんだよ。旅先でトラブル?それが旅の醍醐味ってもんじゃないかい?それを楽しめるようになったら、あんたは立派な旅行者(トラベラー)だよ。あんまり気張らずにしな」

 

 

 う~む、これも考え方次第なのかな?確かに言ってる通りなんだけど、これまでは許容範囲を逸脱するものばかりだったんだよね。もしかして魔法の上達も、剣術の上達も、さらにはリオとの合体変身もその許容範囲を広げるためのものなのかな?そう考えた方が精神安定上いいのかもしれないね。

 

 

「わかりました。ボクたちを鑑定していただいてありがとうございました」

 

「ひっひっひ!いやあ、この世界に来てこんなに面白い情報を持った人物なんて初めてで楽しかったよ!これまでこの能力を使っても仕事としてきたから、全く面白みもない情報を集めるだけだったんだけどね。本当に冥途の土産にいいものを見れたよ。こっちこそ感謝するよ」

 

「では、今度はボクの世界のお話をしますね」

 

「ちょっと待ちな。話さなくてもいいようにちょっとしたあたしの世界の魔道具を用意させてるんだ。もう少ししたら調整が終わるだろうから、そのままで待ってな」

 

 

 うん?話さなくてもいいって、まさか頭の中を覗くって事なのかな?どういった魔道具が出てくるのかな?別の世界の魔道具だし、ちょっと興味あるね。

 

 待つといってもほんの2分ぐらいだった。紅茶を入れてくれたメイドさんが魔道具を載せたカートを持ってきた。カートの上には···、プロジェクター?のようなものが置かれているよ。

 

 

「待たせたね。これはその人の記憶を『実体験(・・・)』できる魔道具さね。

 

 この部屋は特殊なつくりをしていてね、部屋にいる人間はこの魔道具に触れた人物の記憶の中に入り込んで実体験できるのさ。

 

 まぁ、コイツの本来の使い道は『対象者からより多くの情報を安全に引き出すため』なんで仕事道具ではあるんだけど、今回は興味本位でアキに使ってもらおうと思ったわけさ。

 

 だから言葉はいらないよ。あたしたちだけで楽しませてもらうさ。

 

 そうそう、安心しな!恥ずかしい場面とかは見れないようになっているからね。あくまで情報収集が必要な部分だけが体験できるようになっているからね」

 

 

 なるほど、百聞は一見に如かずって事だね。確かにこれは隠し通すことができないや。

 

 そういう意味では恐ろしい道具ではあるけど、とくにやましいこともないし、気軽にボクの記憶の世界を楽しんでもらうとするか。

 

 

 そしてボクは魔道具に触れた。

 

 次の瞬間、目の前にはボクの···、オレの自宅であるアパートの前だった。

 アキくんが授かった能力が判明しました!

 ただ、微妙なんでチート的なものはないんですね。

 まぁ、異世界旅行するのに必要な能力と神器を与えられただけですよ。

 トラブルはまぁ、神(作者)がお話を面白くするためなので、犠牲になってもらいました(笑)


 さて、次回予告ですが、アキくんの記憶の中の世界の話です。

 つまり、現在の地球をリオくんとリンさんが体験するというお話です!


 作者の地元ネタ満載でお届けしますので、どんな展開か気になる方はお楽しみに!


 明日は『取材旅行』と勝手に言いながら、お出かけしますが朝と夕方に計2話投稿します!

 2話目が夕方と、いつもと時間が違いますので、ご了承下さい。

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